2010年9月の記事
用意、青年ドン!
荒谷小学校の運動会は、地域のみんなが参加し、地域のみんなで応援し、そして地域のみんなで
作り上げる「手づくり型」でした。
私が所属する南川青年団も、当日は競技に参加するだけでなく、用具準備等をお手伝いさせていた
だいたんです。
子どもからお年寄りまで地域の皆さんが夢中になっている玉入れの最中。
よく見ていただくと、玉入れカゴの真下では用具係の南川青年会長(ドン)が倒れないようにカゴを支
えています。
昨年は私もこの役をやったのですが、カゴに入り損なったおじゃみが容赦なく頭を直撃してしまう試練
の係でしたね(↑)
「ひょっとして自分を狙って投げているのでは!?」と一瞬だけ人間不信に陥りそうになりますよ(笑)
↑ 今年諸塚村に帰ってきた南川青年団のルーキーR君も堂々たるカゴ持ちデビューです。
用具準備が特段大変な作業というわけではありませんが、用具係として、青年団としてこの地域の
運動会をちょっこしバックアップさせてもらっているという(自己)満足感がありました。
用意周到なのは青年だけではありません。
運動場のコーナー沿いには、諸塚村らしい苗木の装飾が施されるなど、随所に手づくり感がたっぷり
でした。
そして、閉会式。
役員・保護者の方や青年団がテントの後方から生徒を見守り、そして、一緒に荒谷小学校の校歌を
歌っていました。
やはり、感動するツボは今年も同じところでしたね。
↑ また1つの行事を終えた南川青年団メンバー・・の一部+保護者1名。
次なる青年行事はいよいよ南川公民館秋祭り!!
よ~い親子ドン!
歳ニモマケズ宣言から1年。
今年もめげずに荒谷(あらだに)小学校の運動会に参加させていただきました!
「今年こそ好天になって!」という皆さんの願いが通じたのか、3年ぶりに終日雨天なし。
清々しい秋空の下で荒谷小学校の生徒15名(通称・荒小フィフティーン)と荒川保育園の児童
2名が元気よく入場行進です。
1年前に比べて確実に成長している荒小っ子達の入場行進を見ながら、1年という月日の流れをしみ
じみと感じました。
・・・・と同時に、縄跳び中にジャージのズボンが下がってしまったあの悪夢のような障害走も思い出
されましたが。。
2ndシーズンの今回も荒小っ子達の頑張りをしかとこの目に焼き付けておきました。
↑ 諸塚雑技団!? 見事な一輪車さばきを披露!
さて、この荒谷小学校の運動会には、この地域ならではの競技プログラムがあるんです。
それは、「親子3代リレー」。
荒谷・南川地区では、親子3代、4代で一緒に暮らしている世帯も珍しくなく、子供・母親・父
親・祖父母がバトンを受け継いでいきます(↑)
祖父母と一緒に運動会を経験した記憶がない私にとっては羨ましくもあった種目です。
↑ 父?母? どの立場で走っているのか判別が難しいパフォーマー一家が今年も登場(笑)
この荒谷小学校の運動会は、小学生のお子さんがいる家庭だけではなく中学生やお年寄り、そして
村外に住む高校生の方などみんなが参加する地域にとってのビッグイベントの1つ。
地域の方々の子供達を見守る眼差しと温かい声援を送る姿に、あらためて地域における「学校」とい
う存在の重要性を感じました。
終盤には、地域の総力戦とも言うべき荒谷公民館 VS 南川公民館の綱引き対戦。
昨年は綱引きを体育館で行ったために気づきませんでしたが、地域の方が集うと校舎から校門まで
つながるのでは?と思う程の長い列をなしていました。
こんなにも大勢の方に見守られ、支えられている運動会なんですよね。
↑ 列がずっとつながっていますが、当ブログも恒例の後編につながります (つづく)
お国自慢
先日の3連休、かれこれ10年以上のつき合いとなる学生時代の後輩の結婚式に出席するため鹿児
島市まで行ってきました。
久しぶりに学生時代の部活のメンバーが集まり、ほぼ全員が三十路に突入しているという現実は無
視して思い出話に花を咲かせる中、当時の部内では自称"最強勢力"の「宮崎県人の会」と「鹿児
島県人の会」が互いのお国自慢をたびたび繰り広げていた事を思い出しました。
当時の私は、宮崎名物「チキン南蛮」や地元の「都農ワイン」をPRしてこの鹿児島県人の会に対抗し
ていたものです。
結婚式の翌日、みんなで鹿児島市内を散策しながらあらためてその観光資源の豊富さと知名度を感
じたところでしたが、考えてもみれば諸塚村1村でも同じように魅力的なものが十分揃っているんです
よね。
鹿児島市内から眺める桜島もきれいですが、諸塚村から眺める四季折々の山並みも素晴らしいです
し、
黒豚のトンカツもとてもデリシャスですが、諸塚産のなばを使った「ジャンボしいたけ丼」(どんこ亭)も
肉厚で食べ応え十分ですよ。
【鹿児島:黒豚とんかつ】 【諸塚村:ジャンボしいたけ丼】
そして、食後にデザート「白くま」も王道コースですが、諸塚産のブルーベリーを使った「森のアイスク
リーム」もさっぱりしていて夏のお嬢さん向き。
【鹿児島:白くま】 【諸塚村:森のアイスクリーム】
両者一歩も譲らず!?
これだけ揃っていますので、当時の「鹿児島県人の会」のメンバーと再会した際にはまたいいお国自
慢ができそうな気がします。
もっとも、後輩(新郎)のプロフィール欄には「好物・しいたけ」と書いてあったので、思わず「してや
ったり!」とほくそ笑んでしまいましたけど。
一度御招待して、諸塚産のおいしいなばをたらふく食べていただきましょうかね~。
諸塚の踊り子 ~始動編~
10月の南川(みなみがわ)公民館秋祭りに向けて我らが南川青年団も始動!
先日、秋祭りの演芸の部(青年団主催)で披露する踊りの初稽古に行ってきました。
昨年は人数調整の関係で踊りを免れた私も、今年は5人の出場メンバーの中にエントリーされ、踊り
子デビューに向けての挑戦がスタート。
稽古場所は、諸塚村から片道30~40分かかる美郷町西郷区。
今年は南川青年団も新しい踊りの先生に師事することとなり、同じく11月に秋祭りを控える家代 (え
しろ) 青 年団と一緒に練習を行いました。
練習は初日から夜10時過ぎまでに及ぶハイ ペース。
この日は、南川青年団と家代青年団の合わせて8人(ほとんどが初心者)を交代で指導していただい
たので すが、 先生は最初から最後まで横で一緒に踊りながら教えてくださり、 あっという間に曲の1
番まで通すようになりました。
先生の指導力とスタミナには本当に頭が下がりましたね。
この熱い指導に応えるべく、これからの約1ヶ月間全力で取り組んでいこうと思います。
そして、最近とあるエレベーターに乗った際に重量オーバーの音が鳴ってしまうという 屈辱を 味わっ た
私に と って踊りの稽古はまさに絶好の運動量。
秋の連続"野良猫ガッツ"アゲインと言いたいところですが、しなやかさも求められる踊りの方は"エレ
ガンス!お兄さん"路線 で 突き 進んでいこうと思います。
たまや~
3連休の初日(18日)は、今や諸塚村を代表する祭りとなった「ぎゃあな祭2010」。
今年も様々なイベントが企画され、村内外から大勢の方が来場して大いに賑わっていました。
昨年はスタッフとして、そして、「出会いふれあい交流事業」のメンバーとしてちょっこし慌ただしかった
このぎゃあな祭でしたが、今年は1人の村民として楽しませていただきました。
会場内で一生懸命働いていたスタッフの方を見ると、何だか心苦しくもありましたけど・・・・。
祭の最後にあった花火は記憶に残る素晴らしいものでした。
花火の大音量が山々をこだましていましたから、農作物を脅かすシカやイノシシへの威嚇にもなった
かもしれませんね!?
我々の間近(頭上)で大輪の花火が咲いていました。
思わず「もう1回、もう1回~♪」・・・。
さらに、終盤のしだれ花火(↑)は見応え十分。
私のカメラでは伝えきれないのが残念です。
そして、この日のイベントで久々に登場したのが、諸塚村のお家芸・玉入れ!
↑ たまや~
今回は珍しいナイター試合。先日御紹介しました「柳原商店チーム」も決勝進出していましたよ。
今年は「九州玉入れ選手権大会 in もろつか」が中止となっただけに、玉入れの光景を見るとなん
だかホッとしましたね。
さて、ここで問題です。
祭りの名称にも使われている「ぎゃあな」ってどんな意味でしょう?・・・・・・・・・答えはblogで!
ホースのお仕事
9月に入り、今後予定されている様々な行事に向けた準備が始まりました。
先日新しい積載車が納車された諸塚村消防団本部も、1月の消防出初式に向けて本格始動。
夕方には操作員による操法訓練が行われています(現在は週1回程度)。
操作員の交代により本部も今年度から新チームとなり、指揮班長をはじめ4名の操作員の方が春先
から小型ポンプ操法の訓練を積んでいます。
訓練では、歴代の操作員経験者の方々からも「教本」や経験に基づきながらアドバイスを受けてい
て、我々も練習を見ながら今まで知らなかった操作上のルールを学ぶことができるんです。
さて、この操法訓練中は、操作員ではない我々にも色々と役割があるのですが、その1つが「ホー
ス巻き」。
↑ 操作員の方が投げて伸ばしたホースを巻いて再び投げられる状態にするなど訓練をサポートさせ
ていただいています。
この時の微妙な巻き加減で、操作員のホースの投げやすさにも関わってくるようです。
ホース巻きを何回かやると腕がぱんぱんになってしまうほど私には力仕事なのですが、企 画課のK・
Y コ ンビ (↑:性格はKYでない)が我先にと率先して巻いているのを見ると、私も見習ってもっと 積極
的に動かなくては! と思いますね (笑)
訓練中は、上記写真のような器具を使ってホースを二重巻きにしていますが、最後は一重巻きにしま
す(↓)
巻いて、巻いて、巻いて、巻いて・・・・・・・・・・・・

このように巻いている時にホースの長さを実感しますね。
ホース巻きだけをやっているわけではありませんが、消防出初式に向けて操作員の練習を 精一杯
サ ポートしていきたいと思います。
そして、自身の規律訓練も・・・・・・・。
赤い彗星
・・・・・・・・の如く突如現れた真っ赤な車両。
今年度、消防庁から諸塚村消防団本部に新しい消防積載車が貸与されることとなり、つい先
日納車されたばかりなんです。
車両後方は、これまでの車両とは違ったユニークな開閉式、そして、中には真新しい山林火災用の
小型ポンプからチェーンソーまでが備えられていて、構造も機能もグレードアップしていますよ。
「搭乗するモビルスーツのグレードが上がったようなものかな~」と、消防車両の日進月歩をいつもの
アニメ妄想で例えていた私に対し、隣にいた建設課のK・Y君(注:性格はKYでない)は空腹のあまり
「積載車が伊勢エビに見える~」という食いしん坊万歳ぶり。
思わず伊勢エビ釣り大会が予定されている「ぎゃあな祭2010」(18日)に行ってきなさい!と言いそ
うになりましたが、どっちもどっちですね(笑)
消防の訓練後、この新しい積載車の納車を祝うとともに、これからの活躍と安全を祈願して団員のみ
んなでお酒をあげました。
でも、いつも思うことなのですが、この優れた車両を使う機会がなるべく少なくて済み、いつまでもピカ
ピカ車両のままでいるにこしたことはないですよね。
夏の終わり
松の平(まつのひら)公民館内・恵後の崎(えごのさき)地区。
耳川沿いにあるこの地区では、実りの秋の到来が間近に迫りつつあることを感じさせる稲穂の波が
広がっていました。
山間部の地形を活かした棚田はよく見かけますが、村の面積全体の95%を山林が占め、宅地と
農地を合わせても僅か1%しかない諸塚村では、これほどまでに平らで広い水田を目にすること
は珍しいんです。
聞くところによれば恵後の崎地区は、手押し式ではない「乗用」の機械を使える数少ない地域の1つ
らしいですよ。
↑ 恵後の崎地区
高台から見下ろすと巨大な畳が敷かれているような感じに見え、側を流れる耳川の景色とマッチして
とても美しい光景でした。
あまりにきれいな景色だったので、田んぼの畦道で必殺技・スパイラルシークエンスを試みようとしま
したが、「挙動不審者お断り!」とばかりに田んぼを守るかかしさんに負けて断念しました!?
特にこちらのかかしさん(↑)は、貫禄たっぷり!
この恵後の崎地区でも、南川や戸下と同じように「恵後の崎神楽」が毎年2月頃に奉納されて
いることもあり、当地区ならではの神楽番人が守っていましたよ。
収穫の秋ももうすぐそこまで。
こんな光景を目にしてしまうと、本当に夏の終わりを実感してしまいますね。
ありがとうございました、夏の日の2010。
そして、そろそろ仕度を始めましょうか・・・・・・・秋のGP(ごっとりプリン体)開幕に向けて。
諸塚のおいしんぼ -vol.2 続・柳原食堂-
地域の厨房・柳原(やなばる)食堂。
人気メニュー・親子丼(↑)等のごはん類のおいしさもさることながら、何と言っても料理を作ってらっし
ゃる方々の温かさが魅力なんです。
今回はそんなぽっかぽかな厨房を御紹介。
↑ 厨房に立っている方は、店主の甲斐ヒサエさん(右)と菊池照代さん(左)です。
もう一つの定番メニュー「たん味噌焼き」を調理中でした。
ある日の夜のこと。
胃袋が空っぽになった私が閉店前の柳原食堂にふら~っと立ち寄り、「お持ち帰り」ができないか相
談したことがありました。
その時、この飛び込み注文を快く受けていただいたばかりでなく、「自炊も大変だろうから、明日の朝
にでもこれを食べて。」と、ヒサエさんがほっかほかの白ご飯(油味噌付き)を別に持たせてくれたん
です!
その気持ちが嬉しくて、なんだかとても温かい気持ちになりました。
こんな感じのお店ですので、幼い頃から諸塚で育った方々にはなおさら愛されるシンボル的な存在に
なっているのだと思いますね。
それを裏付けるものがコチラ ↓
昨年6月に行われた「九州玉入れ選手権大会 in もろつか」でも、地域の若者で結成されたチーム
「柳原商店」が登場するほどの愛されようなんです。
しかも2軍まであったんですよ!
このように地域に愛され、そして人に優しい食堂(商店)はいつまでも心に残ると思います。
私も、将来諸塚村に遊びに来た時にはこっそり立ち寄って親子丼を腹一杯食べたいですね。
その前に減量、減量。
諸塚のおいしんぼ -vol.1 柳原食堂-
一人暮らしの自炊生活には慣れたものです!
・・・・と、余裕たっぷりで諸塚村に引っ越してきてから早1年半。
飲み会、青年団活動、神楽の練習とひとたび行事ラッシュにはまってしまうと我が家の厨房は稼動
停止に追い込まれてしまう状況でございます。。
そんな一人暮らしの自分にとっての心強い味方は村内の食堂。
今回は数軒ある食堂の中から、柳原(やなばる)食堂をピックアップしました。
↑ 柳原食堂(滝の下公民館内)
諸塚中学校の近くにあるこの食堂は、私の宿舎から川の上流に向けて数百メートルの場所にあり、
外観はどこか懐かしい雰囲気がするお店。
昼は食堂、夜は宴会場、そして、アイスクリームやお菓子を買いに足を運ぶ小中学生もしばしば見か
けるというまさに地域の拠点食堂の1つといった感じです(柳原商店とも呼ばれています)。
さてさて、私も心と冷蔵庫が空っぽになりますとこのお店にふらふら~と足を運んでしまいます。
奥座敷で昼食を食べる際には、いつも食後に昼寝をしてしまうほどにリラックスできる場所なんですよ
ね。
そんな柳原食堂のメニューの中で、私のお気に入りは"ごはんもの"。
諸塚のおいしい水でできた米のためか、炊き方がお上手なのか、ごはんがとてもおいしいんですよ
ね。
そのため、オーダーする際には名物の親子丼にするか、はたまた私の中の"三種の神飯"(↓:左か
らチャーハン、ドライカレー、チキンライス)のどれにしようかいつも迷ってしまいます。
↑ いずれも同じごはんものですが、それぞれに味わい深さがあるんです。
諸塚産のなば(椎茸)が入った豚汁をつけると、さらにおいしさドン!ですよ。
そんな柳原食堂の各種メニューは、総じて「懐かしいおふくろの味」といったところでしょうか。
(私も、味に懐かしさを感じる年代になったということですね・・・・。)
そして次回は、この柳原食堂の"おふくろさん"と、地域のシンボル食堂たる所以に迫ります。
秋なのに
暦の上では秋ですが、やることなすことはまだまだ夏のことばかり。
そんな夏をあきらめきれない私の背中を押してくれるかのように大汗行事は続いています。
その1つとして下刈り作業が再び!
この時期、村内各地ではまだまだ衰えを見せていません。
先週、村内某所の村有林では「チェイーン、チェイーン」とカッターで伸びた草を刈る音がこだましてい
ました。
この日は、諸塚村林業研究グループ・通称「林研」(りんけん)による活動として下刈
り作業が行われたんです。
林業研究グループは、村内の林業従事者や山林所有者など20名以上からなるグループで、地域林
業の振興に寄与するために、研究活動や森林管理など様々な活動に取り組んでいます。
↑ 諸塚村林業研究グループのみなさん
↑ 日頃から下刈り作業に慣れた方ばかりだったため、いったんカッターのエンジンが付くと生い茂っ
ていたスギ林(写真左)も、あっという間にすっきりしました(写真右)。
今回下刈りを行った場所では、今後も枝打ち作業や、サカキの植栽、針葉樹と広葉樹が混在する
「針広混交林」の管理等を行っていく予定です。
↑ 私も"はみだしカッター情熱系"をコンセプトに再び下刈りの舞台へ。
今回は恐敵・ハチから顔の接近戦に持ち込まれないように、昨年"2時の松原"でいただいた麦わら
帽子(婦人用!?)を着用。
普通の帽子に比べてつばが広いので、ハチよけネットと顔の距離を離して作業が行えるという強力ア
イテムですよ。
さて、今回の林研グループの活動は、単に研究するだけではなくボランティアの側面も強いと思いま
す。
このようなグループ活動に参加する方が増え、みんなで諸塚の森林や産業を盛り上げていこうという
意識が高まっていくといいですよね。
人面草
諸塚村役場前の擁壁に"人面草"が出現!?
車で通勤していたためか、今まで気付かなかったのですが、徒歩で通勤したある日の朝に副村長か
らこの"人面草"の存在を教えていただいたんです。
映画『ローマの休日』でおなじみの「真実の口」にも似ていますよね!?
自然にできたものなのか、あるいは誰かが作業の際に意図的に作ったものなんでしょうか?
自然にしてはうまく出来すぎのような気もしますが、かと言って、ひたすら草を刈りまくる作業の途中
にこんなお茶目なことをする余裕のある人がいるのか・・・。
真実は謎のままです。
生い茂った草はうっとうしく感じますが、こんな感じで人の関心を誘うような"草刈りアート"があっても
楽しいかもしれませんね。
写真の場合は、ほとんど草刈り作業が生じていないような気もしますが・・・。
除草作業の際は少しでもさっぱりさせたいと思って一心不乱にやっていますので、どうしても人為的
なものとは考えにくいんですけどね~。
ということは・・・・・・・・・・やっぱり人面草!?
希望
9月6日から7日にかけて、延岡家畜市場において久しぶりに「子牛セリ市」が開かれました。
今回、諸塚村からも49頭が競りに出場。
私も村長に同行させていただき、セリ市の現場を見てきました。
初めて目にしたセリ市。
セリ市の開催が当初(5月期)の予定より109日遅れていましたし、厳粛なムードの中で行われてい
るのではないかと思っていたのですが、会場の雰囲気は温かく、そして、私がイメージしていた以上
に活気で満ち溢れていました。
諸塚村では、林業・椎茸・茶、そして牛等の畜産が「四大基幹産業」として定められていて、
これらの産業を複合的に組み合せながら家族で営んでいく「諸塚型複合経営」が推進されてい
ます。
セリ市の再開は、このような複合経営を推進する諸塚村の産業にとって大きな支柱の1つが戻ってき
たような感じなのではないでしょうか。
ですから、ようやくこの日を迎えることができた村内をはじめ参加された畜産農家の皆さんの喜びは
計り知れません。
この活気溢れる会場内で、価格だけではないもっと大きな「希望」が漂っているような雰囲気が強く印
象に残った1日となりました。
ハチ一番
村政座談会も終わり、「そろそろテニスか耳川ランニングで本格的に汗でも流そうか~」と思っていた
ある日のアフターファイブに、1つの情報が飛び込んできました。
「寺原くん、川の口(公民館)で今年初のクマバチが獲れたらしいよ。今から行こう!」
私:「今日は運動の予定が・・・・・・・・・・・・雨でなくなったので行きます。。」
この情報元は、"やっぽ"さんの愛称で親しまれている村内在住の中田(保)さん。
本家「YAHOO!JAPAN」に負けず劣らず、「YAPOO!MOROTSUKA」として!?、いつも諸塚村
内の旬な情報・話題を提供されている方からの速報ニュースでした。
こうして、先日シババチに刺されてしまった同僚K君のホーム・川の口公民館へいざ出発。
現地では、川の口地区の皆さんが、獲ってきたばかりの巣からハチを取り出す作業をしていました。
空も飛べるはず!と思っているようなハチを数匹発見した時の私の恐怖心は言わずもがな・・。
1つ1つの穴から取り出して、いよいよ調理が始まります。
<調理中のBGM>
バターが溶けて、味になって、流れていきます♪
もうすぐハチですね~。ちょっと食べてみませんか♪
さぁ、いよいよ今年初のクマバチを実食!!(いわゆる「蜂の子」ですね。)
食べてみると、香ばしく焼けたバター味がとてもおいしく、正直「あれ!?こんなにおいしかったっ
け?」と思うほどに新鮮でクセを感じませんでしたね。
ハチ獲り名人を数多く輩出している川の口公民館。
私がお邪魔したのは3回目になりますが、誰かがハチの巣をゲットした日には、このようにみんなで
テーブルを囲みながら語らっています。
ただ、誤解がないように補足させていただきますと、人それぞれに体質がありますので、諸塚村で育
ったからといって、みんながハチを食べられるというわけではないようです。
私もたくさん食べられる方ではありませんが、なかなか獲れない貴重な食べ物を提供していただいて
いるという「気持ち」を頂戴し、この「山のタンパク質」をありがたくいただいています。
そして、私にとってのハチの味は「秋祭りシーズンの味」。
もう(すぐ)秋ですね~。
つけて味噌!かけて味噌!
久々に村内の七ツ山婦人加工グループにお邪魔したその日は、ある加工商品の調理中でした。
調理場では、味噌を砂糖としょうゆで調味した甘~い香りの中に、「諸塚村ならでは」の香りが混じっ
て絶妙なスメルが漂っていました。
その"諸塚村ならでは"の正体は、味噌の大海原に点在している諸塚産の乾しいたけ。
完成した加工品の名は、「しいたけ味噌」でございます。
この「しいたけ味噌」は、七ツ山婦人加工グループが作るおいしい「七ツ山みそ」と、諸塚村の特産
品・乾しいたけがタッグを組んだ加工品なんです。
最近開発されたものなのかと思いきや、加工グループ代表の甲斐真由美さんのお話では、昭和
57年頃の七ツ山婦人加工グループ設立当初から作り続けられている"元祖・七ツ山婦人"的商品な
のだそうですよ。
昭和57年ということは、人間の年齢に例えると私が勝手に名付ける"モンパチ世代"(20代後半)と
同じといったところでしょうか・・。
"TK世代"の私(若干サバ読みか!?)が言うのも何ですが、歴史の長さを感じますよね。
時代やメンバーが変わっても味は当時のまま。
「受け継がれてきた味」が大きく変わらないように心掛けられているそうです。
この「しいたけ味噌」は、白米のおにぎりにつけて食べるもよし、上記のように(焼き)豆腐やきゅうり
にかけて食べてもよしで、いろんな食べ方が楽しめますよ。
緊張状態の時には豆腐を喉に詰まらせやすい私も、しいたけ味噌さえあればスルスルと食べれるよ
うな気がしましたね。
さてさてこの「しいたけ味噌」。
どこでも入手できるわけではありませんので、見かけることがあればラッキーだと思います。
その時は、是非つけて味噌!かけて味噌!
(これで私も、岐阜県多治見市に住む友人と対等な味噌貿易が始められそうです。)
小河ドラマ 第二夜「屋根より高い沢のぼり」
(沢登り前日の電話のやりとり)
観光協会T邊くん:「明日は濡れるとしても腰ぐらいまでだと思いますよ~。」
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
長瀞川や球磨川のラフティングの時ですら腰より上をほとんど濡らさなかったのに、身も心もずぶ濡れ
になっちゃいましたけど~。
・・・・・というわけで、第二夜にして最終回となる沢登りドラマの続編です。
最初はマイナスイオンを浴びながら満喫していたこの飯干地区内の沢登りも、後半は「ロッククライミ
ングに変更になったのでは!?」と思うほどの壮絶な滝登りが始まったのです。
開き直ったT邊氏曰く、「沢登りは体も頭も使う『山の総合格闘技』のようなものですから!」
・・・・・・・こいつはうっかりだ!と思った時にはロープを手にしていました(笑)
↑ 写真では平面に見えますが、この急勾配の滝をロープと自分の体力を頼りに登っていくのです。
濡れた足場は滑りやすく、落下防止を施したロープがあるといっても何となく不安・・・・・・・そういう弱
気なメンタル状態で登ったものですから、案の定つるり!と足が滑り、滝の真ん中で宙吊り状態に!
一瞬、「もうダメだ・・・・・・・」と思いましたね。
しかしその後、それ以上は滑り落ちないようにロープがしっかり自分の体を支えてくれていること、そ
して、我々初心者には諸塚山岳会という頼もしき指導者がついてくれていることに気付き、少し
だけ冷静さを取り戻します。
↑ 滝の上と下から山岳会の方にしっかりサポートしていただきながら、なんだかんだ言いましても結
局2つの大きな滝のアタックに成功しました。
滝の中央で半宙吊り状態になった私を見た白いヘルメットの坊っちゃん(↑写真左)曰く、
「下から見た寺原さんは『撃たれたシカ』みたいでしたよ」とのこと・・・・・言うようになったね~(笑)
このように笑い話になって良かったのですが、この時に滝水がリュックに浸水し、3年半も愛用した私
の携帯電話が故障してしまうという悲劇も起こりました(デジカメは死守!)
防水対策も大事になってきますね。
(↑ 心の折れたエンジェル)
しかし、いざ登り切ってしまうと心地よい達成感もあったんです。
体力のない小心者の私はともかく、安全面を十分に配慮した装備としっかりしたサポート体制が整っ
ていれば、沢登りの魅力にハマってしまう方は多いのではないかという気がしました。
この沢登りが、諸塚村における観光メニューの一つとして登場する日も近いかもしれませんね。
私はすっかりあんどしましたけど・・・・・(解釈は自由)
おわり
小河ドラマ 第一夜「白いトトロ」
今となっては先週末の話でございます。
観光協会のB氏(他称べーやん)から、「体験型観光ツアーの素材探しのため、渓流の『沢登り』
をしてみませんか!?」というお誘いを受けたんです。
いわばモニターですね。
いつもどおり「楽しそうじゃないの!」・・・・と、この"エサ"に食いついてしまった寂しがり屋(!?)の
私は、今年一番となる大試練の旅へと出かけることになります。。
飯干(いいぼし)地区に集合すると、滑りにくい靴とヘルメット、さらにはロープを装着する道具が手
渡されました。
「ん!?沢を登るだけだよね?」・・・・と、この頃からかすかな疑問を抱き始めたものの、諸塚山岳
会の皆さんが同行してくださるので安心だ~と思いながらスタート地点に向かったのです。
いよいよ沢登りがスタート!
(今回の格好のコンセプトは、子供の頃に見たアニメの「ロビンマスク」と「ウォーズマン」が合体したよ
うな感じですね・・。)
いざ上り始めると、私の不安をかき消すくらいにきれいな清流が続き、目には見えないマイナスイオン
が疲れた私の体を癒してくれているような感じがしましたね。
秋の紅葉シーズンにも楽しめそうな景観が続きますが、やがて・・・・・・・・・・、
「なんだか登山をしている気がする~」と吟じたくなるようなポイントが次々に出現。
涼やかなマイナスイオンを浴びているつもりだったのに、この頃から大汗のカラータイマーが鳴り始
めて嫌な予感が。
・・・・・と思いきや、やがて眼前に清々しい滝が現れてきます!
その滝の名は、「白土々呂(しろととろ)の滝」でございます。
大きな水の流れはありませんが、流れる水を眺めていると不思議と落ち着くんですよね。
軟弱駐在員の試練 は、この直後に始まったのです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく。
スピンオフ座・村民 ~諸塚村の足~
6月末から始まった村政座談会も、8月31日の八重の平(はえのひら)公民館をトリとして終了!
この約2ヶ月間、さらには1年目も含めて、座談会では多くの村民の方とお話することができました。
さて、この村政座談会シーズンにお世話になったのが村内の交通機関・諸塚交通のバス。
↑ 毎回、目的地の公民館まで我々を運んでくれ、そして21時頃にはお迎えにきてくれました。
諸塚交通では、タクシーとバスを運行していて、村内の小中学生の通学バスとして、そして、高齢
者の方などの買い物・通院のバスとして諸塚村における貴重な交通手段になっています。
まさしく「諸塚村の大事な足」の1つと言えますよね。
この日の運転手は、諸塚交通の社長をされている黒木重人さん(↑)
諸塚村観光協会の会長も務められていて、諸塚赴任当初から公私にわたり大変お世話になってい
る方です。
重人さんがある会合で挨拶された時、「諸塚の特産は何と言っても人です。」とおっしゃっていた
のを今でも覚えています。
その言葉の意味するところは、私のように外から入った者が特に感じやすいのかもしれませんね。
バスの車体に記されたキャッチコピー(↓)には、そんな観光協会長の想いが込められているのでは
ないでしょうか。
ところで、座談会では、21時頃に迎えにきたこの貴重な「足」に乗り損なうと大変なんです。
地区の皆さんにありがたくも引き留(泊)めていただき、バスのライトを見送った日が何度かありまし
た・・・・・・。
乗り損ねた時は、村内に住む小林在住時の職場の先輩に図々しく迎えに来てもらうこともあったんで
す。。
久々に電話で話した同じ小林時代の同僚からは、「大先輩を足に使うなんて!」とお褒めの言葉もい
ただきました。
集落間が離れた山間地域では、「地域の足」の確保が今後ますます大事になってくるのではない
か・・・・・・
真っ暗な道路の上で先輩を待ちながらそんなことを考えていた夏の日の2010だったのでした。