2010年1月の記事
猪よりも荒らし系!?
先日、役場の先輩のお宅で猪が獲れたということで、宴にお招きいただきました~^^
先輩宅の場合は、罠を仕掛けて捕獲する「ハコ罠」でゲッツ!です。
諸塚村では狩猟の免許を持っている方も多く、猪が獲れるとご近所をはじめいろんな方を招いて
の宴が開かれるんですよ。
役場から車で約20分ぐらいかかる先輩宅(推定標高600メートル)に到着すると、既に近所の方や
荒谷小学校の先生方が集まっていて、円卓の上には「猪肉の刺身」・「猪の焼き肉」・「猪
肉の煮物」・・・と猪料理がズラリ!
たちまち「パブロフの犬」状態になっちゃいました。
諸塚に来る以前は「猪肉はかたくて味にクセがある」というイメージがあったのですが、諸塚村で食べ
た猪にハズレなし!!
どこのお宅でいただいて食べても肉がやわらかく、全然クセを感じないんですよね。
豚トロとか、トロトロの牛すじ煮込み!?って思う時があるほどです。
要は料理の仕方次第ってとこでしょうか。 (ちょっと何様発言お許しを)
ところで、上記写真の中央にパイプのようなものが見えますが、
これは薪ストーブで、暖房にも調理器にもなるというスグレものなんです!!
↑ ストーブの上に鍋をのせるとグツグツ沸騰してきますよ。
みんなでこのストーブを囲みながら、アツアツの猪肉をほおばる・・・・。
ちょっぴり幸せを感じる瞬間でしたね。
そして、この円卓、ストーブ、猪肉の3点セットがこの地域のコミュニティを強くつないでいるスーパ
ーアイテムになっているんだなぁと思いました。
今回の「突撃遠くの晩ご飯!」の会場となったのは、南川公民館中尾地区。
以前、私が防火水槽清掃のお手伝いに行ったところですが、最近神楽の練習で2日に1回のペース
で足を運んでいる「松原地区」と同じ南川の域内になります。
南川は複数の地区をまとめた地域の呼称なんです。
この松原地区でも神楽の練習後はほぼ毎回「神楽座談会」とも言える宴があり、アルコール摂取時
はいつも練習場横にある産業課のM補佐宅に泊めていただいてます。
ただ泊まるだけならいいんですけど、飲んで気が大きくなった私はたいてい語りモードに入り、先輩方
を丑三つ時まで付き合わせてしまうんです。。。
先日は月曜日にもかかわらず午前3時、中尾の先輩宅でも午前2時という結果に・・・・・・。
もはや私の中での松原地区は「2時(虹)の松原」なんですよね。
(お~い、いつもの山田く~ん・・・)
そのためか、最近いろんな方から「この前は○○さん宅で○時まで寝せなかったらしいね~」
とか言われるんですよ。
(恐るべき情報伝達力!)
今日なんか南川に隣接する戸下地区の方からも、「最近、南川のあちこちで荒らしよるらしいね~」
と、まるで農作物を食べ荒らす猪かのような扱い。。
でもたしかに・・・・、
猪は田畑を荒らす時もあるけど、食べ物となって人の命を支えている分、飲み食いしているだけの自
分は猪よりも荒らし系かもしれませんね。
自分ではアイドルの「嵐」のような爽やか系を目指しているつもりなんですけどね~~^^;
(今、ある人の「絶対ムリやろ!?」 って声が聞こえた気がします・・・。)
これはもう神楽で「汚名返上」しかないですね!!
名誉の挽回でないことがとても悲しいですが(笑)
フジンの力Ⅱ
ずいぶん前のブログに遡りますが、
諸塚村には6つの婦人加工グループがあるんです。
今回は2つ目のグループ「どんぐりハウス」(平成8年設立)を御紹介。
立岩地区にあるこの加工グループでも、諸塚の特産を活かした様々な食品加工が行われているんで
す。
前回御紹介した「七ツ山婦人加工グループ」が総勢16人であるのに対し、どんぐりハウスは4人。
されどでございます!!
人数だけでは計れないパワーをこのグループにも感じましたよ。
アニメ「ドラゴンボール」に例えれば、人間のパワーを測定するスカウターが壊れるようなものです。
それを感じたのは、先日当村で開催された「いきいき集落研修交流会」の昼食。
今回は、村内にある加工グループの中から、「どんぐりハウス」に昼食の準備をお願いすることにな
り、当日の参加者約150名分の昼食を全て準備していただいたんです。
↑ どんぐりハウスのみなさん
事務局ブログで御紹介いただいたように、当日の昼食のメニューは、どんぐりハウスの看板商品
「椎茸寿し」や獲れたての猪を使った「シシ汁」、そして私の大好物「椎茸の天ぷら」・・・・と盛り沢
山!
(椎茸寿し)
(シシ汁)
↑ こんなに大きい皿に盛られた椎茸寿しは初めて見ました~。
「椎茸寿し」は物産展等でもすぐに売り切れてしまう人気商品なのですが、
この日もあれよあれよという間に完食されました。
↑ こんなにたくさんあったのに、
あっという間に・・・・・・・、
↑ ぺろり!!(神楽と違いますよ^^)
実は、このどんぐりハウスも「フジンの力」シリーズとして早い段階で御紹介しようと思い、夏に一度突
撃訪問させてもらっていたんです。(写真の服装が半袖なのがその証拠)
今日まで御紹介が延びた理由は以下の3つ。
一.4人全員そろった時点での写真がほしかった。
二.当時はブログ上に自分の写真を出さないようにしていた。。
三.見学時に作られていた「椎茸ハンバーグ」の商品をなかなか撮る暇がなかった。。。
こんな感じだったのですが、先日、上記三の「椎茸ハンバーグ」をついに店頭で見つけたし、今回の
研修会での大活躍でもはやネタの温存は不可避と判断した次第です。
(椎茸ハンバーグぅ)
そして、この「椎茸ハンバーグ」。
今やどんぐりハウスの新しいイチ押し商品になっているんですよ。
本当にへるすぃ~(ヘルシー)そうだったので、私も実家の親に堪能してもらいました~。
人口では計れない活力。
約1800人の諸塚村内に6つも婦人加工グループがあることがそれを物語っているような気がします
ね。
さて、今日は猪が獲れたばかりの先輩宅にこれから向かいます。
今日もまたおいしいお酒をたくさん飲みますが、私も既婚友人達のようにウコンのみならず「フジン
(婦人)」の力にこれまたあやかりたいものですね!?
何でも飲み過ぎには注意ですが・・・・(笑)
いきいきの現場から
本日、事務局ブログより速報(とりあえず版)が出たところですが、
1月23日に記念すべき第1回の「いきいき集落」研修交流会がここ諸塚村で開催されまし
た!
速報に続き、これより先は「ホスト・諸塚編」をお送りしますね。
ようこそ諸塚へ~ 会場の諸塚村中央公民館には人・人・人!
今回の研修会で自分が率直に感じたのは、一口に「中山間地域」と言っても、人間と同じように地域
ごとに「個性」があるんだなということ。
当たり前のことなのですが。
今まで他の地域に足を運んだことがなかったため、意外にも駐在員派遣地域以外の集落の取り組み
を直に聞くのは今回が初めてで、事例発表された方の話の内容がとても新鮮に感じたんです。
「どこも同じような問題に直面してるんだな~」とか、「ここではそういう取り組みをやってるんだ」とか
思い、同じ中山間地域としてどの地域の話も内容に説得力があって共鳴する何かがありましたね。
講演をされた初鹿野さん(みんなのくらしターミナル代表)が、「知らなければ愛せない」というある
記事に載っていた言葉を引用されていました。
これまたそのとおりで、まずは「互いの地域を知ること」って大事だとつくづく思いましたね。
私が諸塚村に来るまで知らなかったことばかりだったように・・・・・・・。
そういう意味でもこのような研修会は、他地域を知るとてもいい機会だったんです。
他の地域も諸塚村同様、決して人口だけでは計れない元気なオーラ(の泉)を感じました。
高齢化云々よりも、住んでいる人がいかに満足度の高い生活ができるのかだと・・・・。
いつか、他のいきいき集落にも足を運んでみたいですね。
↑ 私が住んでいる「滝の下公民館」も事例発表。
滝の下では、人口の約3分の1が私のような転勤族という状況の中で、地区の方がみんなで考え
ながら植栽活動等に取り組んでいます。滝の下地区のツツジ園の開花が今から楽しみです。
さてさて、この「いきいき集落」という名称。
のぼり旗(↓)の効果もあって、最近では諸塚村内でもすっかり浸透してきたように感じています。
ある地区では、「いきいき集落」にとどまらず、「うちの地区は『もっといきいき集落』じゃ!」
とおっしゃる方もいるそうですよ。
「もっと」・・って続けられると、刑事ドラマ「もっとあぶない刑事」を思い出しちゃいました。
刑事ドラマの名セリフと言えば・・・・・・・・、
「事件は現場で起きているんだ!」 ですよね!?(局系列違いますが・・)
まさに今回の研修も、「いきいき集落」で生活している各地域の方の現場感でいっぱいだったので
す。
私もこの現場感に触発されたのか、当日の朝駐車場係をしながら気分は完全に刑事ドラマの世界。
「もっとあぶない刑事」ならぬ「もっといきいき刑事(デカ)」を1人で演じていました~^^
(風がとっても冷たかったので・・・・・・。)
↑トランシーバーを持って「『いきいき』な活動は現場で起きてるんだ!!」みたいな感じで。
(脱線&勘違いしてます・・・)
↑合間を見て南川神楽も練習・・・・・。
現場主任からトランシーバーを通じて「そこのあやしい人!」というお褒めの言葉をいただきましたよ。
(完全に脱線してます。)
ちゃんと仕事もしてました。。。
↑当日は、ホストとして狩野英孝さんに負けないくらいの愛嬌と爽やかさで(!?)お出迎えさせてい
ただきました(いつもより3倍増しの笑顔)。
各地域の方々、そして日頃から中山間地域対策に取り組む事務局と役場が一緒になってこのような
研修会が開けたのが何だかとても嬉しかったですね。個人的には。
皆さん、諸塚村へのまたのお越しをお待ちしております!!
今日もまたいきいきとありたいものです^^
「ぺろり」と「ホロロ」
南川神楽の練習は偶数日。
7回目にしてようやく舞いの流れや形みたいなものがわかってきたような気がします。
(業界では「あれだけマンツーマンしてもらった割には遅すぎ!」という声も!?)
いつも練習の始めには4人で必ず「地割(じわり)」と呼ばれる舞いをするんです。
だいたい自称若手が。
↑ 地割を舞ってます。 汗だく大盛り!
この「地割」は33番ある神楽の基本とされていて、この地割が舞えるようになれば他の舞いもでき
やすくなるそうですよ。
私が本番で舞わせていただくのは「牛頭天(上)」ですが、足の動きなどはほとんど地割と同じのよう
なので、まずは「地割」の体得が最優先事項なんですよね。
そんな地割も少しずつだけど様々な動きのパターンを覚えてきて、だんだん舞うのが楽しくなってきま
したよ~。
最初は全然わからなかった「ねじ足」、「わき寄せ」、「道中」、「舞い寄り」等の動作をクリアする
のは時間の問題かと勝手に思っちゃってます。
しかしながら・・・・・・。
自分にとって最大の関門は「ぺろり」と呼ばれる動き。
体の向きや足の返しをする際にかなり複雑な動作があるんです。
ペロリを前にすれば、かつて苦戦していた消防規律訓練の「まわれ右前へすすめ!」の動きが簡単
に思えるほどなんですよ。
フィギュアスケートに例えれば(またですが・・・)、イナバウアーの体勢から3回転-2回転-2回転
のコンビネーションジャンプを跳ぶくらい高難度ですね。
実際に跳んだことはないけど。。
そして、もう1つのハードルが「ホロロ」という合図。
神楽を舞う際の指令塔的存在である「先地(せんじ)」と呼ばれる人が、舞いの動きが大きく変
わる際に「さぁ、次の動きに行くぞ!」という感じで「ほろろ!」って合図するんです。
一つの動作を3回繰り返すと、この先地から「ヨイ!」とか「ホロロ!」といった合図が発せられます
が、練習開始当初はこの3回ずつのパターンがわからず、「ホロロ」の合図が出るといつもの5倍増し
で挙動不審になったものです^^;
近頃は舞っている最中に「(ホロロが)来る。きっと来る。」・・・と確信が持てるようになってきました
よ。
練習が進むにつれ、ベテラン陣が登場してきます(↑)
昨日(20日)は光GENJIも驚くほどの剣の舞(正式には「地割(下)」)を見せていただきましたよ。
ベテラン陣の舞いに「ぺろり」と「ホロロ」攻略のお手本が!見るのも勉強ですね。
本番まであと2週間ちょっと。
「ぺろり」も「ホロロ(後の動き)」もこの1週間で必ず自分のモノにしてみせます!
ただ、神楽はコンペティションではないので、本番は楽しみながら舞うことに専念したいですね。
(荒川静香さんのオリンピック選手へ向けたエールを引用)
この木なんの木
気になる気になる木なんです☆
でも、名前は知ってる木ですから!
この木は「椎(しい)の木」、またの名を「こうじの木」といい、南川神楽の世界では「神の木」と
されているんですよ。
諸塚村の南川神楽や戸下神楽では、既存建物の中で舞うのではなく、神楽の前日に豊臣秀吉の墨
俣一夜城よりも早いスピードで!?「御高屋(みこや)」という神楽の舞台(建物)を作り上げる
んです。
この「椎の木」は、その御高屋の柱等として使われます。
神楽の練習が始まって間もないとある休日。
今年の神楽開催地の松原地区(南川地区の中の一地区)の皆さんに誘われて御高屋の材料切り
出し作業に参加してきました。
山の中に入って、柱にふさわしい木を数本選ぶのです。
私も伐採の様子を間近で見てみようと思って入山を試みたその時!
足元付近に恐るべき装置が・・・・・・・↓
イノシシの罠!
うっかり踏んでしまったものならば、本家キャイ~ンも太鼓判の泣き声が山中にこだましそうな感じで
したね・・。
この罠を目にしてからというもの、他にも罠がないか心配で進行速度は失速してしまい、伐採現場に
追いついた時には最後の1本が切られるところでした↓(遅すぎ!)
切った木はそのまま自然乾燥させ、神楽の前日には御高屋の一部になります。
さればでございます。
そもそも、スピリチュアル的にも「神の木」と呼ばれる木を無断でばっさばっさと切っていいはずもな
く、当然神様はお怒りになるそうです。
私も、用地の仕事をしていた頃は、とかく「御神木」と呼ばれる木には敏感になったものです。
松原地区の皆さんも、「今頃、神様が怒っているから^^」という見事な確信犯っぷり!
おまけに、現場に立ち会った私も同罪になるようで・・・・・・・。
かつての私の決めゼリフ「まじんが~!?」(業界では有名)を久々に発しそうになりましたよ^^
このお怒りを鎮めるのは南川神楽当日となります。
神楽の中の一幕で「三荒神(さんこうじん)」が現れて、「勝手に木を切るとはどういうことか
ね!?」などと神主が詰問される場面があるそうです。
くわばらくわばら。
許してもらえんかったらどうしよう・・・・とまたもやいつもの心配性が発症しましたが、
最終的には心強い神主さんによってうまくなだめていただくと聞き安堵いたしました。
↑ 三荒神。 この形相を見ると、幼い頃、地元都農町の一の宮神社夏祭りで天狗に追いかけられた
トラウマが・・・・・。。
私も当日は誠心誠意神楽を舞うことによって・・・・・・・許してもらえるー気にーなるでしょう♪
厳しい冬の後は常に春ですから^^(着氷です。)
御高屋の完成が楽しみですね!
さて作業後は、松原地区において松村家獲得のご当地猪肉と中原家お買い上げの高鍋牡蠣を(運
よく)御馳走になりました。
海幸山幸の共宴に興奮していつもよりハイペースでプリン体を摂取。
3時頃から始めた宴は気がつくとシンデレラも慌てふためく午前12時だったのでした・・・・・(お泊まり
コース)。
贅沢な休日をごちそうさまでした!
神楽モード
既に突入しております!
年が明けてからいろんな行事があってすっかり更新が遅れておりますが、今は2月6日(土)~7日
(日)にかけて行われる「南川神楽」に向けて日々練習に励んでいるんです。
諸塚村では、1月末に「戸下神楽」(荒谷)、2月初旬に「南川神楽」(南川)が舞われ、神楽一
色となりますよ。
地域の方と話していると、神楽に対する特別な想いみたいなものを感じていたので、
「自分もどんなものか一度練習風景を見てみたい、そして、できることなら舞ってみたい・・・・・。でも
自分みたいに外から来たのがいきなり行ってもいいのかな・・・」
・・・・と悶々しながら、1月8日に行われた南川地区の練習初日に若干遠慮気味で行ってみました。
南川地区には神楽の舞い手がたくさんいて中途半端な考えではできないと思っていましたし、まず
は見学からと思って参加したのですが、なんと最初から「役割表」の中に自分の名前を入れていた
だいていたんです!!
(↑ 役割表の一部抜粋:上から2番目)
感動しました。
そして、頑張らねば!と思いました。
気分は完全に篤姫モードで、己の役割を全うするつもりですよ。
南川地区の皆さん、本当にありがとうございます!
さっそく初日から、南川神楽の基本である「地割(じわり)」の舞いがあり、「寺原くんも舞ってみ
て」というお声が・・・。
「えっ!いきなり!?」・・・という予想外の展開。
神楽の基礎知識はなく、動作も「健民体操」の岩を投げる動きぐらいしかやったことがなかったんで
す・・・・・・・。
しかも、諸塚村の神楽は西臼杵地域の神楽とは系統が異なるようで、独特な動きなんですよね~。
地区の青年から大ベテランの方々まで数十人がじ~っと見守る中、神楽練習の雰囲気は「横綱総
見」さながら!
このまさかの展開に冬にもかかわらず大汗警報発令です。。
(横綱というにはおこがましく、新弟子さんのようなものですが^^;)
「ねじ足」、「わき寄せ」、「道中」・・・・・様々な神楽ワードも飛び交い、私の頭の中はNHK
の「映像の世紀」のオープニング画面のように無数の単語が前後上下にスライドしてパニック寸前で
したが、いろんな方が横にきて一緒に舞ってくれたので、見よう見まねで必死に舞ってみました・・・。
↑ こちらはベテラン陣の練習模様。まさに横綱総見のような雰囲気^^
何はともあれ、こうして私のGP(ごっとりプリン体)シリーズに向けた特訓は始まり、3月のGPファイ
ナル:座頭祭りも見え始めてきました。あっという間の1年ですね。
今年の練習開始は8日でしたので、神楽の練習日は偶数日になるんです(1日おき)。
ちなみに、お隣荒谷地区の「戸下神楽」も既に始動しており、ふるさと協力隊の汐崎君やOBの木村
君はそちらで舞うようです。
秋祭りで共演した格さん(汐崎氏)とは感性の違いから別々の道を歩むことになりましたが(笑)、南
川には田邉君(観光協会)もいますので、それぞれで諸塚の神楽を盛り上げていきたいですね。
これからこのブログも神楽モードへ。
奥が深~い神楽は、この長ブログを以ってしても一度には伝えきれませんので、地割地割(じわりじ
わり)とお伝えしていきますね。
お~い、山田く~ん・・・・。。
今年に入り、消防出初式に次いで2回目の「野良猫ガッツ」。
ガッツのペースとしては異例の早さですが、来月、和製ビヨンセに負けないよう舞います!
(ちょっと方向性がズレてますかね・・・・・。)
レベルアップ
諸塚村中心部にある商店街方面を撮りました。 夏に。
ブログ納め2009で少しだけ触れましたが、
すっかり見慣れたのどかな川沿いの景色も、今年から大きく変わっていくんです。
きっかけは宮崎県の全体にわたり甚大な被害を出した平成17年の台風14号。
ここ諸塚村でも未曾有の大水害をもたらし、当時の商店街は今の風景からは想像もできない状況だ
ったようです。
↑ H17台風14号による被害(左写真:村中心部、右写真:諸塚村を流れる耳川)
水位は、一時ベスト電器さんの看板部分にまで達したそうです。
現在は、この台風14号で水害に遭った中心部の嵩上げ工事「水防災事業」が県により進めら
れているんです。
この事業は、道路と家屋の高さを現在のレベルから数メートル上げることによって、耳川の大増水か
ら守ることを目的としたもので、場所によっては4メートル近く上がります。
何だかピンときませんが・・・・。
水防災事業は今年から本格的に始まり、これから商店街をはじめ地域住民の方々は仮店舗・仮住
居での生活となるんです。
長い方では4年近く仮移転となるようです。
村民の暮らしを支える中心商店街が一時的にバラバラになることは、移転される方にとっても諸塚村
全体にとっても大きな問題なのですが、「二度とああいう災害に遭いたくない」との思いで、商店街の
方をはじめみんなでこの事業を乗り切ろうとしているんですよね。
それにしても、平坦地の少ない諸塚村では、仮移転先地を見つけることが本当に大変そうです・・。
そんな中、先日は東国原知事が諸塚村に来られ、これから仮移転をする商店街の方々を激励されま
した。
↑ 水防災事業予定地を視察
地元の商店主の方々との昼食会では、水防災事業の計画をはじめ新たなまちづくりに向けた取組の
話も聞かれていました。
↑ 商店街や地元の皆さんも元気をいただいたようです^^
ところで、
昼食会でも話題になりましたが、村中心部では、今回の事業を機に、嵩上げと併せて新たなまち
づくりに取り組もうとしているんですよ。
まちづくりの詳細はまた別の機会に御紹介させていただきますね。
都市部の商業地と違い、地域の商店街は「店舗兼住居」となっている場合がほとんどですので、数ヶ
月後に仮移転を控えた今の段階では、仮移転先=生活の拠点の確保が最優先となります。
何よりもそこに住んでいる方々の「生活」がかかっている・・・・そういうものを今肌で感じているんで
すよね。
これから仮移転先が決まり生活が落ち着いていく中で、将来の商店街のまちづくりに向けた取組を
精一杯応援していければ・・・・と個人的にはそう思っています。
今回の事業を通じて上がるのが土地・家屋の高さレベルだけでなく、この大きな局面に対する村全
体の団結や、数年後に再び戻ってくる商店街など、様々なものがいろんな形でレベルアップしてい
く機会になるといいですよね。
雪でござんす
♪
北風小僧の寒太郎~(かんたろう!)
今年も村までやってきた~
ヒューン ヒューン
ヒュルルンルンルンルン
冬でござんす
ヒュルルルルルルン♪
この歌(↑)ご存じですか?(※ご存じない方はネットで・・・)
小さい頃この寒い時期によく流れていた「みんなのうた」ですが、諸塚村も今日はトレンディドラマ(死
語!?)の撮影ができるくらい雪が降っていて、かつ、歌わずにはいられない程に寒いんです。
まさに冬でござんす。
ぶるぶるぶる・・・・。
(↑ 諸塚の車窓から~国道503号線~)
標高の高い集落が多い諸塚村では、雪が降ると職場に出勤するのも大変なようで、役場の駐車場に
も、どんだけ豪雪地帯から来たの!?と思うくらい屋根に雪を積んだ車が一部見かけられました。
今日は村内でもスリップ事故が発生し、消防団本部が出動したんです。
幸い運転手の方にケガはなく大事には至らなかったのですが、雪道に少しは慣れている村内の方で
も雪道運転は難しいらしく、自分も神楽の練習の行き帰りは気をつけなければ・・といつもの心配性。
(神楽の練習場所は標高600メートル地点なので・・・・。)
運転好きの私も、今回は一緒に現場に向かったY君に運転を全権委任し、雪道での運転方法を教わ
りました。
「ブレーキは厳禁、滑った場合は滑る方向にハンドルを切る」らしいですが、とっさの判断は難しいで
すよね(多くの場合、滑る方向と逆に切ってしまうそうです)。
諸塚村内でも「ここは本当に同じ南国・宮崎県の中?」と思うくらい雪景色が広がるんですね。
これほどの雪道の中を走行するのは、関東のとあるスキー場に行った以来4年ぶりで、懐かしい景色
でもありました。
ゲレンデに買って1年以内のデジカメを落とすという悲劇を思い出しながら・・・・・・。
(当時の口ぐせは「悲しみは雪のように」)
心の成人
今日は成人の日ですが、諸塚村では一足早く1月3日に成人式が行われました。
諸塚村の新成人は18人です。
アニメ「ちびまる子ちゃん」の放映が始まった頃(駐在員:もう中学生)に生まれた世代かと思うと、自
分の人口ピラミッド上の位置が上がっていることを実感しますね^^;
諸塚村では、ほとんどの人が中学卒業後に親元を離れて暮らすんです。
私の周りでも、お子さんが宮崎市内の高校に通っている方がいますが、わずか15歳で親元を離れ、
慣れない環境で生活することは、本人にとっても家族にとっても大変であることが傍から見ていて伝
わってきます。
私の場合、高校3年生までは実家から通学できたので、それが当たり前と思っていたのですが、
諸塚村の場合は、中学卒業後は親元を離れるというのが普通の感覚であることに当初びっくりしたも
のです。
私の恩師にあたる方から「難儀は宝。曲がった木(苦労した人)の方が災害(困難)に強い。」と
いう話を聞いたことがあります。
寮生活等であるとはいえ、ある程度自分でも責任を持って生活して早くから苦労する分、精神的な自
立は早く、心の成人は自分なんかに比べると早いのかなと思うことがありますね。
諸塚の青年はしっかりしているなと感じたのは、こういった背景も影響しているのかもしれません。
ところで、諸塚村の中央公民館の敷地内にこのような記念碑が建てられています。
「成人式発祥の地」。
「成人の日」が制定されたのは戦後の昭和23年ですが、諸塚村では昭和21年から合宿方式で成
人講座を開いていたため、成人式発祥の地とされているようです。
当初は新成人の自覚を高めるため、約10日の研修(成人講座)を行った後に証書を授与していたそ
うですよ。
成人式発祥地に関しては、埼玉県蕨市が「成人式」としての発祥の地であるそうですが、大事なの
はどちらが発祥地であるかどうかではなく、ここ諸塚村でも早い段階から社会教育に力を入れていた
ということになると思うんですよね。
心の成人=「自分の責任」という考え方で生きていくということは、成人後10年過ぎた今になって
も自分自身にとっての大きな課題ですね^^
諸塚村消防出初式
平成22年1月6日。
諸塚村消防出初式において正式に諸塚村消防団員として任命していただきました。
(新入団員9名)
諸塚村消防団は本部と7つの部から成り、団員数は約130名です。
以前は10以上の部があったようですが、団員数の減少により複数の団が統合されている現状があ
るようです。
消防出初式では、村内の全ての部が参加し、「規律訓練」や「発水」等の点検が行われました。
「規律訓練」は、各部団員が「まわれ右」をはじめ、部長の指示に従い各種動作を行うものですが、
姿勢や機敏な動作などあらゆる角度から審査されるんです。
消防出初式には昭和64年1月7日(昭和最後の日)に地元の子供消防鼓笛隊として参加して以来
で、あの頃にはわからなかった団員の緊張感を知りました。
今年に入って一番緊張しましたが、前日までの訓練・指導のおかげで「まわれ右前へ進め!」をはじ
め各プログラムも大きなミスなく(?)終えることができました。
正直この規律訓練が何の役に立つのだろうか?・・・と思ったこともありますが、実際の火事場では
消火という使命感から一人で飛び出す団員が出る可能性もあり、日常の訓練で本部長による命令を
徹底させる意味で重要な訓練になるそうです。
一つ一つの内容に意味があるんですね。
規律訓練の次に、各部の操作員による発水も行われました。
こちらも同様に競うことだけが目的ではなく、実際の火事場でどれだけ活かせるかというのが大事に
なるんですよね。
↑ 操法開始!指揮班長と点検者との距離なども審査されます。
指揮班長と1番操作員はホースを延ばし、
2番・3番操作員は小型ポンプを起動して水槽から取水
53メートル先で火点(標的)に向かって発水します。この間約45秒前後!
さて、
諸塚村消防団では、都市部でよく見かける大型で最新式の消防車ではなく、ほとんどが小型ポン
プ積載車なのですが、別に予算が少ないという訳ではないんですよ。
私のような素人から見れば、大型の消防車の方が消火能力が優れているように思うのですが、都市
部と山間部では消火の考え方や方法は必ずしもイコールではないようです。
山間部においては、大きな道路が少なく、山林火災の場合は軽トラの方が機動性があります。
いかに水利を確保するかが大事で、「非常備」形態の諸塚村では地元消防団員による初期消火が
非常に重要だということも教わりました。
消防はとても奥が深く、意識もまだまだ及んでいませんが、自分が考えていた以上に消防団員は特
別な意識をもっていて、人口約1800人の諸塚村において、自分達の手で消火活動を行う消防団の
役割の大きさを肌で感じているところです。
それにしても寒かった~!!!
通常1枚貼るカイロをこの日は3枚に増量しましたよ。
残念ながら独り身ですのでカイロの「介の字貼り」はできませんでした。
ラッパ(↑)も次回に向けて練習あるのみですね^^
でぞめカンタービレ
本日6日の諸塚村消防出初式に向け、この2日間、私が所属する諸塚村消防団本部では規
律訓練と小型ポンプ操法の最終調整を行ってきました。
本部だけでなく、村内の他の消防団も同様に各地区で練習するのですが、まさに村のビックイベント
って感じがしますね。
一応採点競技ですので、本部の練習模様は出初式終了まで非公開とさせていただきます。
(写真がないだけでいつも公開練習なのですが)。
私も先輩方の熱血指導の下、この2日間で一つ一つの動作を入念にチェックしましたよ。
最大の関門「まわれ右前へ進め!」も調子は上向き。
スケート靴もとい半長靴(はんちょうか:消防で履く靴)と消防服も万全です。
「右にならえ」のポジションに若干の不安はありますが、あとはメンタル面ですね。
ところで、本日の消防出初式では、本部団員により編成された「ラッパ隊」が、開会式・閉会式で
行進曲やファンファーレを演奏するんです。
↑ラッパは、マウスピースの大きさがトランペットと同じくらいですが、金管楽器特有のピストンによる
音階がなく、口を変えて「ド」と「ミ」と「ソ」を吹き分けるんです。
私も4日から練習に参加。
かつて吹奏楽部に所属し、金管楽器(業界では有名なチューバ)を吹いていたので楽勝だ!・・と思
いきや、なんとまぁ音が出せないんです!!!!
マウスピースの大きさの違いこそあれ、吹き方の基本は同じだと思うのですが、唇が血色不良気味
だからでしょうか^^;
練習2日目にやっと2音ほど出せるようになりましたが、「昔取った杵柄」なんて言葉は恥ずかしくて
とてもじゃないけど言えません。。
↑ ラッパ隊の皆さん。バリバリ吹いてます^^
「間違えてもいいから思いっきり吹いて!」
・・・・・・・・とアドバイスをもらっても音自体が出せないのでざんね~ん。
中学一年時にはじめて出た合奏で感じた独特の緊張感を思い出しました(当時の楽曲は「ごめんよ
涙」だったかな!?)。
消防出初式に意外な伏兵ってところですが、今回はかつての音楽への情熱と愛嬌で頑張りたい
と思います!
↑ 音が出せずに焦る私。
差し入れの肉まん(手前)も食べず哀愁たっぷりです。
これからもラッパをレベル4にまで上げれるよう練習して、いずれは医薬品のCM曲(ラッパのマーク)
を高らかに奏でるようになりたいですね。
本日出初式本番!(6時集合・・・。)
諸塚ブログ初め 2010
2010年がスタート!
諸塚ブログの"ブログ初(ぞ)め"です^^
そして、私の青春第3ステージ2010年代もここ諸塚村から始まります。
今年はどんな諸塚ライフが待っているのか・・・・・・気持ちはアラレちゃんみたいなワクワク状態。
今年もこの諸塚ブログをはじめ「宮崎中山間ネット」をよろしくお願いいたします!!
さて~、
2010年代に突入するにあたり、年末年始は気持ちを一新し、これからの諸塚生活をより充実したも
のとするための指針をとことん探ってきましたよ。
今年もスピリチュアルに!
指針のヒントは、個人的に思い出深い2005年にあったんです。
一つは、元マラソンランナーの高橋尚子さんが2005年の東京国際女子マラソンの優勝インタビュー
の際に言ったメッセージ。
「(人はそれぞれいろんな状況・環境にあっても)24時間はすべての人に平等。大事なのは1秒1分
1時間をどう充実させ、前を向いて過ごすか。」
そして、もう一つも同じく2005年放映の某ドラマのセリフから。
(年末に久々に女優S原さん主演のDVDを見ながら・・・・)
「ゆっくりした時間の中で、今日やるべきことをする。それが幸せだ!」
この境地にはなかなか達しないと思いますが、自分も今年はこのメッセージやセリフのとおり、「今日
やるべきこと」を一つ一つやりながら、諸塚村で仕事できる機会を無駄にしないよう充実した毎日を送
りたいですね。
そこで、さっそくですが・・・・・・、今日4日にやるべきこと。
それは6日の消防出初式に向けた訓練です。
本日はこのあと9時からひたすら訓練の予定となっており、6日の本番まで続くようです。
今日やるべきことをして・・・・・、
「幸せだ~!!」・・・・・・・ってグラウンドで叫べるように猛特訓してきますね^^
そして今年1年、諸塚村の皆さんやブログをご覧の皆さんにとっても幸せな1年(24時間×365日)
でありますように!
↑ 塚原地区から家代方面を望む(2009.12.1撮影)
1月1日の宮崎日日新聞にも偶然同じ方向を撮っている写真が載っていましたよ。
だんだん記者目線になってきたのでしょうか!?