2009年8月の記事
クワガタですよ!
立派なクワガタ&カブトムシ いただきましたっ!
宮崎市に住む甥にクワガタを見せたいと思案していたところ、話を聞いた地元の方や企画課の先輩
がなんと5匹も持ってきてくれました(うち1匹はカブトムシのメス)。
写真のクワガタは結構ビッグサイズです。
実際に間近で見るのも久しぶりでした。
諸塚では、夜歩いていると外灯の下に普通に落ちているのを見かけます。
ある飲み会の帰りのことですが、宮崎市から単身赴任している土木や林務駐在の「お父さん方」も、
息子さんに持ち帰って見せるために外灯の下を見ながら歩いていたほどです。
クワガタの別の呼び名は地域によって様々ですが、諸塚では「ジャギ」、「ネッチョ」、「コールタン(大
きいもの)」と呼ぶようです。
クワガタやカブトムシって結構子供が喜ぶんですよね。
都会では、高いお金を払って買っているのをテレビ等でたまに見かけます。
実は、恥ずかしながら私はクワガタを手でつかむことができないので、今回の写真を撮る時は役場の
方に御協力をお願いしたところです(「もっと右~」とか「落ちますよ~」とかたくさん指示してしまいま
した・・。)
しかし、いざ飼育するとなると愛着がわいてきて、今ではゼリーをちゃんと食べているか欠かさずチェ
ックしているんですよ。
食べ物が甘いので「草食系」かと思いきや、一緒にするとすぐケンカしてしまうので、気性の荒いクワ
ガタは反省部屋に隔離しています。
やはり一人暮らしの部屋に生き物がいるといいのか、最近少し優しくなった気がします・・・(^_^)
大事に育てて無事に届けたいですね。
私が小さい頃は友達がスイカを餌にしているのをよく見かけましたが、スイカは体調を壊しやすく、昆
虫ゼリーの方がいいそうです。
また、オスとメスを一緒にするより単独で飼育した方が越年して長生きするそうですよ。
まさに豆知識だよ!ですね(常識でしょうか・・?)。
今回はこの大きいクワガタにも驚きましたが、何よりクワガタを持ってきていただいたみなさんの御厚
意にとても感謝しています。
私の宿舎の近くでは、初夏には無数のホタルが乱舞し、夏は網戸にカブトムシ、川には鮎が泳いで
います。最近では、鈴虫が部屋の中で鳴いているのか!?と思うほどの大音量が外から聞こえま
す。
ここに住んでいると当たり前のようにありますが、やはり以前と比べるとどれも珍しいものになったよ
うな気がしますので、豊かな自然の中にあることを実感しますね。
ちなみに最近、カラオケで聴いたのをきっかけに、井上陽水の「少年時代」が個人的な再ブームで
す。車を走らせながら何度もリピートかけてます。
山の景色とかなりマッチしますよ。
もうすぐ秋ですね。
Shall We やま学校!?
諸塚村では、昔ながらの農作業や山村生活を味わう体験型の観光として
エコツアー「諸塚でやま学校しよう!」を実施しています。
このツアーは、10年以上続く当村の名物企画で、来年には100回目を迎えるんです。
( ↑ いつも心に緑を! 5月のツアーの様子)
毎回、宮崎市をはじめ、各地から家族や友人同士等での参加があり、40回以上参加のベテランリピ
ーターから初めての方まで様々なメンバーが集い、村内の古民家施設で農作業や自炊生活をしなが
ら交流を深めています。
このツアー、「エコ」と名が付くだけあって、竹でマイ箸を作ったり、自分達で採った山菜を天ぷらにし
たりと、普段の生活や旅行とは一味違った経験ができるんです。
(↑ 猪よりも早くタケノコをゲット! 5月のツアーの様子)
私も4月からスタッフとして同行していますが、ほとんど参加者同然に楽しんでいます。
「山菜の目利き」や「タケノコ掘り」、そして子供達との「仁義なき田植え泥んこマッチ」など確実に
経験値を上げていますよ。
ちなみに、ツアーに参加する常連のお子さんからは、田植えを境に「3号」と呼ばれています。
田植え後の服の汚れ方が激しい順に1号から3号まで命名された事が由来ですが、汚れなかったの
は子ども達にターゲットにされない"ずば抜けた"運動神経(逃げ足の速さ)があったためと自己分析
しています。
(逃げ遅れた1号と2号〈ともにスタッフ〉、ごめんなさい。)
このように、お子さんも楽しんでくれるし、御家族でゆったりのんびりと過ごしたいときにはオススメで
す。子どもの相手も任せてください、体力が続く限りは・・・。
さて!
9月5日~6日に開催される第92回では、地そばまき、あくまき作り、渓流でのカヌー体験など
が予定されています。
また、今回は、9月5日の諸塚夏祭り「ぎゃあな祭」とも重なっていますので、夜はこちらにも
参加していただく予定です。間近で打ち上げられる花火やムラの娘さんも必見です!
詳しくはコチラ(↓)
http://blog.morotsuka.jp/ (諸塚村のホームページとブログもよろしくお願いします!)
ツアーの様子と参加募集は今後も随時ご紹介していきますので、機会があれば是非御参加ください
ね。
スタッフ一同、お待ちしております!
東臼杵郡陸上 もろつか2009
世界陸上ベルリン大会の最終日。
日本中が女子マラソンに期待を寄せる中、私が住む東臼杵郡諸塚村でも「東臼杵郡民体育大会」
(正式名称です)が開催され、熱く、熱く、そして暑い(!)1日となりました。
この大会は、郡内の各町村持ち回りで開催されるもので、40年以上の歴史を持つ大会なんです。
(現在のスタイルになってからは4回目)
以前の東臼杵郡は、延岡市と合併する前の北浦町や北方町なども含め10町村あり、10年に1
度回っていたそうですが、合併が進んだ今では4年に1回(4町村)諸塚がホストになっていて、
「え?もう回ってきたの?」という感じのようです。
こんなところで合併の影響があったんですね。
大会当日役員として参加した私も、実に小学生以来となる入場行進をしました(中・高は吹奏楽部で
演奏のため免)。
手足の動きがとてもぎこちなく、周囲から1月の消防出初め式を不安視される始末となりました(^_^;)
それはさておき、やはり主役は各町村の選手のみなさん。
私は計時係として心血を注ぐ一方で各競技を楽しく観戦させてもらいました。
さすが郡の大会で、小中学校の頃の徒競走では「後備え」を務めることが多かった私(最下位ともい
いますね)からすれば、カールルイス選手やジョイナー選手を思い出すような見事な走りをする人ばか
りでしたね。
地域対抗となるリレーや団技は応援にも力が入り、諸塚チームの頑張りにはジーンとくるものがあり
ました。
昼休みには、諸塚中学校のM先生主導のもと即興のアゲアゲダンス。諸塚にはこんなに元気な人
がいっぱいです(図らずも踊ってしまうハメに・・・)。
最後の団技は、開催地諸塚村にふさわしくお家芸の「玉入れ」。
「この種目だけは他チームに負けられん!」と出場していないくせに勝手に熱くなっていましたが、
最後はいい大会に立ち会えたな~と思える盛り上がりぶりでした。
(手前がもろつかチームです)
「スポレクみやざき」のザッキーも応援に来てくれました。子供達に大人気!
ところで、この大会は今回をもって現在の実施形式を見直し、今後新しい形式での実施を検討する
そうです。
村の方から聞いた話では、以前は貴重な交流の場となっていたこの大会ですが、近年は出場
選手の確保が難しくなっていて、諸塚村の場合でも同じ人がずっと選手として出続けるような
状況があるようです。
人口減少社会を考えさせられるような現象がこんなところにもあることを感じました。
一方で、人口減少は中山間地域に限らず全国的な問題なので、これまで実施してきたものの中から
いい点は残しながら、このような他地域との貴重な交流の機会は続いてほしいと思います。
夜はおなじみの反省会。
気分の方が乗っていましたので、いつもより2割増しでジュース(諸塚ではお酒を指す言葉のようで
す・・・)をおいしくいただきました。。
選手の皆さんお疲れ様でした!
そして、この大会を裏で支えていただいた体育協会、教育委員会をはじめ、スタッフの皆さんも
本当にお疲れ様でした!
余談ですが、4月のクロスカントリー大会、6月の玉入れ大会に続き3着目のスタッフTシャツがもらえ
ました。
あと何着増えるか楽しみの一つです。
ケイタイが鳴らなくて
県内の平野部では早期水稲の収穫が終わりましたが、
ここ諸塚のお米はまだまだ育ち盛りです。
写真のような光景は平野部でこそ見慣れた光景ですが、全体の95%を山林が占め、
農地が1%弱の諸塚では数少ない棚田です。逆側から撮影すれば棚田らしい風景なの
ですが、回り込む体力がなく・・。
それにしても、収穫の秋が楽しみですね。
さて、今日は携帯電話の鉄塔整備のため、この地区で現地打合せを行いました。
諸塚村内にはまだ携帯電話がつながらないところが数地区残っています。
私も週末のツアー等で電波の圏外地区にいることが多いのですが、滞在中はずっとつながらないの
で「着信拒否」の疑いをかけられたり、「病気説」、「行方不明説」、「ふて寝説」など様々な憶測が飛
び交うこともあります(T_T)
それはさておき、10年以上も前から当たり前のように携帯電話を利用しているので、今でも利用で
きない世帯があるのは考えさせられます。
携帯電話の功罪もありますし、山間部には不要という見方をされる方もいるかもしれませんが、
林業従事者が多い山間地域では作業中にケガをされる方もおり、何があるかわからないからこそい
ざという時の通信手段は必要になってきます。
私も、先日杉の下刈り作業をしたのですが、作業中に広大な山林の中で一人になった時、
「ここで心臓がいたくなったらどうすれば・・」なんて不安がよぎったものです(^_^;)
(中盤からハチ襲撃対策で頭がいっぱいになりましたが・・。)
また、諸塚ではラジオ(AM・FM)も十分な状態で聴くことができません。
少々不自由に見えることでも、中山間地域に住む方にとっては「当たり前」ということが多く、なけれ
ばないで構わないとも言えますが、
「今や情報通信の格差は生活格差そのものになりつつある」という役場の方のコメントは強く印象に
残っています。
そんな諸塚村ですが、近年は国や県の御支援をいただきながら、急速に情報基盤の整備が進めら
れているところです。
最初の田んぼの写真のように、平野部では終わっていることが諸塚ではまだこれからということが
あります。
中山間地域でも同じ水準で「生活」できる日が待ち遠しいですね。
あやかりたい
宇納間のお地蔵さんではありませんよ~。
このお地蔵さんの名前は「櫟(くぬぎ)地蔵」。 手に持っているのは諸塚が誇る「しいたけ」。
実は、諸塚村の御当地お地蔵なのです。
私が初めて諸塚村役場にご挨拶に伺った際、企画課長の 机の上に 祀られたこのお地蔵さんを見て
何だろうと気になっ ていました。
櫟(くぬぎ)は、しいたけの原木です。
数年 前、「この森の恵みの象徴である櫟の木でお地蔵さんを」という アイデアから、 村内の面師の 方
によって彫られたも ので、 「苦を抜く 木」という願いが込められています。
村内の各地に鎮座していて、今では5箇所のポイントで見ることができるようです。
日曜日。
この苦を抜いてくれるお地蔵様 の御利益にあやかろうと(と同時にブロ グの題材を探しに・・ )
散策してみまし た。
こ のように、憩いの場となっていて、側 に は「長寿の水」という湧き水もありま す。
車窓から水を汲んでいる方をよく見かけ ます。
よく見ると、いきいき集落のの ぼり旗ともコ ラボしています^^
今回は全て御紹介できませんが、諸塚に来られた際には櫟地蔵を参り、苦を抜いてもらっては
どうでしょうか。大殺界とかも(またまた古いでしょうか・・)恐くないかも!?
さて、この櫟地蔵は、初代の方から技術を受け継がれた方によって今も彫り続けられています。
また、諸塚のもう一つの特産であるスギの木を活用したお札も作られています。
櫟地蔵が誕生した背景には、山林を守る諸塚村の方々が、自然や伝統などの森林文化を大事にし
ながら地域おこしに取り組もうとい う強い想いがあるように感じますね。
櫟地蔵は誕生してまだ間もないですが、このように地域の資源と山林に対する想いがやがて一つの
文化となって地域に根付いていくといいですよね 。
蜩(ひぐらし)の鳴き声を聞きながら
昨日は役場企画課の先輩宅にお招きいただきました。
お盆ということで、4月から宮崎の高校に通っている先輩の娘さんや大阪の
親戚の方が帰ってこられていて、同じ地区の方も交えおいしい猪料理に舌
鼓を打ちました。
こうやって地区の方が集まり、初対面とか数十年ぶりの帰郷とかを感じさせ
ない雰囲気で楽しく集える場があるのはいいものですね。諸塚では珍しいこ
とではないようですが。
蜩の鳴き声も場の雰囲気とお酒の味を乙なものにしてくれました。
さて、このあたりでは、迎え火をせず14日の朝にお墓参りしてご先祖の霊を
迎えに行くそうです(地区によっては13日の夜中)。同じお盆でも地域によっ
て風習は様々ですが、早朝家族全員でお墓参りに行く光景を見て、少し懐か
しさみたいなものを感じました。目には見えない何かが残っているような・・。
私も実家の墓参りに行かなくては。
実録!村政座談会
今日は、諸塚村役場の取組みを紹介します。
村では、例年6月頃から村内の各地区=公民館を回って村民の方と村政について
議論する「村政座談会」を実施しています(概ね18:00開始です)。
村長、副村長をはじめ、役場の各課長や村議の方、さらには県の諸塚駐在の所長
や農協・森林組合などが出席し、住民の方に各種取組み等を直接説明する場にも
なっています。
今年も6月中旬の川内地区を皮切りに、12公民館で実施(!)し、先日8月10日の
川の口地区で全て終了しました。
私も、課長の奨めでこの座談会に出席させていただいたのですが、公民館によって
議論される内容は様々で、林業の価格低迷や少子化対策・子育て支援など村が抱
える課題についての意見交換を直に聞くことができ貴重な経験になりました。
同じ村内でも遠い公民館は片道40分近くかかります。
村内のほとんどの地区を短期間で回っていくのはなかなか大変ではあるけれども、
「生の声」という収穫が大きいこそだからと思います。
人口の少ない諸塚ですが、その分村民の方一人一人の意見が大事にされやすい
ようにも感じました。
また、小さい頃から諸塚に住んでいる人でも、まだ行ったことがない地区があるらし
いので、座談会に参加させていただいて良かったです。(出身の都農町でも行った
ことがない地区の方が多いくらいなので。。)
座談会で取り上げられた各種課題については、またあらためてご紹介します。
この座談会、終了後に懇親会(業界用語:第2部)をセットしていただいてて、そこで
は私も村民の方と直接お話させていただくことができました。
今回は名前を覚えることで精一杯でしたが・・・。
21時過ぎに来る迎えのマイクロバスに乗ら(れ)ずに居残り座談会(別名:エンドレス座談会)
に突入したことが何回かありましたが、次の日には朝食、さらには昼の弁当まで持たせてもら
った上に自宅まで送っていただいたこともありました。
各公民館の婦人部の方をはじめ多くの方の御厚意にとても感謝しています。
また来年の座談会シーズンに向けて体力向上に努めていこうと思います。
いきなのぼり旗
記事でも触れていただいていましたが、
諸塚村には16の地区(○○公民館と呼
びます)があり、全ての公民館が「いきい
き集落」に認定されています。
先月、村内で認定証交付式が執り行わ
れ、全公民館長に認定証とのぼり旗が
渡されたのですが、早い地区はその日
のうちから旗が立てられ、今では旗を見
かけない地区がないくらいあちらこちらに
立てられてます。
こののぼり旗のデザインが結構ナイスで、館長さんからも評判がいいんです。
個人的には、ある公民館で「風雲たけし城」(古いでしょうか・・。)を連想しちゃいました。
写真は、諸塚村中心部に入る手前のものですが、諸塚公民館の方々が立てたこの旗に迎えられる
ように進むと中心部の商店街が見えてきて、出張の帰りにはいつも帰ってきた~って感じがします。
地元の公民館長から「あの飾り方いいやろ?」って言われた時には、何だか嬉しくなりました。ここ以
外の場所でもこんな感じで、各公民館の方が工夫を凝らして配置しています。
この旗を見て「いきいき集落」という言葉を知った村民の方もいて、この旗にはいいPR大使にも
なってもらってるんですよね。
川の上で無数のこいのぼりが泳ぐ名所のように、この旗が中山間地域の風物詩になるといいな
と思います。
是非見に来てください!
はじめまして
はじめまして!
今年の4月に県から諸塚村に派遣された寺原(てらばる)と申します。
村では役場の企画課に配属されてます。
今日からいよいよブログスタートですが、初めて書くブログなので何だか緊張します。
これから諸塚での生活、村の取組や感じたことなど、いろんなことを書いていきたいと
思いますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
さて、諸塚に赴任して4ヶ月経ちますが、もうずいぶん昔のことに感じるくらいいろんな
ことを経験させてもらってます。
よく人から「諸塚の暮らしはどうね?」って聞かれますが、何から話せばいいか迷って何も
話せないこともあります。。話すネタがないわけではないので贅沢な悩みですね。
その点はこのブログのおかげで小出ししていけそうです。
諸塚は山の稜線が本当にきれいです。休日で時間があるときはすぐ池の窪と
いうところに
車で上がってぼーっと眺めています。晴れている日はもちろん、雲があっても雲の上から
見下ろすような感じで本当にきれいです。
今後もまた写真を撮ってオススメスポットも紹介していきます。