2010年3月の記事
GPファイナル 後編
毎年3月28日に開催される吉野宮神社の座頭神祭りの後編。
そして平成21年度ブログのファイナルです。
この吉野宮神社は、約500年前に亡くなられた僧を供養するための神社で、その命日が3月28日
だったことからこの日に「座頭神祭り」が行われているそうです。
今年は偶然週末だったわけですね。
この前日の3月27日が「通夜」の日にあたるということで、「場さらい」の後は神社に泊り込むんで
す。
標高690メートルにある神社での泊り込みは、あの寒~い時期の南川神楽を思い出しましたね。
神社からかすかに見える延岡の夜景がとてもきれいでした。
そして、当日。
しばし見納めの南川神楽が奉納される中、朝から多くの方が参拝されていました。
地元の子供たちによる箕舞(みいまい)の時にもご覧のとおり境内は満員御礼!
そんな中、我々南川青年団は・・・・・・・・・・・・、
会場の中の焼き鳥コーナーで腕まくり!
前日のしめ縄作りでの回転不足を意識したためか、今回は串をくるくる回しながら、焼き(取り)こぼし
がないようにパーフェクトな焼き加減を目指しました~。
おかげさまで焼き鳥も大好評!
家に帰ると、煙で自らもが燻製になるくらいに煙の香りが体に染み付いていました。。
↑ 演技!?終了後の諸塚座頭っ子たち! お疲れ様でした~。
こうして、今年度のほぼ全てのイベント・行事が終了。
いろんな行事に参加させていただく中で諸塚村の様々な文化に触れ、そしていろんな方々とのふれ
あいがあった1年でした。
この1年で私が経験したものはまだほんの一部だと思います。
明日から新年度もスタートしますが、これからも取りこぼしがないよう諸塚ライフを極めていきたいです
ね。
↑ 吉野宮から美郷町北郷区方面を臨む。はるかかなたには延岡市の煙突が見えますよ。
GPファイナル 前編
諸塚村と美郷町北郷区との境に位置する吉野宮神社。
500年以上の歴史を持つ古い神社です。
標高690メートルに位置するこの場所では、毎年3月28日に「座頭神祭り」が開催されるん
です。
このお祭りは、宇納間地蔵さん祭(美郷町北郷区)・お大師さん祭(延岡市)と並び、県北部の3大祭
として伝統ある行事となっているそうですよ。
私にとっても諸塚村での最初の1年間を締めくくる最後の週末イベント。
まさにGP(ごっとりプリン体)シリーズファイナル!って感じの位置づけだったんです。
(・・とは言っても4月以降にシーズンオフになるというわけではないのですが。)
今回は、その前編として前日にあった準備作業(業界用語:場さらい)の模様をお伝えしますね。
3月27日 AM9:00 現地到着
息切れカラータイマーがピコンピコン鳴り響く中、集合時間ギリギリで階段を猛ダッシュ!
どこまでも果てしなく続きそうな石段はカリン塔さながら(またも・・・・・。)
学生時代(当時20歳)に部活メンバーで挑戦した「3333の石段」(熊本県)を思い出しましたね。
この「場さらい」には、吉野宮神社の氏子の方をはじめ地元南川公民館の方々を中心に会場周辺の
清掃や飾りつけをしていきます。
この日は、「中山間盛り上げ隊」として事務局自ら出陣していただき、地区の方と一緒に作業してい
きました(↑)。
日帰りの短期派遣でも、同じ地区に繰り返して来られると一種の中期派遣のようなもので、
今回お越しいただいた方々は、南川公民館でもすっかりお馴染みの顔となりつつあるようです。
私がやらせていただいた最初のエレメンツは、前述の心臓破り階段の清掃。
階段に落ちている落葉や土をほうきで掃きだしていきました。
階段から見渡せる絶景に気分がノッてまいりましたので、『♪広い山間地の観覧車(=吉野宮)から
見慣れた山見下ろし~♪』と鼻歌(替歌)を交じえながら作業していたのですが、階段の端に残った
わずかな土を見つけた神楽の師匠からダメ出し。。
一心不乱に再チャレンジしました。
作業後はこのとおり(↑)塵一つありませんでしたよ。
午後からは、みんなで鳥居に新しく飾り付けるしめ縄作り!
しめ縄作りは小原井神社の秋祭りの際にも経験済みでしたが何度やっても難しいものですね・・・。
(↑ 作:駐在員)
回転不足の判定によりダウングレード。。。 不器用ですから・・・・。
各々が作ったしめ縄を合わせていきながら太くてしっかりしたしめ縄が鳥居に飾り付けられこの日の
作業は終了。
この1年間、様々なイベント・行事に参加させていただきましたが、当然ながらこれらの裏には地域の
方による事前の準備作業があって、細かい点にまで気を配られていることにはいつも感心させられま
す。
これらの作業には決して「人数」というものさしだけでは図れない何かがあることも肌で感じた1年で
したね。
そして、作業を終えた後はいつものように幕が開くんです。 "だれやみ"の。
すっかり見慣れた光景(↑)ですが、作業後は手作りの打上げ会場があっという間に整備され・・・・・
いよいよGPファイナル開幕!
座頭祭りの前日は「通夜」の日にあたるそうで(詳細は次回)、我々青年団も夜通し吉野宮で過ご
すことになったんです・・・・・・。
さすがに、祭り前日とは言ってもSP(少な目のプリン体)というわけにはいきませんでした・・・。
後編(フリー)へ続く。
爆泣ホットカーペット
3月25日。
荒谷小学校では6年生4人の卒業式。
秋の運動会、秋祭り、南川神楽・・・・などなど、これまで荒小生徒と関わりをもたせていただいた私
にとっても感慨深いものがありました~。
・・・・・・とは言いましても、保護者ではありませんし、仕事もあったのでさすがに卒業式にまでは出
席できませんでした。。
そこで、我が企画課が誇るカメラマン(他称:Sこたん)の撮ってきた渾身の写真を見せてもらったんで
す。
卒業生の4人を見ると、心なしかこの間見た時よりも一回り大きくなっているように感じました。
親御さん達の感無量の表情、嬉しさと寂しさが入り混じった卒業生の表情、残された在校生の
涙・・・・と写真1枚ごとに込み上げてくるものがありましたね。
こうなるとじっとしていられません!
勤務終了後、夕方から始まった「謝恩会」に向かいました。
謝恩会では、卒業生が地域の方々にあらためて感謝の御挨拶。
ホットな雰囲気の中にも、小学6年生とは思えないほどのしっかりとした御礼の言葉を聞かせてもら
いました。
あ、もう中学生ですね。。
この謝恩会では3月いっぱいで転勤される荒谷小学校・荒川保育園の4人の先生方の御挨拶もあっ
たんです。
地域の活動でよくお会いし、私にもよく声をかけてくださった先生方。
これまで荒小っ子のために一生懸命取り組まれてきた先生方の姿を見てきただけに、わずか1年で
お別れするのがとても寂しかったですね。
この日は、先生方に教わった中学生達も駆けつけてきたのですが、それを見て「教師って職業もいい
な~」と自分の教師像を妄想・・・・・・(駐在員=スクールウォーズ世代。。)
学校の先生が地域にとってこんなにも身近で大事な存在であることも、山間地域の素晴らしい特徴
なのだといつも思いますね。
そして、花束贈呈!
この時、卒業生から先生方お一人お一人への餞(御礼)の言葉があったのですが、しゅん君(2時の
松原出身)の「ここでの経験を活かして、今後も頑張ってください!」というちょっぴり先輩風なコ
メントに一同大爆笑!
タイトルに反して"満点大笑い"を獲得です^^
最後は、地域の皆さん全員による荒谷小学校の校歌斉唱。
子供から大人まで全員が校歌を歌う光景にとどめの感動、そして、8リットルの涙。
学校を中心に地域の方が集まって自然と作り出されるホットな雰囲気にはいつもごめんよ涙って感じ
なんですよね。(ホント罪な人達です・・・・・。)
この場にいた全員にとって、きっと忘れられない光景になっていくと思います。
おめでとう!!!
そして、卒業生が記念撮影のバックにしているのは~・・・・・・・、
↑ 卒業記念作品。
生徒一人一人の特徴がしっかり描かれている思い出の凝縮された絵。
絵心のない自分にも伝わってくるものがありました!
↑ 新たな出発を祝う桜の隣には、これから春の食卓に天ぷらとなって登場する「だらの芽」が。
ぐんぐん成長している新芽が卒業生とシンクロして見えますね。
特産人の未来に乾杯!!
327
日向と諸塚・椎葉方面をつなぐ国道。
それはコチラ!
3・2・7(さん・にー・なな)。
※いつも1・2・3(ワン・ツー・スリー)ばっかり言っているわけではないんですよ~。
日向までのダウンロード・国道327号(↑)
役場若手職員や南川青年団との宴会(いずれもアラサーを含む。)など数々の名勝負!?の際に疾
走したこの国道は、耳川沿いの様々な景色を眺めながら快適 なドライブタイムをいつも提供してくれ
ているんですよ。
特に今の時期のリバーサイド桜!
1年前にはじめて諸塚村に上る時、まるで自分を歓迎してくれるかのように咲き乱れていたことが昨
日の事のように思い出されます(春なので少々自意識過剰気味でしょうか・・・)。
この国道327号は、昭和7年頃の発電所建設に伴い開通した道路で、当時のお金で100万円が寄
付されてできた道路であることから「100万円道路」と呼ばれていたそうですよ。
アニメ「はだしのゲン」の中で、終戦直後の3円が現在で3千円の価値・・・・と説明がありましたの
で、100万円を今の時代で換算するとかなりの高額になるのでしょうね。
さて今回は、前回の桜レポートではまだ飽き足らずって感じがありますので、この国道327号を諸塚
方面に上りながら桜ロードを御紹介していきますよ~。
(知っている方が見たらわかると思いますが、写真は明らかに「下る」時に撮っています・・・・・)
それでは、レッツ・ゴー! ヤング。。
↑ 美郷町西郷区付近。
あまりの美しさに愛車の動きまで挙動不審になるくらい!?見入りますよ。
↑ 数キロ先。
桜の歓迎は続きます・・・・が、意外と長~い美郷路です。。
睡魔に襲われ失速率の高い区間ですので、車内ではバラードCDを封印してテンションアゲアゲの懐
メロ三昧(最近のマイブームは2007年の楽曲)。
↑ いったん諸塚村に入って「夢の大橋(赤い橋)」を渡ると再度美郷町。
ここまで来ればあと少し。急に元気になってきます。
そして~、
諸塚村に到着~!!
日向から約1時間のドライブですが、川沿いの美しい景色と桜を楽しみながら、いろんな事(特に人生
について!)をゆっくり考えることができる至福の時なんですよね、自分にとっては(笑)
桜舞い散る中に忘れた記憶が戻ってきそうな国道327号。
まさに桜(3)がつな(27)がる国道なんです!
または、美郷(3)とつな(27)がる国道・・・・ってとこでしょうか。。。
誰か~、座布団くださーい!!!!
(あ、山田君がこっちに向かっている・・・・・・。)
サクラ色
今年もやって参りましたよサクラ色の季節!
ヒュルリーラ♪ ヒュルリーラ♪ (テンション上がってます!)
1月下旬から8週連続で続いていた週末イベント・行事も一段落。
気がつくと春はすぐそこまで来ています(もう来てる!?)。
天気にも恵まれたこの3連休は、久々に"たそがれ駐在員"になろうと思い諸塚村の春を思いっきり
かみしめてみました~。
諸塚村中央公民館の駐車場脇にある桜(↑)もここ数日であっという間に開花しました。
思えば1年前の諸塚村に赴任した日。
村の総務課長から村内を案内していただいた時にもこの桜がちょうど満開で、木の下ではビニールシ
ートを敷いて宴会が開かれていました。
あの時は4月2日でしたので、やはり今年は開花が早いのでしょうか・・・・・。
↑ こちらは日向土木事務所諸塚駐在所敷地に咲く桜。
まさに、空を見なよ♪ですね~。
素晴らしいサクラ星が広がっています。
この景色を見たら「深海に潜ってメヒカリと戯れたい・・・」(2009.12.25)なんてもう言えません。。
浮上あるのみ!
普段建物の中で仕事をしていると、いつの間にか散ってしまっていた・・・という残念な年もあります
が、今年は村内のあちらこちらで見ることができたので大満足です。
桜の木は諸塚村だけにあるものではないけれど、その土地の雰囲気や見る人の状況・環境によっ
て桜に対する見方や思い出も人それぞれだと思うんですよね。
自分にとっても桜は思い出の象徴。
宮崎を離れる前に親と一緒に見た桜(平成17年)、友人達と見た桜(平成11年・18年)、
そして、諸塚村に赴任する際に見た耳川沿いの桜(平成21年)・・・・などなど大きな節目に見た桜は
特に印象深いんです。
だからこそ今この時期の諸塚村のサクラ色も鮮明に焼き付けておきたいものです。
できればみんなで(笑)。
3月から4月にかけてはいろんな事が変わっていく時期ですが、ここ諸塚村での1日1日を楽しく、か
つ、真剣に過ごしていきたいと思った彼岸の1日だったのでした。
さぁ!
これから「山が笑う」と言われる新緑の季節に向かいます。
私が昨年感動した山間地・諸塚村の素晴らしい春景色の数々を間もなくお伝えできそうですよ。
↑ 諸塚村を流れる耳川。川景色も春めいてきています。
サクラ色の時代(諸塚村駐在期を含む。)を忘れない。 ずっと、ずっと、ずぅっと^^
きょうのモロツカ料理
先日(3/14)の「世界森林認証祭り」では、諸塚村産食材をふんだんに使った「山の幸の料
理教室」のほか、シシ汁やシカの竜田揚げ、山菜天ぷらなど森の恵みが盛り沢山のコーナーがあっ
たんです。
その中でも私が個人的に興味があった一品がこちら。
1・2・3(ワン・ツー・スリー)
シシキムチチーズ!
その名のとおり、猪肉とキムチとチーズを使ったコラボ料理で数量限定で~す。
事前にふるまい情報を入手していた私は、当日いかにしてこのシシキムチチーズを口に入れるかだ
けを企みながらも、満員御礼のためワゴン車運転に釘付け状態。。。
合間をみて偵察した際には、どこを探してもシシキムチチーズが見当たりません。
聞くところによると用意された200食分はあっという間に人々の胃袋の中に飛び込んだそうで、私の
頭の中では「ゼロー」って言葉が何度も何度もリフレインしていました。
その後、うわごとのようにシシキムチチーズを連呼したためか、今ではシシキムチチーズの早口言葉
も達人クラスですよ。
(森林認証祭りの数日前、企画課ではシシキムチチーズの早口言葉がプチ流行)
肝心のシシキムチチーズのお味ですが・・・・・・・・・食べてないからわからないというのが本音。。。
味のレポートはまた次回にということになりますが、200食分があっという間になくなったということ
がおいしかった証明だと思いますね。
汁物でもピザのような感じでもなく、鍋を食べているような感覚だとか。
シシキムチチーズだけではなく、シカシチューなどいわゆるジビエ料理天国の諸塚村。
これまで猪肉や鹿肉に対して私が抱いていたイメージがどんどん変わりつつあるのを感じています。
やはりカギになるのは味付けと調理方法で、猪や鹿をおいしく調理し、そしておいしいと言って食べる
ことも一番の供養になるのではないでしょうか。
今日も森の恵みに感謝して。
↑ 会場となった木材加工センターからの眺め。
森林全体が食料庫!
世界のモロツカ
今は日曜日、(今となっては日曜日のことだが)
ここ諸塚村で「世界森林認証祭り~森の恵みの感謝祭~」が行われました。
今度は晴れました~!!
しかも満員御礼です。
↑ 快晴!
今日は年度末でちょっぴり多忙につきいつもの長い前置きを割愛し、いきなり本題へ突入しますね。
(えっ!?いつもそうした方がいい?)
今回のイベント名にもある「世界森林認証」。
古くから「林業立村」に取り組んできた諸塚村では、適正な森林管理がなされていることを世界的
水準で証明する森林管理協議会(FSC)の「森林認証」を2004年(平成16年)に取
得。
諸塚村のほぼ全域の森林が対象となり、環境に優しく持続可能な社会に貢献していることが認めら
れているんですよ。
これは、村民の方々の森林管理に対する意識の高さや林業政策が評価された結果で、村、森林組
合、林業者の方によるグループでの認証取得は当時全国初だったようです。
この認証された森林から切り出された木材や製品であることを証明する加工・流通面の認証(Co
C)も取得していて、"世界も認める"諸塚村の木材やシイタケとして付加価値が向上することが期待
されています。
そういった取組みの中で始まったこの森林認証祭り。
諸塚村の森の恵みに感謝するお祭りとして今回で3回目の開催となりました。
会場となった諸塚村木材加工センターでは、諸塚村産の木材を使った「家づくり勉強会」や「原木
しいたけの駒打ち体験」、諸塚村産食材をふんだんに使った「山の幸の料理教室」など、森林認
証の貫禄とも言えるような企画が目白押しでしたよ。
<諸塚村木材加工センター第二工場> <諸塚村木材加工センター第一工場>
私の当日の役割はワゴン車の運転手。
おかげさまで多数の方に御来場いただいたため、メイン会場の第二工場と下の国道327号沿いにあ
る第一工場の臨時駐車場との間(約2~3キロ)をワゴン車で何往復もして来場者の方を御案内して
いたんです。
結局メイン会場にはあまりいませんでしたが、ワゴン車に乗車された方達の話で会場の盛況・好評
ぶりはわかりましたよ。
しかし、このまま祭りの雰囲気を堪能しないのは「もったいな~い、認証祭りを知らないなんて」・・と
思いましたので、現場責任者兼企画課のお天気お兄さん(自称晴れ男)に見つかって業務怠慢の罪
に問われない程度にチラ見してました。
ちなみにこの日のピストン運転によるワゴン車の総走行距離は100㎞近く!!
昼過ぎにはくたくたになり、食を求めてメイン会場に戻った頃には山の幸料理も婦人加工グループ等
の販売品もほとんど売り切れ状態。。。。。。
あの往復していた時間があれば大分県の佐伯市まで行っておいしい海鮮丼を食べれていたぞぅ~と
考えれば、こりゃあ現場主任に御馳走してもらうしかありませんね(冗談です!)
それはさておき、
祭りを開催することで「FSCって何!?、諸塚村ってどんな所?」と関心を抱くきっかけができ、地元
のバスが動き、加工グループが動き、そして村内外の多くの人が動く・・・・・・・。
イベントの力ってすごいですよね。
村を挙げてのビッグイベントは大変な事ではあるけれども、何かに向かっているような前向きのベクト
ルは個人的に好きなんです。
こういったイベントを通じて、村外の方へのPRのみならず、自分達の村が取り組んできたことに大き
な自信をもてる機会になってほしいなと思いましたね。
世界のモロツカの活力に感服したウィークエンドでした~。
オモロ(諸)ー!!
↑ 諸塚村森林の代名詞:モザイク林相
神々のたそがれ
土曜日。
翌日に控えた「世界森林認証祭り」の会場設営を終え、南川公民館・中尾地区にある建物へ。
中尾地区コミュニティセンター(↑)の入り口に近づくにつれどこかで聞いた太鼓の調子が聞こえ始
め、建物の中には懐かしい方々が・・・・・・・・・・・。
南川神楽の荒神(こうじん)さん達ではありませんか!
バンクーバーオリンピックの日本選手団の健闘をたたえる「あっぱれニッポン!」・・・・というわけでは
なくて、この日は中尾地区の荒神祭りだったんです。
2月の南川神楽後、南川の各地区ごとに奉納される神楽の一つで、私が行ったのは前回の佐礼地
区以来の2地区目。
荒神さんと言えば、2月の南川神楽(松原)の際に「神の木」伐採の許しをいただいたばかり。
この日は以前のような怒りのオーラは感じられず、心なしか近づく神楽シーズンの閉幕を惜しんでい
るかのような雰囲気すら覚えました。
私自身がそうだったからかもしれませんね。
ところで、南川公民館内には今回の中尾地区のような神楽をイメージさせる集会所がいくつかあって
建物の中には神楽を舞うスペースと太鼓があるんです。
伝統が残る地区ならではの施設といった感じです。
もちろん数年に一度回ってくる南川神楽では再び「御高屋」が建ち、これらの建物とドッキングするん
ですよ。
この日も何番かの神楽が奉納された後、お祭りは飲ミニケーションへと突入。
久々にお会いした南川の方々と午前2時まで飲み明かしたこの冬の思い出話に花を咲かせました。
そしてこの日もベルトコンベアーに乗せられたこげぱんのように中尾地区の常宿へと流れてい
き・・・・・荒らし。
おいしいおでんを作ってくださった中尾地区婦人部の皆さん、ごちそうさまでした。
神楽シーズンを裏で支えたもう一つの主役は何と言っても「フジンの力」だと思います。
南川神楽も3月28日の「吉野宮座頭祭り」でしばしの見納め。
長いようで短かったこの1年間のトリを飾るGP(ごっとりプリン体)ファイナルとなりそうです。
閉幕迫る。
卒業写真
緑のふるさと協力隊の汐崎耕輔君、ミッション完了!
ボランティアとして諸塚村で1年間活動してきた汐崎君(通称しおザッキー)も、先日ほぼ全ての活
動を終了し次のステージへ進むことになりました(現在は報告会のため東京へ)。
昨年4月に私と同じくして諸塚村入り。
我々2人はフィギュアスケートのライバル物語に匹敵するくらいの間柄で!?、役場の仕事や青年団
活動を通じて互いに自分を高め合ってきた(つもり)んですよね。
このブログは汐崎君の親御さんにも読んでいただいていたそうなので、今回は今年1年間の汐崎君
の活動を、駐在員目線のダイジェスト版で振り返っていきたいと思います。
【4月】 エコツアーやま学校しよう!「春の諸塚山登山」
↑ 初めての競演(上列左から2人目)。
この頃は、「25歳!?まだまだ若いね~」って心の中で余裕をもって接していました。あどけなさが
残っていませんか?
~~~2009夏は暑さで思考停止中・・・・・・・。~~~
【10月】 南川秋祭り「帰ってきた水戸黄門」の一幕
↑ 互いの演技力は拮抗しアドリブの応酬。一時悪役に寝返る格さんという設定はジェームスボンド
もびっくり!?
【11月】 エコツアーやま学校しよう!「山寺でお説教をきく」
↑ くりおはぎ作り。この頃から汐崎氏に精神的な余裕が見られはじめ、焦り全開の私とは対照的
に・・・・・。
【1月】 戸下神楽
↑ 最後は戸下神楽と南川神楽で競演。取材も一気に加熱。
舞いの構成の違いこそあれ、出来映えで優位に立たれたという見方もちらほら!?
秘技「ぺろり」をマスターした私からすれば全然納得していませんが(笑)
そして3月。
先日、南川青年団のメンバーで1年間の労をねぎらうとともに壮行会を開いたんです。
↑ 青年団を引退された方の乱入もありましたが(笑)、最後はマイクリレーで熱唱しました~。
我々2人は南川青年団会長の山本君の巧妙な勧誘により入ることになったのですが、各種活動を通
じて同じ立場の人間がいるだけでこうも心強いものなのかと感じたことも多々あったんです。
ある時は下刈り作業の「手鎌隊」、そしてある時は「仲の悪い助さん・格さん」として・・・・・。
特に、下刈り作業の「手鎌隊」!
昨夏の杉の下刈り作業の際、草刈り機で刈られた後を手鎌で地道に刈っていく二人だけの特命係を
結成!
地中から沸き上がるハチの恐怖から逃げながらも、コツコツと枝に巻き付いたつるを切っていったもの
です。
次回の下刈り作業は一体どうすれば・・・・・って今から本気で心配していますが、新しい相棒を探そう
と思います。
う~ん、どーしようか手鎌隊・・・・・・・・・・(特命係解散!?)
さて、諸塚村での活動をほぼ終えた汐崎君。
「ボランティア」としての活動はこれで終わります。
昨年4月、役場の朝礼で「ボランティアとして一生懸命活動する事はもちろん、自分を変えたいという
気持ちもあって諸塚に来ました。」と挨拶していました。
あれから1年。
汐崎君にとって諸塚村での1年間をどのように過ごし、そして1年前の自身と比べてどう感じているの
でしょうか。
本人のみぞ知るですね。
何はともあれ、汐崎君が1年間諸塚村で活動してきた記憶(記録)は残りますので、私も頑張ってい
きたいと思います。
1年間、本当にお疲れ様でした!!
そして・・・・・・・・・・・・・・・・、
4月からはいよいよ9代目ボランティアの方が入村予定!
風の噂によれば、またしても20代!
もはや、少々のジェネレーションギャップを気にしていたらやっていられませんよね、これは。
各青年団による9代目ふるさと協力隊の獲得運動は激化しそうな予感ですが、私はハチよけ対策を
十分に施した麦わら帽子をエサに甘い勧誘を展開したいと思います!
汐崎君、最後のお仕事(=私の後輩の確保)よろしくお願いしますね。
村内滝の下に咲く餞の桜。
またこの場所で会お~う! ある方のお宅ですが・・・。
諸塚ブログと山の空
昨夜は耳川沿いのある地区で満天の星空を眺めて天体観測!
星空セラピーに癒されました~。
朝起きると・・・・・・・・・・・・、
雪。 吹雪いてました。
前回のアタック№1(諸塚山山開き)の巻で、『近年は温暖化の影響なのかこの時期に雪を見ることも
珍しくなりつつあるようです。』・・・・・・なんて書いた直後だっただけに赤面ハプニングものですよ~。
『晴れたらいいね』って書くと霧雨になったりするし、これまで他にも色々あったので"あまのじゃく"さ
んが当ブログを見ているんじゃないかと思ってしまったほどです。
これ(自然)ばかりは仕方がないんですよね。。。
それでも、日頃雪を見る機会がそう多くない私にとってはやはり珍しくてうれしいもの。
学生時代は雪が降ったものならば、傘を差して「メリーポピンズ」ごっこをやったほどなんです・・・・・
(深夜限定で!)。
午前中は積もるかな~という勢いの雪でしたが、午後には晴れ間が広がって日照り雪。
これもまた、いとをかし。
展開が早いですね。
晴れているのに雨が降る日照り雨を「狐の嫁入り」なんて言いますが、晴れているのに雪が降ってい
る光景も何かネーミングがあってもよさそうじゃないですか!?
やはり諸塚村なだけに、「猪の嫁入り」といったところでしょうか。
ぼたん雪ならぬ「ぼたん鍋」というのがあるくらいですし。 お~い、やま・・・・・・・。
ここで猪を登場させたその心は・・・・・・、話題をもう一つ展開(技と技のつなぎ)。
本日の自然界に倣って、今日のブログは変わりやすい!
先日の諸塚山山開き終了後の交流会の際に、飯干地区の方々においしい猪料理を食べさせてい
ただいたんです。
その一つは、
↑ 猪と大根の煮物 (先日料理したぶり大根に似ているので「しし大根」!?)
猪肉と大根との絶妙な組み合わせで煮込んであり、特産品「なば」(=しいたけ)もあまり主張しすぎ
ず、でもさりげなく料理にアクセントを加えていました。
やはり椎茸は料理の世界の「仕事人」ですね。
銀盤の容器に盛られていたので『しし肉となばのアイスショーや~!』的な感想も・・・・・・・・・。
(熱々の料理のため確実に転倒コメントです。)
・・・・・・・そして、もう一品。
↑ しし大根の煮汁で作った「しし雑炊」。
初めて食べたのですが、朝ドラのヒロイン・おしん(昭和58年)が食べた"大根めし"に匹敵するくらい
ヒットしそうな絶品でしたよ!!
あまりのおいしさに公民館の中で気持ち悪いくらいニッコリしながら食べていました。
いずれの料理も、地元で獲れた猪肉と地元で育った椎茸、さらには大根などの野菜まで育てていれ
ばオール諸塚村産の理想の一品となり得るものですよね。
猪を獲って食べるという生活スタイルをよく知らなかった当初は、「生き物を殺して食べる」という感覚
が少しありましたが、ここ諸塚村で暮らす中で、生き物(命)が食べ物に変わるのは猪に限ったこ
とではないという当たり前のことを気づかされる経験もあったんです。
そこで思い出すのが恩師の言葉。
「人間はこの生き物の命をもらって生きれているのだから、好き嫌いしてはいけない。殺すのは残酷
のようにあるが『おいしい』と言って食べてあげればその命は成仏できるんじゃないか。」
という話を昔聞いたんです。
自分もこの話を思い出すたびに「おいしい」と言って食べるように心掛けているんです。
小林在住時の職場同僚にもいたのですが、人がおいしそうに食べているのを見ると周りも不思議と
幸せな感じがするもんですよね。
今日も山の恵みに感謝。 <着氷>
アタック№1
まだまだ近いよ昨日の日曜日。
「第25回日本一はやい諸塚山山開き」に行ってきました~。
この山開きは、毎年3月の第一日曜日に行われるもので、1,000mを超える山としては日本一は
やい山開きになるそうなんです!
その山開きも今年が25回目。
3月の第1週ですので、以前は山開きの日に雪が積もることが多かったらしいのですが、近年は温暖
化の影響なのかこの時期に雪を見ることも珍しくなりつつあるようです。
そして今回は・・・・・・、
↑ 諸塚山(右側が山頂)
あっぱれ快晴!とはいかないお天気でした。。。
我が企画課のお天気お姉さん(自称晴れ女)曰く、「今まで自分が関わるイベントで悪天候はほとん
どなかったのに今年度は多いな~」と・・・・・・そして、疑惑の目!?
私は晴れ男でも雨男でも雪男でもないと思っているんですけどね。
神楽の日も晴れましたし、実はこれまでの私が携わるイベント(遊び)の快晴率は5割なんですよ。
それでも「雨降って地固まる」が最近口癖の前向きな私にとって、今回の天気は大降りでもなかった
し全然マシでしたね。
ミスト状の雨が、乾燥した三十路の肌にいい感じでしみ込んでいくのを実感できました~。
さてさて、いつものように長い前置きはこのくらいにして今回の山開き。
「日本一はやい」と聞けばやはり登らナイト!
今回は登山者の方々の様子を撮影する広報係に志願し、標高1,341メートルの山頂を目指
して2回目の諸塚山登山に挑むことにしましたよ(1回目は昨年4月のエコツアー)。
まずは、山開きにあたり登山者の1年間の無事故を祈願するための神事があり、そしてテープカット
ならぬウッドカット(↑)の所へゲートインし、いよいよスタートです。
↑ 私も登山開始!
周囲の方から、「今から富士山登山でもするの!?」と聞かれるくらい重装備で臨みました~!
(基本的に心配性なんです・・・・・・・。)
しかし、この重装備は後に確実に年を重ねた我が身を星飛雄馬のエキスパンダー(あるいはクリリン
が背負った亀の甲羅)のように苦しめることに!!青色のコスチュームにしたのに・・・・・。
最初は、へっちゃら~♪って感じでしたが、徐々に登山道の勾配が急になっていき・・・・・・・・・、
ぎゃあああぁぁぁ!!!!!!!! (記録的息切れ警報発令中)
後半はやや失速気味になりましたが、登山者の表情を撮るとともに11時30分のヘリコプターからの
記念撮影に間に合うというミッションがあったためノン休憩で足を進めました。
やがて、前方に山頂の看板が!
今季3度目の野良猫ガッツで力を振り絞り山頂アタックです。
午前11時27分。
日本一早い時期の山頂アタックに成功!
とても疲れましたが、2回目の登頂はごっとり身につけた体の脂肪をちょっぴり削ぎ落とすと同時に、
1年間という時間の経過をしみじみと感じさせてくれる心の登山となったのでした。
↑ 地元学校の「もろっこサークル」の記念撮影。
登山後にもかかわらずみんな表情がピチピチだね~。
この後は、このグループの最後尾につけてゆっくり下山しました。
下山後、会場の片付けを終えると地元飯干公民館の皆さんとの交流会が始まりました。
この日の登山で削ぎ落としたはずの脂肪と再びフュージョンしたのはそれから間もなくのことでし
た・・・・。
諸塚村では今回の「日本一はやい」山開きの他にも、「玉入れ選手権九州大会」や「駄賃つけ
唄全国大会」などのビッグイベントが目白押し。
そして、来週末には3月2回目のトリプルアクセル(前向き)イベント「世界森林認証祭り」が控
えていますよ。
小さな村が作り出す大きなイベント。
これだけの行事を回していくには大変な面も多いと思いますが、「この時期には諸塚村へ」という人々
の想いが達成感につながっているんだなぁと感じることがあります。
これからも、参加者そして主催者にとっても無理なく楽しいイベントであり続けてほしいですね。
来週こそ晴れたらいいね!!
↑ 登山口付近からの眺め。
山開きの会場設営の日、一瞬でしたが雲のじゅうたんを見ることができました。
遠くには五ヶ瀬ハイランドスキー場も見えますよ(どこでしょう?)
しあわせ前線発達中
今日は、3/7に行われる「日本一早い!諸塚山山開き」の会場設営のため飯干地区へ~
設営作業が終わり役場に帰る途中、飯干特産品販売所の駐車場で発見しちゃいましたよ。
くぬぎ地蔵!!
今や携帯ストラップからお祀りする社まで村内の至る所で発達中のくぬぎ地蔵前線。
飯干地区にもあったんです。
こちらのお地蔵さんも地域の方から大人気なようで、栄養ドリンク・ビール・ヤクルトなどいろんなお供
えがされていました。
この光景には思わずほくそ笑みました。 くっくっくっ
村内数カ所で祀られているこのお地蔵さまを発見すると、なんだかドラゴンボールが見つかった時の
ような喜びが湧いてきますね。もちろん、ドラゴンボール探しの経験はありませんが・・・。
↑ こちらは、小原井地区に最近祀られ、新築の家にお住まいのくぬぎ地蔵さま。
家持ちのお地蔵さんとしては村内5箇所目になります。
このくぬぎ地蔵は、人間と同じで一つ一つの表情も違って個性的なんですよね。
飯干地区のお地蔵さん(写真左)と小原井地区のお地蔵さん(写真右)を見比べてみても、面立ちや
体型、そして着ている衣の色まで違うようです。
飯干地区のお地蔵さんは勝負色の赤ですね。青色のジンクスとかないんでしょうか・・・・!?
実は、この前線発達中のお地蔵さんにはある感動的なエピソードがあるんです。
それはコチラ!
1・2・3(ワン・ツー・スリー)
平成17年の台風14号。
諸塚村も記録的な大水害で、家屋をはじめいろんなものが耳川の濁流にのみ込まれて流されてい
きました。
その中にはある事業所が有していたくぬぎ地蔵も・・・・・・・。
ところが、台風から数日が経ったある日、諸塚から50㎞以上離れた美々津(耳川の下流域)に住む
方からその事業所に連絡があり、くぬぎ地蔵が無傷で諸塚村に帰ってきたそうなんです!(事業所
名が書いてあったため)
当時災害復興に向けて頑張っていた地区の方にとって、この話は大変励みになったようです。
「苦を抜く地蔵」という名前の由来にふさわしい縁起のいいエピソードですよね。
押さえました!?
そして、諸塚村では桜前線も発達開始です。
私が住む滝の下地区内にある村内屈指の早咲きのサクラ。
3日ぐらい前に見た時には5輪以上は咲いていたと思いますので、いわゆる開花宣言(滝の下地区
限定)ってとこでしょうか。
毎年桜が咲き始めるとかなり幸せ気分のテンションが上がってしまう私は、桜ソングが歌いたくて歌
いたくて鼻歌ムズムズ状態。
おかげさまで花粉症知らずです^^(ちょっとあやしくなってきましたが・・・)
くぬぎ地蔵と桜。
諸塚村ではこの2つのしあわせ前線が発達中です。
そばにいるね
今年に入り、諸塚村では「集落点検」なるものを実施しています。
この「集落点検」は、諸塚村の新しい総合長期計画を策定する上で重要なもので、村内の各集落の
状況を把握し、将来の集落のあり方を住民の方自らも検討していくことを目的としているんです。
先日、数ある地区の中から3地区(戸下地区・川内公民館・桂地区)をモデルとして選び、この集
落点検が実施されました。今回はその中から戸下地区をレポート。
↑ 戸下地区での集落点検の様子
スクリーンの前に立って話をされている方は、村が今回の集落点検をお願いした熊本大学の徳野
教授で、村の集落支援員になっていただいているんです。
↑ 徳野教授(写真左)とサポートするゼミ生(7名)の方々
徳野教授は、日本の集落のあり方について研究されており、各地で「T型集落点検」という手法
を用いて農山村の分析を行ってらっしゃいます。
この「T型」の意味。
いったいどういう意味だと思われますか?
徳野教授の名前にちなんで「T」とする説もありますが、現在の家族構成の形が「T」の字になること
から名付けられたという解説もあるんですよ。
前者の場合私がやっても「T型」になりますので、やはり後者の説が有力でしょうかね。
今回の集落点検に先立ち、1月には役場職員を対象とした研修会も実施されましたよ。
不覚にも!?一番前に座った私でしたが、徳野教授の貫禄と体が固まってしまいそうな凝視、そして
興味深い話 の連続のためか一度も睡魔が襲ってきませんでした。
↑ 職員研修の様子
徳野教授は一人一人の目を見て話されるので説得力が増しますね。
さて、この「T型集落点検」。
具体的には何をやるのかというと、地域の方に集まっていただき、まずは各世帯の家族構成や年齢
を聞き取りながら地域の地図に落としていきます。
そして、現在地域に住んでいる方を黒字、外に出ている方は赤字で表記した上で、各家族と地域の
状況を分析して課題を探していくんです。
↑ 手作りの地図に、世帯毎の家族構成図や年齢を加えていきます。
戸下地区の点検の結果、徳野教授の分析ではあと15年~20年は大丈夫!とのこと。
と言うのも、60代の方でも山間部ではまだまだ現役で、家族構成や村外に住んでいる方の分布
等を見ても安心できるそうなんです。
そして、何より独居世帯が一つもないことには徳野教授も感心されていました。
孤独死が問題とされる都会よりも、人口の少ない山間地域の方が独居世帯は少ないというのも
興味深いですよね。
徳野教授の集落点検で頻繁に耳にするキーワードは「他出子」(たしゅつし)。
主に地域を離れて暮らしている子供さんを指す言葉で、この他出子がどこに住んでいるのかを見るの
も一つのポイントになっているのですが、集落点検をしてみると、この他出子は案外そんなに遠くに
は行っていない場合も少なくないんです。
例えば、諸塚村の場合は、1時間圏内の日向市や延岡市等に住んでいるという方をよく見聞きしま
すし、戸下地区出身で他地域に住んでいる21人のうち、14人は県内在住であることもこの点検でわ
かりました。
徳野教授の集落点検では、この「他出子」の方々をいかに地域の活動に取り込んでいくかを考
えていくんです。
同じ諸塚村内でも村中心部に行くのに半日かかった時代と違い、車社会の到来で行動範囲が広が
った現代では、「地域」や「家族」の生活空間そのものも拡大しているのかなと思うことがあります。
実際に諸塚村でも、日向に住んでいる息子さんが稲刈りや神楽の時期には帰ってきて手伝いや活
動に参加しているという状況もあります。
何かやる時には「いつもより人が多いな~」と感じるのはこういった背景があるからでしょうか。
ただ、いくら他出した方が比較的近くに住んでいても、母体となる「家族」や地域との関係が絶たれて
しまっては意味がないのかなと個人的には思うんです。
かく言う私自身も我が家の他出子の一人で、なるべく実家の都農には帰るようにしていますが、諸塚
村との違いを強いて挙げれば、都農に帰っても地域活動等とはつながりがないんです(父が参加して
いるので・・・・)。
やはり、小さい頃から地域コミュニティのつながりが強い諸塚村で育った方は、「他出子」と言っても
実質的には他出していない方も多い・・・・・・・・・。そう感じることがありますね。
案外そばにい~る~ね・・・と感じた今回の集落点検の結果は、私が諸塚村に来て投げ続けている
モヤっとボールの容器を少しだけ浅~くしてくれました。
まだまだ奥が深い分野なので、当然「答え」ではありませんが・・・。
次回の集落点検も楽しみです。
晴れたらいいね
晴れた日は、山を見に行こう!
最近雨や曇りがちの天気が多い諸塚村も、週末の日曜日は大快晴でした。
昔から天気がいい日は景色がいいところに足を運ぶ傾向がある私は、この日もナイスビューを求めて
愛車でぶらりドライブ。
今回は、お隣美郷町西郷区のとある公園に。
隣町と言っても、諸塚中心部からは耳川を渡ればすぐそこなんですよ。
そこで目にした景色はこの光景!!
耳川を渡ってからわずか数分でこんなに高いところまで行っちゃいました。
眼下には耳川、そしてはるか向こうには荒谷小学校の赤い屋根の体育館も見えましたよ。
(川を挟んで手前側が美郷町西郷、向こう側が諸塚村です。)
別の方向を見ると、今度は諸塚村の塚原(つかばる)地区や家代(えしろ)地区が見えました。
(左:塚原方面、右:家代方面 木で見えにくいですが・・・)
まるで、諸塚村をウォッチングするためにあるかのような素晴らしい公園でした~。
今回のように諸塚村全体を隣町から見渡すのはまた一味違ってとても新鮮でしたね。
また、以前に御紹介しましたが、諸塚村でも標高約800メートル付近にある大規模林道沿いを走り
ながら西臼杵方面や延岡・日向・都農方面などを広範囲で見渡すことができますよ。
諸塚村自体が360度のパノラマ展望村になっているような感覚になることは必至です。
隣町や隣の地区の山々を眺めることができる借景ロケーションも山間部の旨味ではないでしょう
か。
↑ 大規模林道から延岡・行縢山方面を望む。
プッチンプリンが食べたくなりました。
↑ 同じく大規模林道から西臼杵方面を望む。
日之影駐在員の福留さんへモールス信号を送りたくなりました。
↑ こちらは、秋政(あきまさ)展望台から日向・都農町方面を望む。
都農中学校の校歌を歌いたくなりました。
このように、山間地域では山々の稜線がとても美しく、季節・天候・時間帯によって様々な表情を見
せてくれます。そして、一つ一つの山はとても個性的で場所や見る角度によっても全然違うんです。
地域によっては尖がった形をした力強さを感じる山々もありますが、今回私が隣町から見た諸塚の
山々は丸みをおびて優しい感じを受けたんですよね~。
このいろんな角度から見る景色を、自然界で生きていく人間にも重ね合わせながらいつものたそがれ
清兵衛状態に突入。
しばらくまったりとした時間を過ごすことにしました。
さて、そんな優しい諸塚村を象徴する山・諸塚山(もろつかやま)では、今度の3月7日(日)
に「日本一早い!諸塚山山開き」が行わます!
この山開きは、「一村一祭」として諸塚村を代表するイベントの一つにもなっているんですよ。
山開きの日には、私も登山者の方々と一緒に山頂まで登山するという役目をいただきました~!
この時期の登山は初めてで、寒がりの私は少々不安もありますが、寒い中での登山は4年前の富士
登山で経験してますので、あの頃を思い出しながら今年3回目となる野良猫ガッツを見せたいと思い
ます(貼るカイロはトリプルで!)。
そして、山頂に着いたら2日ほど早いですが「3月9日」を熱唱してきま~す!!
山へ行こう!次の日曜。
(本当に晴れたらいいな~・・・・・・)
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