諸塚メモリーズⅨ 「輪」
『輪』を以て貴しと為す!?
ここ諸塚村では、『17条の憲法(聖徳太子)』のように明文化こそされていませんが、人と人とのいろ
んな輪(和)が至る所で自然に広がっています。
人口約1,800人の諸塚村。
地域における人と人とのつながりが大変深く、この私でさえも顔を見ればだいたいどの公民館に住ん
でいる人なのかが少しずつわかるようになりました。
ましてや同じ村民ともなると、その人の事や名前を直接知らなくても「○○さんの子よ」と親の名前を聞
けば一気にその一家の家族や歴史が解読されていくほど詳しい方がいらっしゃるほどです。
「人口は少ないけど顔見知りの人の数は私がこれまで住んだどの町よりも多い。」
・・・・そんな不思議な、でも当たり前のような日常がここにはあり、「数だけでは計れないもの」という
のが私の口癖になってしまいました。
この人々のつながりの強さの原動力は、昔から村民の方同士が築いてきた「輪」、そして自然に身に
つけてきた地域の「和」なのではないでしょうか。
輪の基本形は、飲み座で形成される「輪」。この輪の中から地域の「和」が見えてきます。
(↑写真は、私の原点「観音祭り」の風景です。)
↑ 諸塚村のお家芸「玉入れ」。 これも大きな団結力の輪(和)を作りますよ。
↑ 〈番外編〉 なば天。
食を通じてつながる輪(和)もあろうかと存じます。
そうそう、こんな輪(↓)もありました・・・・・・・・・・・・
仇討ち(団七踊り)の最中ではありますが、これも伝統と地区の方の熱い気持ちをつなぐ大事な輪の
一つです。
そして、2年間この輪(和)の中に入れていただいた私もまた、今度は村外で「諸塚の輪」を広げてい
きたいですね。