2010年10月の記事
涙がキラリ
久々に長編ブログ化した南川秋祭りもいよいよ大団円。
全ての演芸プログラムが終了し、青年部会長の中田君による御礼の挨拶で今年の秋祭りも幕引きと
なりました。
この青年会長。
まだ20代の青年が毎年交代で務め、地域の役員との調整をはじめあらゆる役割を担いながら南川
青年をまとめているんです。
特に、地域の役員や婦人部と連携しながら青年団が主催する南川の祭りは、会長の経験こそありま
せんが、やりがいがある一方で気苦労も相当なものではなかったかと察します。
・・・・・にもかかわらず、
祭りも無事終了してほっと一息の中田君から、逆に粋な計らいが用意されていました。
なんとなんと私のお疲れセレモニーということで花束をいただいたんです。
今年度で青年団を引退するH君の挨拶を聞いてジーンとしていたこともあり、この予想外のサプラ
イズには涙そうそう。
挨拶をしている途中で、体内に蓄えている残り7リットルの涙を危うく取り崩しそうになりました(笑)
いい居場所をもらって感謝の気持ちでいっぱいです。
幕を閉じた後は舞台裏で一本締め。
直後に青年会長の1ヶ月以上にわたる労をねぎらいみんなで胴上げです。
毎年舞台裏でみんながこんな気持ちになれるのは、何と言いましても会場の皆さんからの温 かい 拍
手と 声援をいただける おかげなんですよね。
↑ ご声援ありがとうございました(舞台上から失礼!)
南川の秋祭り、そして青年の活動は諸塚村内の一部の地域での出来事・活動です。
しかし、一部であったとしても今もこのような取組みが諸塚村内でなされているのも事実です。
楽しいの一言だけで言い尽くせる行事ではありませんが、それでもやっぱり続いてほしいですね。
いつまでも。
嵐を呼ぶ婦人
思い出の数だけブログして!
・・・・・・って声が聞こえた気がしたのでまだまだ続きますよ、南川(みなみがわ)秋祭りレポート。
15時スタートの演芸の部もいつしか夜に。
静かに暗くなっていく外とは対照的に公民館内の熱気はどんどん上がっていました。
それもそのはず。
今年も業界では有名なあの南川婦人部が完成度の高いプログラムを用意してきたのです。
昨年は「南川女子十二楽坊」と「南川ガールズコレクション」という型破りのプログラムで沸かせまし
たが、今年も2本立ての構成で彼女達はやってきました。
先発隊は東京・秋葉原でも通用しそうな「MNG(みなみがわ)」
今年は、地元中学生を新メンバーに迎え入れてのコラボチームで臨んできました。
熾烈なセンター争いをじゃんけんで勝ち抜いたS子(?)とそれを支える婦人の皆さんとの魅惑のダン
スは48人以上に匹敵してましたよ。
やがて、後発隊による「秋の歌謡ショー」がスタート。
1970~80年代のスターに扮した強烈な婦人達が一人ずつソロで登場です。
私なんか写真(↑)のポーズを見ただけでどの歌手かわかっちゃいました。
↑ 『GO!~妻たちの秋祭り~』 ※婦人の名誉のため、敢えてピンボケ写真を使用しています。
最後は全員が勢揃いし、あらためて会場内に南川婦人旋風を巻き起こしていました。
まさに"嵐を呼んだ"婦人の方々だったのでした~ (本当に台風が接近していて心配ですが・・・・。)
この南川婦人部のはじけっぷりこそ南川公民館の元気の象徴。
影のプロデューサーの存在も大きいのですが、この勢いもある種の「伝統」としてずっと続いてほし
い・・・・・ 私は心からそう思います。
ちなみに・・・・・、
まだまだやっていたんですよ!青年も。
嵐の合間合間に懐かしいヒゲダンス(写真左)や女装ダンス(写真右)を披露していたのです・・・が
強烈な"吹き返し"にあいました(笑)
次回、完結編
諸塚の踊り子 ~披露編~
南川秋祭りの演芸プログラムは豪華ラインナップ!
青年による演劇の他にも、地元の子供達による伝統の箕舞(みいまい)をはじめ、民謡やお楽しみ
抽選会など盛りだくさんの構成となっていました。
↑ 神楽三十三番の添舞とされる「箕舞(みいまい)」
我々青年も、演劇が終わるとすぐさま次に出場するプログラムに向けてスタンバイ。
今度は、9月下旬からの約1ヶ月にわたり美郷町西郷区まで行って習ってきた踊り(日本舞踊)
の披露です。
各プログラムの合間合間に4人の踊り子達が出演していきました。
先陣は、青年団ルーキーのR君。
まだ10代という若さもまぶしいけど、踊りも初々しかったと
思います。
踊りを覚えるスピードが私の倍以上早かったような気がしま
す。いいな~若いって(笑)
2番手に登場したのは当青年団でよもやの最年長T。
冒頭の劇が"トリプルアクセル"とすれば、踊りは連続3回転 のコ ンビ
ネーションジャンプ級に苦労しました(本人談)。
幕の裏側で「喝采」を口ずさむ余裕すらなく必死(本人談)。
3番手は今年で青年団を引退するH君。
練習の時から先生の動きを録画し、練習がない日も復習し
ていました。
もはやベテランの領域。
長きにわたる青年活動、お疲れ様でした!
全プログラムの大トリを飾ったのは青年部会長のS君。
各種準備に追われ、会長が一番練習時間を取れなかった
にもかかわらず貫禄たっぷりの踊りを披露していました。
お見事!そして、お疲れさま。
こうして無事終えることができた踊り子デビュー。
本番は、曲が進むにつれだんだん楽しくなっていったのを覚えています。
踊っている最中、観客の皆さんはもちろん、舞台袖で待機していた青年仲間やOBの皆さんが喝采し
てくれている光景が目に入り嬉しかったですね。
そして、この日まで不器用な私を根気強く指導してくださった踊りの先生には感謝の気持ちでいっぱ
いです。
ところで・・・・、私が踊りのメイクをしていた頃、舞台裏には南川公民館秋祭りの盛り上げ請負人、そ
して、最強との呼び声高い南川婦人部のメンバーが続々と集結。
この後、青年団とは趣が異なるもう1つの踊り子達が舞台を席巻していくわけですが、そのお話はま
た次の機会に・・・・・・・。
↑ 婦人部のトップバッター・・・今年も魅せていました。
喝采 シーズン2
♪いつものよう~に幕~が・・・・・・・・・・・・・今年も開く前ですね。
あれは2日前の10月23日。
自身にとってセカンドチャンスとなる南川秋祭りの幕が開きました。
今年の秋祭りの「演芸の部」は、開始時間を例年より2時間早めて午後3時から開催。
時間の変更に加え、当日の天候も雨だったのでお客さんの入りが心配だったのですが・・・・・・、
満員御礼!
・・・・と同時に会場の状況を見て一気に緊張していきました。
さぁ、今回は序盤に披露した南川青年団による劇のネタ明かしです。
今年の題材はコチラ(↓)
時代劇「必殺仕事人」をモチーフに、地元ネタや世間の話題を盛り込んで作った劇の封切りです。
(写真は、仕事人の一人"ハチ獲りのひろ")
この劇では、4月から諸塚村でボランティア活動を行っている「緑のふるさと協力隊」の夏目さん(写
真:一番左)も、"仕事人"の一人として堂々たるデビューを果たしました。
そして、私の今回の役は・・・・・・・・・・・・・、
悪人。
昨年の「助さん」役から一転。
子分として親孝行の息子をだまし討ちにしてしまうという役どころだったのですが、生真面目な性
格が邪魔をして!?役づくりには大変苦労しました。。
一方で、爽やか系のイメージを壊して悪人役を演じた某俳優を意識してか、自分でも一度悪役をやっ
てみたいとは思っていたところで、日頃から腹黒さを出すように臨んだのです。
この意気込み、同僚に話したら「ふふっ、勘違い~」って失笑されましたけど(笑)
・・・ということで、悪役らしさが出せないうちに後ろから成敗されてしまうという始末(↑)
夏目君のセリフ『最近お疲れのようですな。お前なんか地獄に行ってしまえ!』という決めセリフが本
心でないことを願うばかりですが、心なしか本番は思いっきり刺されたような気も・・・・!?
さてさて、毎年作られる南川青年の演劇。
同じ村内の家代(えしろ)青年団が昔から受け継いでいる伝統的な地芝居とは異なりオリジナルで
す。
しかし、毎年この秋祭りに向けて知恵を出し合い、何とか地元の秋祭りを楽しくしていこうという姿勢
が南川青年にしっかりと受け継がれているのを見ると、これも1つの「伝統」だと思うんですよね。
今年も会場の最前列には地元の子供たちがしっかり陣取っていました。
将来、この伝統を担うような次世代スター候補がこの中に控えているかと思うと楽しみですね。
YELL~エール~
明日はいよいよ南川秋祭り。
そして、今週末は南川の他にも・・・・、
八重の平(はえのひら)秋季祭
立岩(たていわ)諸塚神社秋季大祭
川内(かわうち)神社秋祭り
・・・・・が予定されていて、諸塚村内はまさに秋祭り一色!
全公民館の4分の1の秋祭りが今週末に集中しています。
つまり、南川の秋祭りに出演する私は見に行けないわけで・・・・・・・・・。
他の公民館の皆さんも、我々と同じように秋祭りに向けていろんな準備をしてきたのだと思うとちょっ
ぴり残念ですね。
ということで、このブログの場をお借りして各地区の皆さんにエールを送らせていただきます。
各地区の皆さん、頑張っていきまっしょい!!
一つ一つの過程を大事にしたいと思って過ごしているうちに、いよいよ本日は前夜祭。
今となってはみんなとの共同作業も既に想い出にかわり始めてるのを感じていますがまだ早い!
明日の幕引き後に行う青年会長胴上げの瞬間までは野良猫ガッツでガンバロー!(おー)
そもさん
↓ これ何でしょう?
先日、村内の園芸施設・井戸団地(七ツ山地区)で、ある品種の植付作業が行われていました。
カイワレ大根やもやしではないんですよ~。
この井戸団地では、以前に御紹介した柳の越園芸団地と同じく、ほうれん草など山間地域の高冷
地気候を活かした夏秋野菜の生産が中心となっているのですが、近年、冬に出荷する作物として新
たに取り組み始めたのが今回植え付けしている作物なんです。
私も初めて知った品種で、将来、諸塚村の新たな目玉特産として開花する日が来ることを楽しみにし
ているんですよね。
成長した姿(答え)は、今冬当ブログの「せっぱ編」で見らなんですよ!
お楽しみに。
開幕!GPシリーズ秋の陣
収穫の秋。
諸塚村では、今年もまた各地区で秋祭りが行われる季節に入りました。
それは、私が勝手に位置づけるGP(ごっとりプリン体)シリーズ"秋の陣"の開幕でもあり、これから3
月28日のGPファイナル(吉野宮座頭祭)出場を目指して頑張りたいと思います!
秋の陣のトップバッターは、春祭りシーズンでは最後に行った飯干(いいぼし)神社。
※10月16日に行われました。
入り口にあるのぼり旗を見ると、春祭りの季節が懐かしゅうございました。
さて、飯干神社では春祭りに団七踊りが奉納されますが、秋祭りは南川公民館と同じく豪華出演
陣による「演芸」の数々が披露されるんです。
「だんご虫」に扮した地元青年団・・・・・。
「ラーメン体操」で体を張っていた婦人部の皆さん・・・・。。
さすがは、今年度の「健康づくりモデル推進地区」です。
やがて、オールスター出演の演劇も登場。
舞台に寄っていく子供たちのキラキラとした目が印象的でしたね。
諸塚村において地域の秋祭りが特別なものであること を今年もびんびん感じた瞬間でした。
ところで、自らが出演する南川秋祭りも現在スタンバイ中でございますが、 最近人前で極度の緊張状
態に陥りやすくなった私の最大の鬼門は踊り。
やっぱりGPの力をお借りして臨もうかな~と真剣に考える今日このごろです(笑)
勤労感謝
諸塚村役場の2階会議室。
各課の職員が集まって自分達の将来について熱く語って・・・・・いるヒマはございませんでした!
新嘗祭の献穀に向けた粟の調整作業中の様子なのです。
収穫した粟を脱穀・乾燥させ、未成熟のものや色づきの悪い粟はピンセットで一粒一粒取り除きま
した。
ここまでやるのです、新嘗祭。
この作業会場では、やる気・勇気・元気・根気・負けん気・眠気・殺気・・・・とあらゆる気が室内を回遊
していたように思われます(笑)
そして、約3日後。
厳選された黄金色の粟が集まり、東京への出立の日を待つばかりとなりました。
今回のように米と粟を献穀する「新嘗祭」は、元々農業国家である日本において、その年の五穀豊穣
を祝い、勤労に感謝するために古くから行われている行事で、戦後に現在の「勤労感謝の日」にな
ったそうですよ。
↑ 収穫した新米に新粟を混ぜた炊きたてのごはん。
作物を作ってらっしゃる方の顔が見えると、感謝して食べることの必要性を特に感じますね。
でも、このおいしそうな粟ご飯が炊かれた日。
私は宮崎出張で不在のため食べられませんでしたからぁ~!!・・・・・・・・・・・・・・・・無念。。
一粒万倍
6月に植え付けした粟。
あれから約4ヶ月、ついに収穫の時期を迎え、新嘗祭への献穀に向けて最終調整に入りました。
私自身、収穫時期の粟を見たのは初めて。
粟穂の中には、無数の粟がびっしりと詰まっていました。
粟を作っていただいた甲斐重富さん・早苗さん御夫婦をはじめ、県東臼杵農業改良普及センター
の職員の皆さん等と一緒に、 一つ一つをハサミで刈っていきました。
「一粒万倍」とはよく言ったものですが、一粒の粟の種からこんなにもたくさんの粟が実ることこそま
さに生産することの喜びを感じる瞬間なんだと思います。
途中、いろんな御苦労があったと思いますし、ましてや新嘗祭の献穀となればかなりのプレッシャー
がかかっていたのではないでしょうか。
本当にお疲れ様でした!
さてさて、収穫も終わり関係者一同そろって『ふぅ~、あんどした。』・・・・・と言いたいところでしたが、
今回は新嘗祭への献上。
収穫して終わりではないんです。。
このあと、向こう3年は粟を見なくてもいいぞ~と思えるような怒涛の調整作業へと突入していくこと
になるのですが、それはまたあらためて・・・・・・。
つづく
渡る世間は劇ばかり
南川(みなみがわ)公民館の秋祭り(23日)まであと1週間ちょっと。
この秋祭りの「演芸の部」を主催する南川青年団の練習も本番モードに入っており、秋祭りで披露す
る劇の立ち稽古が毎晩遅くまで行われています。
劇の他にも舞踊や余興の練習もあるのですが、今は暮れても暮れても劇の通しを最優先にして取り
組んでいるんです。

↑ 稽古の様子
南川青年団の劇は、脚本から小道具までも含めて自分達で考えるオリジナル。
今年脚本の大枠を書いたS君は、「(長ゼリフで有名な)某脚本家の気持ちがわかるぞ!」と言いな
がら次から次にストーリーを生み出していました。
ネタバレ禁止期間中ですので内容はまたあらためて御紹介しますが、昨年の『帰ってきた水戸黄門』
に負けず劣らず"南川ネタ"をふんだんに盛り込んでいて、クオリティの高い作品になっていると思い
ますね。
昨年と同様、役を演じる上での私の最大の悩みは・・・・・・セリフの棒読み!
「もっと感情を込めて~」・・・と、よく監督から指示が入るのですが、もともと喋り方にもあまり抑揚が
ない私は大苦戦中でございます(笑)
しかしながら泣いても笑ってもあと1週間、そして、(年齢的にも)事実上の最終シリーズ。
1年間の青年活動の中でも大きなウエイトを占めるこのビッグイベントを、自分自身も楽しむぐらいの
気持ちで臨みたいと思います。
もちろん見に来ていただいた方に楽しんでもらうことを忘れずに!
↑ ネタバレギリギリですが、物語のカギを握るのはこちらですよ(未完成)。
ソンタイだョ!全員集合 <午後の部>
諸塚村村民体育大会(ソンタイ)の午後の部は、各団ごとの応援でスタート!
今年も魅せてくれた青団。
昨年のアゲアゲなダンスからめざまし風な体操に!?
「Y.M.C.A」が懐かしい世代の私は脱帽。
光ゲンジが登場したかと思うほどのきらびやかな衣装をまと
った黄色団。
地元少年隊による御当地名物・神楽をアレンジした見事な
組体操。
逃してしまった白団・赤団の応援のシャッターチャンス・・。
ごめんなさい。
諸塚村のイベントを支える婦人の皆様も大ハッスル。
諸塚が誇る自主公民館活動は、まさしく殿方と婦人の二
人三脚。
やはり登場。
天高く舞い上がった青い玉。
競技名は『たかが玉入れ されど玉入れ』
まさしくそのとおり。あなどることなかれ。
ムカデは脅威、しかしムカデ競争で見るこの光景(↑)には感動。
地域の子供から大人まで、みんなが競技者とゴールを目指して伴走。
地域ごとに培われた絆が太陽拳のようにまぶしい。
諸塚村万歳!!
そして、
荒谷小学校の運動会も含め、今年も家族団らんの場に招いてお昼を御馳走していただいた皆様のお
心遣いにも感謝、万歳!!
つわものどもが夢のあと。
ソンタイだョ!全員集合 <午前の部>
2010年10月10日
快晴の秋空の下で、自身2度目となる諸塚村村民体育大会(通称:ソンタイ)開幕。
メラリンピックに匹敵する諸塚村を挙げた秋のビッグイベント。
過去の心へとつづく長い一本道。
昨年の大会でガッツを出したコースは今や青春の影。
やはりゴールは遠し・・・・・。
走る~走る~もろっ子達も快走!
200メートル走では、中学生が「位置について」の合図と同
時に「よろしくお願いします!」と一礼。
誇りたい諸塚の教育。
大奥!?熱き女達の戦い。
それを見守る子ども達。
出走前に「参加することに意義がある!」と子ども達に繰り
返して説いていた第1コースの走者(赤)。
ナイスファイト!!
リレートップ争い中の白団。
"役場一の好青年"と紹介されたK氏が力走するも、 直後
に バトン落下の不運。
ドンマイ!! とりあえず飲んで(笑)
これこそが・・・・・・、
村民体育大会で見た素敵な光景の1つ。
そして、なんだか 涙腺がもろりんピークの瞬間。
午後の部につづく。
あしたへと続く道
生コンクリートによる道路舗装に初挑戦!
先日、八重の平(はえのひら)公民館で行われた道路の舗装作業のお手伝いをさせていただ
きました。
なんとなんと諸塚村では、道路の舗装を地域の皆さん自身の手で行うことが多々あるんです!
今回は、8月にあった当地区の村政座談会時に、産業部長の尾方さんから話をいただいていたも
ので、 緑のふるさと協力隊の夏目さん、そして、着任して間もない中山間盛り上げ隊(中長期支
援支援隊員)の松川さんと3人でチーム「SP」(少な目のプリン体)を結成して駆けつけました。
↑ 松川さん(写真:一番左)と夏目さん(写真:中央)
さっそく我々も見よう見真似で生コン舗装にチャレンジ!
ミキサー車から注ぎ込まれた生コンクリートを均等に延ばし、専用の道具(写真)を使って「チャンチャ
ンチャンチャン・・・・・・・」とリズムよく平らにならしていきます。
腕だけで"ジャンピングホッパー"をやっている感覚でしょうか・・。
腕がぱんぱんになるのもさることながら、二日酔いの日にやったら恐らく地獄を見ますね。。。
無我夢中でやっているうちに結構な距離を稼ぎ、振り返ると出来たての道路が日差しを浴びていまし
た。この後、数週間は養生して乾燥させます。
今回の舗装延長は約150メートル。
毎年限られた予算で行うため、次年度は優先順位の高い別の箇所を舗装し、今回実施した箇所の
続きを再び舗装するのは3~4年後になるそうです。
完成後、八重の平地区の皆さんの計らいで、舗装部分の終点に我々の名前を記念として記させてい
ただきました(ありがとうございます!)。
八重の平公民館は、人口(特に若年層)・世帯が少なくなりつつある地域の1つです。
ですから、今回の作業のお手伝いは素人の我々が恐縮するほどに歓迎していただいたんです。
作業中の我々3人のたわいもない笑い話に「やっぱり若いもんがおるとこっちまで元気になるね~」と
おっしゃっていました。
やはり現場はいいですね。
「担当」とか「ボランティア」とか関係なく接していただき、微力ではありますが必要としていただいて
いるのを感じて嬉しくなりました。
↑ 終了後は皆さんと青空交流会。
来年の今頃、我々3人全員が諸塚村にいるかどうかはわかりません。
ですが、諸塚にいようといまいと今回の縁を機会に次回の作業にも時間が合えば駆けつけた
い・・・・・・・・・・今後の「道」が見え始めた作業となりました。
情熱山村
あぁ・・・・・10月は行事・出来事が多くて更新が追いつきません。。(つぶやき)
・・・・ということで、遅ればせながら今回は10月7日に開催された「諸塚村産業振興大会」の
模様をお伝えします。
産業振興大会は、諸塚村の四大基幹産業と位置づけられる林業・椎茸・茶・畜産をは
じめ、村内の各産業の生産者の方が一同に集まって産業振興への意識醸成を図る大会で、今年で
5回目になります。
例年は研修等も行われるそうなのですが、今回は産業振興に取り組む公民館や各生産部門の功労
者に対する表彰に重きを置いた内容となっていて、4年ぶりの県総合優勝を成し遂げた「宮崎
県乾しいたけ品評会」の表彰も併せて行われたんです。
↑ 椎茸、茶、牛等の各部門ごとで表彰が行われました。
中山間地・諸塚村を支えている各種産業。
それらの産業の振興を図っていくことは、そこに住む人の生きがいや生活の満足感を高め、結果的に
それが集落の活性化に直結する1つの切り口になるのではないでしょうか。
「産業の振興」と一口に言っても、奥が深く大きな課題がたくさん潜んでいますが、産業振興大会の
ように、地域の産業に魅力を感じ、みんなの意識を高め合うための仕掛けは大事だと思いますね。
個人的には、大変な下刈り作業をしながら何十年もかけてやっと育てた木材と、この産業に向けられ
る「情熱」はもっと評価されてもいいように思えるのですが・・・。
↑ 最後はみんなで「ジーク!ジオ・・・・・」ではなく、「がんばろう諸塚」コール!!
この日の出席者は関係者も含めて約200人。
出席者の顔ぶれを見ると、いつも生産の現場で精力的に取り組まれている方々ばかりでした。
諸塚村の産業を支える方々の熱気に包まれた1日となりました~。
稲刈り!年の差なんて
諸塚村は実りの秋。
天気とにらめっこしながら、各地で続々と米の収穫が行われています。
そんな中、今年の新嘗祭に本県代表として献納するお米の稲刈り作業が行われました。
米を作られた甲斐重富さんご夫妻のお手伝いをするべく特命チームを編成して臨んできました~。
「Age20ヤングチーム」は、緑のふるさと協力隊の夏目
君と先日着任した中山間盛り上げ隊中長期支援隊員の
松川さん。
米と同じく稲刈り作業も"新米"チームでした。
私が率いる「Age30恋しいアダルトチーム」は、毎年実家の
稲刈りを手伝っているベテランM子さん(四捨五入により昇
格)を擁して大人の魅力で勝負です!
・・・・・とチーム分けしたものの、大半の部分は機械で刈っていきましたので各チームは即解散。
みんなで和気あいあいと刈った稲を干していきました。
(個人的には全員ヤングチームでもよかったような気もしますが。。)
この後しばらく乾燥してから脱穀し、粟と一緒に皇居に献納される予定です。
そして、甲斐さん御夫妻も上京されます。
天皇陛下においしく召し上がっていただくといいですよね。
干した稲の色が変わっていくにつれ、秋も深まっていきます。
新・しいたけ物語 第3回「なばは一日にして成らず」
先日、南川(みなみがわ)公民館・中尾地区が「作業」を行うと聞き、今年もお手伝いするために馳せ
参じたわけですが、作業と聞いて道路沿いの草刈り作業(みちきり)と勝手に思い込んでいた私の考
えはとてつもなく甘かった・・・・・。
向かった先は、中尾地区の方が共有しているクヌギの分収林(↑)
・・・・・・・・・「作業」の正体は下刈り作業だったのです!
慌てて先輩宅から地下足袋をお借りし、カッターを片手に今季4度目の下刈り作業に突入しました。
4度目の下刈り作業は私にとってまさに壮絶。
中盤以降は草ではなく雑木の伐採ばかりとなり、雨で全身はずぶ濡れ。
おまけに両足は何らかが原因でかぶれて湿疹だらけとなってしまいました。。
午後からは雷鳴の中での作業となりましたが、それでもご覧のとおり下刈り後はクヌギ林であること
がはっきりわかる光景に(↑)
あまり戦力にならない私でもちょっとした達成感があったんです。
さて、こんなに大変な思いをして育てているクヌギの木は、諸塚村の特産品しいたけ(なば)の原
木になります。
しいたけの菌を打ち込んで収穫するまではあっという間のような印象がありましたが、そもそもこの原
木に成長するまでには一般的に数十年の歳月を要し、その間、下刈り作業等の大変な作業が行わ
れているんですよね。
まさに「なばは一日にして成らず!」ですね。
風をよむ
いよいよ10月に入りました。
あれよあれよと言う間に今年度も折り返し地点。
秋という季節のせいもあってか、ふと2年目の今年を振り返って考えることがあります。
最初の年は、見ること聞くこと全てが新しいものばかりで驚きと感動の連続でしたが、ただ「楽しい」
では終われないところに派遣2年目の醍醐味があり、「お客様」感覚からほんの少しだけ「村民」感覚
に移行した今年度ならではの様々な「風」を感じているところです。
それは、私にとって「温かい風」だけではなく、山間地域における様々な現状に直面する時に感じる
「冷たい風」であったり、諸塚村で生まれ育っていないが故にどこまでも埋める(理解する)ことができ
ない「すきま風」であったり、そして、予想外の「逆風」であったりもします。
諸塚村での生活は大変貴重な経験で充実したものですが、一方で、仕事として携わる以上は楽しい
だけでは済ませられない事にもきちんと目を向ける必要があると思っています。
1年目に「楽しい」、「珍しい」と感じたことも、2年目には「当たり前」という感覚になったりしている自
分がいるんです。
それでも、自分自身が諸塚村に来て最初の頃に感じた新鮮な気持ちは大事にしながら、これからも
様々な「風」を読み、諸塚村の魅力を自分なりに感じて伝えていければ・・・・・・・・・・。
今年度の後半戦はそんな思いで取り組んでいきたいです。
心温まるような南風を探し求めて。