2010年6月の記事
座・村民 ~川内公民館の巻~
ついに始まりました! 村政座談会。
村内16公民館(地区)のほぼ全てで開催されるこの座談会は、村長さんをはじめ役場の方々と
各公民館の皆さんとが村政に関する様々な意見交換を行います。
昨年も6月から8月にかけて開かれたのですが、個人的には「またこの季節がやってキタァァァ~!」
という感じですね。
この村政座談会は、地元の方による「御意見の宝庫」。
住民の方から村政をはじめ様々な御意見を直接聞かせていただける貴重な場になっているんです。
今年もトップバッターは川内(かわうち)公民館。
(↑ 公民館から見える棚田の風景)
13世帯58人(6月末現在)の当地区は、16公民館内でも比較的世帯数等が少ない地域ではあり
ますが、人口に占める未成年の割合が高いのが特徴なのかなと思います。
↑ 座談会の様子
川内公民館の座談会では、私が担当する有害鳥獣関係の意見も多く出て大変参考になると同時
に、 昨年の座談会の時に比べると、有害鳥獣の話題が多かったような気がしました。
やはり、着実に鹿の個体数が増えていて、被害も深刻化しているようですね。
そして、座談会(第一部)の終了後は、通称「(怒濤の)第二部」の懇親会へと突入するわけですが、
この懇親会の準備を裏で支えられているのは何と言いましても婦人部の方々!
どの公民館に行っても思うことですが、本当に頭が下がります。
↑ 川内公民館の婦人部の皆さんも、か~な~りぃ~元気! (お世話になりました!)
昨年のこの地区の座談会では、婦人部の皆さんに(取り)囲まれて根掘り葉掘り質問をしていただい
たのを覚えています(笑)
次の座談会も楽しみです。 もちろん第一部が!
新・しいたけ物語 第1回「一本の道」
昨年度(たった)全4回でお送りした「しいたけ物語」が今宵復活でございます!
敢えて本作の特徴を申し上げますれば・・・・・・・、
スペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」の3年を意識して2年にわたる長編物語へと進化。
そして、キャスト・スタッフも一新です。
(「新」って付いてるけど・・・とか、元々キャストいたっけ!?・・・というツッコミは御容赦願います。)
さて、第1回はいきなり最終回みたいなサブタイトルとなりましたが、
先週訪れた川の口公民館・浅藪(あさやぶ)地区の「ほだ場」で見た光景を御紹介します。
なばの露地栽培を行っている奈須さん宅のほだ場に入ると、敷地の奥の方まで「一本の道」が続い
ていました。
その一本道を歩いていると、まるで広大なテーマパークの中か、はたまたジュラシックパークの中を
歩いているような気分になったのです。 いずれもあまり経験しておりませんが・・・・・・。
その理由は、敷地内に整然と組み並べられていた原木の存在ではないでしょうか。
初めてこの作業場を見た時、並べ方が実にきれいで、見ているだけでとても気持ちが良くなったのを
今でも覚えています。
椎茸生産に関しては素人ですので大変失礼とは思いますが、原木の並べ方一つをとっても生産者の
方の椎茸への姿勢や思いのようなものが表れている・・・・・そして、それが他地域にも認めていただ
ける程の高品質椎茸が送り出され続ける原動力になっているのではないだろうか。
・・・・・・・私はそう感じました。
私が見た「ほだ場」の一本の道は、奈須さんをはじめ皆さんが椎茸作りとともに歩んできた
「一本道」であったのかもしれませんね。
今宵はここまでに致しとうございまする。
坊っちゃんがゆく ~ASAYABU編~
産業課の"坊っちゃん"こと夏目君。
「緑のふるさと協力隊」も9代目となると村内での認知度も高く、先週は、川の口公民館内の
浅藪(あさやぶ)地区で「なば(椎茸)」を生産されている奈須さん宅の作業に呼んでいただきまし
た。
奈須さん宅の広大な「ほだ場」(椎茸の作業場のこと)に到着すると、椎茸の原木として役目を
終えたクヌギの木を夏目君がせっせと運搬しているところでした。
写真のクヌギの木でおおよそ5年ぐらいは活躍したそうですよ。
それにしても、この原木の重さといったらすこぶる重いんです!
さらに、一輪車に積んだ後にこの原木をバランスをとりながら運ぶのもこれまた大変です。
80歳になられてからもなお現役の奈須松美さん(↑写真左)が、重たい原木を積んでいく姿は驚きと
同時にただただ頭が下がる思いでした。
私も一瞬だけ作業に着手したものの、「一輪車(猫車)」を「リヤカー」と呼んでしまい、お供をしていた
浅藪出身のK君からイエローカード(警告)をもらった上に、ぐら~っとよろけてしまう軟弱ぶり。。
既に作業に慣れつつあった夏目君がたのもしく見えましたね。
↑ 今回お世話になった奈須松美さん(右)と高光さん(左)は、親子で椎茸づくりの大ベテラン!
私は昨年の稲刈りでもお世話になったのですが、いつもニコニコされているお二人がいると浅藪には
なんだか笑いの神様が降りてきているのでは?・・と思う事があるんですよ。
今週からは他の場所で作業するため、しいたけ修行はしばし中断ですが、必ず戻って来ます!!
→ ※坊っちゃんの代弁です。
さて、久々に「しいたけ」の現場・・・・・ということは次回は「アレ」出しちゃいますね(笑)
青春の輝き 後編
諸塚中学校の部活動見学で見たまぶしい「青春の輝き」の後編です。
この日、円陣を組んで監督の話を真剣に聞いている野球部の傍らには、私の目を思いっ切り引っ張る
も のが ありました。
それは、練習の前に整然と並べられていた靴とカバン(↑)
このような光景は、野球部のみならず、女子バレー部や卓球部、剣道部が練習する各体育館も含め
て全ての練習場で見られました。
また、この日は大会前の練習中であるにもかかわらず、どこの部に御邪魔しても部員一人一人が私
に挨拶をしてくれたのです。
こちらが、恐縮のあまり挙動不審になってしまうくらいに大きな声で・・・・・・。
諸塚村では、一つの部活動を通じて、ただ技術面を磨くだけではなく挨拶から礼儀までの「心」
もたっぷり磨かれていることを強く感じました。
(十)数年前に吹奏楽部に所属していた十五歳の私は、当時果たしてここまでやれていただろう
か・・・・・そう考えると恥ずかしくなってしまいます。
もっとも、やっている本人達にとってはごくごく当たり前の事をやっているに過ぎないという感覚なのか
もしれませんね。
↑ 私が諸塚村に来た頃は中学二年生だった伊藤優(すぐる)君。
彼もまた、帰り道で私とばったり会うといつも大きな声で挨拶をしてくれます。
野球が本当に大好きで、この1年の間に心身ともに大きく成長していく過程を見てきただけに、
中学最後の大会は悔いが残らないように頑張ってほしいですね。 (ガンバレ!)
諸塚中学校の部活動には、青春の「1ページ」だけで済ませることのできない人生の大きなエレメン
ツがびっしり詰まっている・・・・・そんな深イイ話を見せていただいた梅雨の1日となりました。
もう涙で雨粒が見えません!
青春の輝き 前編
村内唯一の中学校・諸塚中学校には、4種目の部活動があります。
← 女子卓球部
← 男子卓球部
← 剣道部(男・女)
← 女子バレー部
← 野球部
生徒数の関係で部活動の選択肢が限られてしまうという実情があるとは思いますが、そういった状
況であってもみんながいきいきと、真剣に取り組んでいる様子を見学させてもらうことができました。
さて、今週末。
いよいよ中体連の東臼杵郡大会が行われます。
大会直前とあって、当然ながらどの部も練習にかなり熱が入っているようでした。
3年生にとっては中学校最後の大会。
・・・・と同時に、多くの生徒さんが卒業後に親元を離れて暮らさざるを得ない諸塚村では、これらの大
会に向けた特別な思いもあるのではないでしょうか。
そして、 その生徒さんを強力にバックアップしている保護者の皆さん、情熱をもって指導される先生
方やコーチの皆さん・・・・・などいろんな方の思いもびんびん伝わってきました。
そう、びんびんと・・・・・・・・。
これらの部活動に対する地域ぐるみの連帯感を見るたびに、私自身も様々なことを感じ、学ばせてい
ただくことが多いんです。
「人数」の多い少ないだけでは計ることができないものを。
それはあらためてお伝えするとして・・・・・・・・・・・、
ガンバレ!諸塚中学校!!
青春の輝きをいつまでも。
始動!手鎌隊
飯干(いいぼし)地区にある村の「わさび栽培施設」へ行ってきました。
今回は、この栽培施設周辺で、はかなくも健気に草を刈っていたある手鎌隊の物語。
(わさびのお話は置いといて、またいつか持ってきますね。)
そこには、黙々と手鎌を振り下ろしながら草を刈り続ける青年K君(※)の姿がありました。
※本ブログに登場する「K君」は複数人います。
「手鎌」・・・・・
そうです。草刈機を扱えない私は今年も「手鎌隊」を結成したのです。
今回の作業では、新たに加入(!?)したK君を2番隊員に勝手に任命し、和気あいあいと施設周辺
の草を刈っていきました。
手よりも口を動かしながら。。。
我々が周辺の草をコツコツ刈っている隙に、草刈機を操る先輩が嵐のように通過。
やはり草刈機の仕事とスピードにはかないません。
しかし、我々手鎌隊は草刈機が進入できないスペースや取りこぼし部分を刈っていくという重要な役
割を担っているんですよね。
草刈機と手鎌のコラボレーションによって施設周辺はサッパリしました(↑)
施設周辺の除草は、単なる美化作業にとどまらず草に宿る虫等の発生を抑え、わさびの生育環境を
良好な状態に保つことにもつながるそうですよ(2番隊員K君から教わりました・・・・。)
この時期の草は発育良好。
村内でも、「みちきり作業」(道路沿いの草刈り)や「下刈り作業」(森林の手入れ)の本格的
なシーズ ン到来です。
今回の手鎌隊の緒戦が今後の活動の布石・・・・・・になっているといいな。
「海の幸」兼「山の幸」
塩サバだけは外せません!!
ここ諸塚村では、「塩サバ」という海の幸がしいたけ等の山の幸に劣らずメジャーな食材です。
今でこそ海に面する日向市まで約1時間の位置にある諸塚村。
海が遠く感じたその昔は、商人(あきんど)が売りにくる「塩サバ」が貴重なたんぱく質源の1つであっ
たらしく、その頃の食文化が今もなお生き続けているようですね。
エコツアー「諸塚でやま学校しよう!」の朝食メニューには、ほぼ毎回塩サバが登場。
村内のフードショップや居酒屋など、多くのお店で「塩サバ」が取り扱われているほどなんです。
南川・中尾地区のプリンス・しんちゃん(当時3歳)に、「好きなお弁当のおかず№1は?」と尋ねたと
ころ・・・・・、
「塩さばっ!!」
・・・・と即答されたエピソードは業界内であまりにも有名な話ですが、確かに塩サバさえあれば御飯
が何杯でも食べられそうなくらい美味でございます。
港町(都農町)で育った私でも、こんなにも「塩サバ」が頻繁に食卓に上がってきた記憶はなく、 諸塚
赴任当初は、「なんで諸塚村で『塩サバ』なんだ・・・・・!?」と不思議に思ったものです。
塩サバは、諸塚村において「海の幸」であると同時に「山の幸」と言えるのかもしれませんね。
今日も酒の肴として登場したのは・・・・塩サバ!!
同僚の皆さんが私の近年対戦成績・3分7敗の「日本酒」を容赦なく注いでくる中、適度に塩の効い
たサバを食べながら、「泣くもんか!」と自分を奮い立たせました(笑)
やっぱり塩サバ!
日本酒飲んでも大丈夫~・・・・・ガタガタっ。。
『あんど』の表情
諸塚村では次のような会話(というか感想)をよく耳にします。
【例1】 (草刈り作業が終わった後に)・・・・・「もうあんどした。」
【例2】 (タケノコ料理をたらふく食べた後に)・・・・・・・「もうあんどした。」
このような会話を聞くと、「そうか、伸びた草を刈ってしまって安心(安堵)したんだね」とか、「今年は
裏年にあたるので、数少ないタケノコ料理が食べれてほっとしたのかな~」・・・・とかつての私だった
らそう訳します。
しかし、諸塚村で聞く「あんどした」は、「安心した」の意ではなく、「飽きた」という意味で使わ
れている場合が多いんですよ。
つまり、文例を諸塚バージョンで通訳すると、
「草刈り作業はめちゃくちゃ疲れた~。もうしばらくいいわ!」であったり、
「タケノコ料理もこれだけ食べるともう飽きた!」といった感じになると思います。
もちろん、会話の流れによっては一般的な「安堵」を示す場合もあります。
聞き分けのポイントは、話す相手の『あんど』の表情ってところでしょうか(正反対になりますので)。
どちらの意味かわからない時は、ただひたすら「うん、うん、そうね~」です。
私も最近は、「Tさんのギャグを聞いてもうあんどした~!」という声に戦線恐々してます・・・・・・。
(元々あんどさせているという説が業界では最有力?)
それでも、何気なく好きなフレーズになりつつありますね。
以上、今週のもろ会話講座でした。
大人だまし
先日、年甲斐もなく「たこ焼きごっこ」をやりました・・・・・
・・・って、さすがに騙されませんよね。
実は、この容器に「粟」の種(↓)を蒔いていたんです。
この粟は今年の「新嘗(にいなめ)祭」に献穀するもので、収穫後に皇居に献納されます。
毎年各市町村の持ち回りとなっていて、諸塚村からの献納は平成になってからは初めてのようです。
今回は、村内の甲斐さん御夫婦(1組)が精米と精粟を献穀する予定で、甲斐さん宅のハウスで行わ
れた粟の種まき作業に参加させていただきました。
この「4粒ルール」はずさんな私の性格によってあっという間に6粒・・
8粒・・と勝手に改正されました。。
立派な粟が育つようにと、種まき時は「幸せな話題」を求められまし
たが・・・・・・・集中、集中。
さて、今回蒔いた2種類の粟のうち1つの名は・・・・・・・・・なんと「婿だまし」!
「その昔、お婿さんが米を食べているのと分からないくらいに色が白い粟なので」・・・・というの
が名前の由来のようですが、言葉にだまされやすい私でも食べ物の味にはだまされませんからね!
婿じゃないけど(笑)。
でも、おいしければ騙されても構わないかもしれませんね。
そして数日後、蒔いた粟の状態を確認しに行くと~、
案の定たこ焼きが!?
・・・・・・・・・ではなく、立派な芽が生えていました!
収穫の秋が楽しみですね~。
ホタルノヒカリは・・
マジカル・アイに挑戦してみませんか!?
・・・・・・・と言いたいところですが、どんなに凝視しても何も浮かび上がってこないんです。
この暗闇の向こうでは、ホタルの光による自然のイルミネーションが広がっているんですよ。
私のカメラの性能では、あの無数の光の美しさと感動がお伝えしきれなくて残念です。
この場所を昼の時間帯に撮影したものがコチラ(↓)
耳川の支流・柳原川(やなばるがわ)。
我が家のベランダからも見下ろせるこの清流では、5月下旬頃になるとホタルが乱舞し始め、とても
幻想的な光景が目に飛び込んできます。
季節はずれのクリスマスイルミネーションか、はたまたアイドル親衛隊のペンライトか・・と連想してし
まうほどに美しく。
この柳原川でも、平成17年の台風等の影響でホタルの数が激減したそうですが、近年はホタルの
餌となる「カワニナ」も増えつつあり、また元の川に戻ってきたようです。
ホタルノヒカリは、まさしく諸塚の「復興の象徴」なんですよね。
何とか自分のカメラで蛍の光を捉えてみたい!とあきらめきれない私は、昨晩、役場同僚の奈須君フ
ァミリーを言葉巧みに誘い、今年最後になるであろうホタル鑑賞を敢行したんです。
(※一人では暗闇に耐えられなかったので道連れにした・・との説が業界では有力)
ぼやけた光ではありますが、初めてホタルの接写にも成功。
昨年は部屋の電気を消して一人で眺めたものですが、今年はみんなで見れて良かったです。
私にとってはとても珍しい光景ですが、諸塚村ではごくありふれた自然の風景。
これからもそ~っとそ~っと見守りながらいつまでも残っておいてほしい光景ですね。
自然のままで・・・・・・・・・
坊っちゃんがゆく ~久保団地編~
諸塚村でボランティア活動中の夏目君が再登場!
今週の現場は、村内の園芸施設・久保団地でミニトマトを栽培している永友静也さんのハウス。
「葉かき」などの手入れ作業をお手伝いさせていただいています。
この日、夏目君の作業ぶりを見届けるべく秘書のM子さんと久保団地へ潜入・・・(3秒で見つかる)
そこには黙々と、そして、いきいきと作業する夏目君の姿がありました。
↑ 永友さん(左)と夏目君(右)
写真は、M子さんから「やらせ」と指摘された1枚です・・・・・(普段もちゃんと働いてるんですよ!)
ミニトマト栽培の過程は夏目君にとって初めての体験らしく、永友さんから優しく丁寧に教えていただ
いていました。
「緑のふるさと協力隊」として諸塚村に来てから3ヶ月目に突入した夏目君。
諸塚村でこそ珍しい名前ですが、世間ではあまりにも有名な名前であるため、本人が自己紹介した
後は村民の方から小説家や名女優の親戚扱いされることもしばしば。
本人もまんざらではなさそうで、よく成りきっています(笑)
夕方役場に帰ってくる時、ほうれん草・スナップエンドウ・お菓子などの頂き物をたくさん抱えているの
を見ると、村民の方に可愛がっていただいているのを感じますね。
そんな諸塚村の「坊っちゃん」には、今後も村内各地でいろんな方との出会いが待っています。
1年間という限られた時間(正味残り9ヶ月)の中で、ここ諸塚村で青春を謳歌してもらいたいですね。
かくいう私も・・・・・・・・・・・・、
ハウスの中には電信柱がないので、ミニトマトの葉に隠れて応援しておりました。
(何やってんだか・・・・・)
ねんりん占い
バウムクーヘンを連想させる諸塚村産材の年輪(ねんりん)が私の目を引きました。
この木材の年輪を数えたところその数50。
人間に例えると50歳といったところでしょうか。
そして、人差し指の先には私の年齢に該当するラインが・・・・・・色の「変わり目」となっています。
ということは・・・・・・・・、
うっかり色の変わり目と自分のライフサイクルとを重ね合わせてしまったということです。
このスギの木も、ちょうどこの時期が大きな節目だったのでしょうか。
単に色の濃い部分は細胞壁が密で、色の薄い部分は細胞壁が疎になっているという極めて単純な
話なのですが。。
それにしても、私の年齢をはるかに上回る年輪の数を見ると、ただただ一つの立木が育つまでの時
間の長さに感心させられるばかりです。
ちなみに、年輪を見れば大規模な山火事や虫害など過去の生育環境がわかることもあるそうです
よ。
かつて、私も手相研究歴数ヶ月(!)のある人から手相を鑑定してもらい、人間の手相占いでも過去
の様々な痕跡がわかることを教えてもらったものですが、同じ原理で「ねんりん占い」も有りでしょうか
ね!?
(う~ん・・・・。)
ゴッドハンド
伐採の現場からPartⅡ。
先日見に行った村有林の伐採現場で「大きな手」に遭遇しました。
近くで作業している方が小さく見えてしまう程のこの巨大な手「プロセッサー」は、伐採した
木の枝を落とす「枝打ち」から、搬出する際のサイズにカットする「玉切り」までを腕一本でこな
すマルチマシーンなんですよ。
ガンダムに登場するモビルアーマー・・・・・Dr.マシリト(アラレちゃん)が開発したマシーン・・・・・ぬ
~べ~先生・・・・・と、一瞬にしていろんなものを連想させてくれる個性的なマシーンでした。
先日御紹介した葉枯らし材が、この大きな手に吸い込まれるように山の斜面から次々と運ばれ、
パクッと掴まれるとあれよあれよという間にカットされていったのです。
1つの手で何役もこなすとは・・・・・・・・・まさにゴッドハンド!!
聞くところによれば、この「手」の部分だけでも相当なお値打ちものらしいですよ。
農業もそうでしたが、林業の機械性能がここまで進んでいることにとても驚きましたね。
従来の経験を活かしつつ、このような機械を使って作業の効率化を図るのもこれからの林業にとって
大事な要素になってくるのでは・・・と感じました。
玉切りされた木材は、次なる養成所の木材加工場に向けて出立の準備が整いつつあります。
もう少しだけ修行(乾燥・製材)してから本格デビューといったところでしょうか!?
主役から脇役までの配役が決定した後も、どの材1つとっても無駄になることがないよう、いぶし銀の
輝きを放ち続けてほしいですね。
これまで育ってきた期間と同じくらい長~く・・・・・・・・。
葉枯らしに抱かれて
村有林の伐採現場を見に行ってきました。
・・・・が、既に伐採は終わっていて、次なる作業に取りかかっている段階でした。
あたりには、伐採された木材が一面に放置・・・・・・・
・・・・・・・ではなく、乾燥中でした。
諸塚村で伐採して流通する木材の一部には、かつては全国各地で行われていたという
「葉枯らし(はがらし)」という乾燥の手法を用いているんです。
この方法は、伐採した木材を数ヶ月間その場で自然乾燥させるもので、葉をつけたままにしておく
ことによって水分が葉から自然蒸発していくという仕組みになっています。
明確な根拠はないそうですが、自然乾燥させることで色艶や香りの良い木材になり、製材後の収縮
や狂いも少ないといった評価もあるようです。
葉枯らし後も乾燥が必要ですし、手間もコストもかかる手法ではあるけれども、時間をかけて作り上げ
た「自然の材」と聞くと何だか不思議な安心感がありますね。
じっくりことこと煮込んだ美味しいおでんのような・・・・・・・微妙にズレた気がします。。
でも、やはり『百聞は一見に如かず』でございます。
我々も素人なりにも材について勉強し、賢い消費者になる必要もあると思うんですよね。
今回伐採されていた木材も、将来村内に建設予定施設の材料として長いスタンバイ中。
葉枯らし材を用いて建てた家はどんな感じがするのでしょうか。
私もこのような材に囲まれた家で暮らしてみたいものです。
一体いつになることやら・・・・・・・・・・・・・・そう考えるとせつないけれど。
めざまし無線
朝6時00分。
我が家の一角に設置された小さな装置が、「キーンコーンカーンコーン♪」と朝を告げます。
その装置の名は、「防災行政無線」 (↑)
村内約700世帯にほぼ全て設置されているこの防災行政無線は、 「防災」と名が付くとおり、台風や
その内容は、村内の通行止め箇所、資源ごみ等の回収日、イベント、協力のお願いなど様々 。
放送は、主に役場の女性職員が週替わりで担当し、毎日の放送原稿を事前に録音するのです
が、 村民の方にはその日誰が読み上げているかすぐに分かるようですよ。
「この声はM子じゃね。今日は少し風邪気味かな!?」
「今日は、S子か~。いつになく声が弾んでるね~。」
・・・・・・などなど、村内の"だれやみ"会場で殿方が早押しクイズ並みの ス ピードで担当者を当て て い
くのには当初驚かされたものです。
(ちなみに、私はいまだに誰の声だかわかりません・・・・・・・・。)
そして、私にとってこの防災行政無線は「めざまし無線」。
どんなに眠くても、6時45分頃の「ラジオ体操」が流れ始めると「そろそろ起きなければ・・・・・・」とい
う気にさせられる んです。
昨年は幸いにして台風等による避難のお知らせはありませんでした。
「めざまし機能」として使われている時が何もない証拠で一番いいのかもしれませんね。
虹色じ~ん
今回は諸塚村の"芝生"です。
ある日の夕暮れ時に、私のたそがれスポットの定番・池の窪(いけのくぼ)で撮った1枚です。
池の窪方面へは昼間に上がることが多いので、夕暮れ時の山景色は新鮮な感じがしましたね。
そして、空の上にはきれいな虹のかけらが!!
写真(↑)では2色ぐらいしかないようにも見えますが、実際にはもっと虹色が鮮明だったと思います。
夕暮れ時の山の稜線と偶然出現した虹景色にじ~んと見入ってしまいました。
「結婚式会場の下見」というこの日一番の目的を一瞬だけ忘れそうになるほど・・・・・・・・・・・
あ、私の結婚式会場ではないんですよ(念のため。。。)
諸塚村に来てから山と空を眺める機会が増えました。
1年も住めばすっかり見慣れた景色になりつつあっても全然飽きないんですよね。
虹色のように様々な表情が見れるので。
しかし、上ばかりを見てもいられないんです。
これからの季節は私が苦手とするムカデ衆の活動が活発になってきますので、足元もしっかり見てい
かないと!
ムカデに刺されてもじ~んとしちゃいますからね・・・・・・・・・おそらく。
小観峰
となりの芝生も青かった!!
先日、作業の途中に諸塚村のお隣・美郷(みさと)町北郷区にある「若宮フライトパーク」と
いう公園に立ち寄ってみました。
諸塚村との境付近にあるこの公園からは、同じ美郷町の西郷区や日向市東郷方面を見渡すことが
でき、山々が近くにそびえ立った感じのする村内展望所とはまた一味違ったパノラマが広がっている
んです。
ここから見ると、耳川に沿って国道327号を走る車が思っている以上にぐる~~っと回っているのが
よくわかりますよ。
運転しているとひたすら西に向かっている感じがしますけどね・・・・・。
初めてこの景色を見た瞬間、私は阿蘇の大観峰からの眺めに近いものを感じました。
その規模からすれば「小観峰」といったところでしょうか。
たまにふら~っと行きたくなりそうな「たそがれスポット」をまた一つ発見です。
この「若宮フライトパーク」。
その名が示すとおり、パラグライダーのスタート地点になっているそうですよ。
阿蘇にもパラグライダーがありますので、私の小観峰インスピレーションはあながち間違ってはいな
いのかもしれませんね!?
ちょうど今年はパラグライダーに挑戦すべく村内の若人達と企画を練っていたところ。
この公園も選択肢に入れておこうと思います。
隣の芝生は青いけど、隣から見たうち(諸塚村)の芝生も青く見えているといいですね。
バンカーなんかできませんように。
グッド・コミュニケーション
今年も私の「大汗警報」が発令されやすい季節がやってきました。。
本日、その大汗シーズンの到来を感じさせる役場庁舎周辺の清掃活動が行われたのです。
↑ すっかりお馴染みの光景となった高所での草取り作業(2009.12.25ブログ参照)。
大勢の忍者クサトリくん達がよじ登っていました。
冬場と違って草の丈はかなりのもので、構造物の隙間から力強く生えている雑草パワーはすさまじ
いですね。
今回も私は自らの運動能力と心臓の機能を考慮して高所での作業を回避。
頭上から手裏剣のように投げられてくる雑草をよけながらせっせとリヤカーに積んでいました。
そんな中、今回は多様な作業メンバーも登場!
くの一のように素早く片付けるスケバンの風間三姉妹もとい諸塚三姉妹(↑)や・・・・・・・・・・・・、
刈った草を本当に食べそうだった草食系男子(↑)などなど・・・・・・・・多くの方が参加していたため
か、作業も比較的早く終わり、大汗注意報で済みました。
この庁舎周辺の清掃活動は他の課の方と話す機会にもなりますし、私にとってはいいコミュニケーシ
ョンの場なんです。
こういった作業を各地域でやる場合も、プリン体こそもれなくついてきますが、みんなで作業したな ~
という独特の達成感があるんですよね。
やはり、仕事でも作業でもいいコミュニケーションをとりながらやると苦にならないのかなと感じた今日
の作業でした。
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