2010年12月の記事
草刈隊の成果
昨日は「草刈隊」の皆さんとの送別会兼忘年会でした。
2次会はビートルズのポスターが並び、名曲のLDやLPの流れる洒落た店。
さてさて、「草刈隊」とはなんぞや?
中山間地域の課題の一つとして、高齢者や人手不足で集落に通じる道路等の草刈りが、地域の住民だけでは
難しくなってきているということが挙げられます。
集落のおじいちゃん、おばあちゃん達も頑張ってやっているのだけれども、急な斜面だったり高所だったりすると
やっぱり危ないし、肉体的にも厳しい。そういう自分たちで出来ない部分の支援をしてくれるのが我らが「草刈隊」。
雇用対策事業を活用し、半年の雇用でしたが本当にめまぐるしい活躍!
酷暑の中や足下のおぼつかない危険箇所での作業もあったでしょうに、毎朝町内の至る所に出動し、地域住民の
支援に奔走していただいた訳です。本当に御苦労様でした。
外部から人を呼び込むとか、売れる商品開発とかも大事ですが、「草刈隊」のこのような直接支援も地域住民が
現在の生活を維持していく上で大事な事です。
昨日はこんな話も出ました。「いかに地域の事を考え、真剣な想いを抱いていても、良いアイディアがあろうが、
偉かろうが、地域の人たちと関わり合わんと、それは伝わらんし誤解も生まれるっちゃないやろか。意見やら
話をぶつけんと進まんよ。」
まさにそのとおりですね。人と関わっていくことから何事も始まるのでしょうね。
ということで、今日も飲み行くか!(笑)。
サン宅
Merry Christmas~♪ てやんでい、うちは神道でい。ということは置いといて。
クリスマスといえばサンタですが、よい子の多い日之影町にはサンタもたくさん。
これは日之影町青年団員が、サンタに扮して各家庭からお預かりしたプレゼントをお届けするサービス、
「サンタの宅配」(略してサン宅)。...いや、夢が無い。本物のサンタ。よい子のみんな、そういう事で。
子供たちも大喜び!...だといいのですが、泣きだす子供、贋者でしょとニヤニヤ顔の子供、と反応は様々。
心が折れそうになるサンタさんも数人いたそうな...。負けるなサンタ。君達の気持ちはきっと通じてる。
最後のお宅のかりんちゃん、ボロ泣き...。どうしていいかわからんサンタ。
まあ何はともあれ、青年団のみんな、お疲れサンタ!
思案
最近ブログの更新が滞ってます...。
これまで、日之影町駐在員として町内に在住し、県職員としての目線、役場職員としての目線、
住民としての目線で見聞きした日之影町の人やモノを発信しようと、日々、心にうつりゆくよしなし事
をそこはかとなく書きつづって来たのですが...。
書きたいこと、伝えたいことはたくさんあるのです。
こんな事があった、こう感じたということを書きつらねようと画面にむかうのですが、
中山間地域の活性化とは?成果とは?何ができる?何をしてもらわねば?ということがぐるぐると
頭を巡り、筆が止まってしまう。完全にスランプ。元々調子が良かった訳でもないですが...。
...と、単純に忘年会続きで更新できなかった言い訳を考えてみました。失礼しました。
そういう訳で、12月になり日之影町は神楽シーズンを迎えております。
そんな時に、コチラはいかがでしょう?両日ともかなり楽しめること請け合いです♪
練習頑張ってね
「伝統芸能も受け継ぐ人がおらんにゃいかんですから、子供たちに教えよるとですよ。練習見てみらんですか?」
という律代さんの話を聞いて、大人歌舞伎の練習を見に行って来ました。
と語るのは三味線を練習中の朋里ちゃんと里沙ちゃんの姉妹。
始めたきっかけは、伝統芸能を受け継ぎたいという想いの朋里ちゃんに、お姉ちゃんの姿を見てという
里沙ちゃんなのですが、二人とも偉い!やる気まんまん。
今年の練習は今日でおしまいねという歌舞伎保存会の方に、「え~!来週もう一回してもらえせんか?」
とお願いするほど。
その情熱があれば、早く踊り手と呼吸を合わせて演奏できるようになりたいという朋里ちゃん、
大人の人がいなくても演奏できるようになりたいという里沙ちゃんの目標が達成されるのはすぐかもね。
子供たちが情熱持って頑張ってる姿を見ると、感心するとともに、私も手本にならねばと気が引き締まります。
え?反面教師で?いやまあ、そういう人もいないといかんですよ。ええ。
勿論、歌舞伎だけではなくなくて、神楽を頑張っている子供たちもいます。
今練習している大人夜神楽には、響太郎がお父さんと舞うと張り切っているし、だいちゃんとさきちゃんも
お父さんの練習を一生懸命見ているし。
これから未来を背負うのは君たちだ!一緒に頑張ろな!
神楽奉納情報
ううっ、寒っ!今日は本当に冷え込みました。
町内の標高の高いところにはうっすらと雪が積もっているところもあるそうな...。
私も宮崎県人(県央出身)なので雪が降るとテンション上がりますが、この寒さは堪えますね。
こんな日は鍋でもつついてお湯割りの焼酎をキューっといきたいのですが、最近は毎日大人夜神楽の練習が。
1月8日~9日にかけて奉納される夜神楽のために、練習に励んでおります。
ちなみに日之影町の神楽奉納情報はコチラを要チェック。
明日は大菅地区の夜神楽奉納がありますので、皆様よろしければぜひ。
耕作放棄地
今日見立地区に行く途中で良文さんに出会し、耕作放棄地の調査現場を教えてもらいました。
さて、耕作放棄地はどこでしょう?
写真右上?...それは金岳です。
写真右下?...それは森です。
写真手前?...それは現役です。
正解は...中央。
おそらくわかる人には分かったのでしょうが、ここにあります。山の中腹の谷にそれはひっそりとあります。
谷の水を分水し、秋には一面黄金色の色彩を輝かせていたのでしょう。見てみたいなぁ。食べてみたいなぁ。
この棚田で稲を植えて、泥に汚れるけど、みんなで握り飯を頬張る。
水の管理は大変なのかもしれないけど、刈り入れの時にはそのときの笑顔をみんなで覚えている。
そんな風景を想像してしまいました。
楽しいんです、みんなでする田植えって。新米は本当に美味しいですよね。
皆さんも食べてみてくださいね、新米。合鴨米も、香り米(餅米)も道の駅青雲橋に売ってますので♪
地域の活性化って
集落支援員岡田君が、仲組地区公民館の役員会に顔を出して先日の九州保健福祉大学の山村調査の感想や、
紅葉祭りでの猪鍋提供の成果などを聞きに行くというので一緒に行ってきました。
この時、ますたろうさんやひでおさんが言ってくれた事。
「学生が来たときに、仲組の地域活性化って改めて考えたよ。
それでこの前は俺ら動ける者で、出来る範囲で猪鍋提供とかやってみようって話になったわけじゃ。
やっぱり知らん人と話すとは慣れんものやけど、沢山人が寄ってくれて、『来年は味噌仕立ても』
とか言ってくれると、よし、やってみようって気になるわ。
それでよ、仲組は年寄りばかりで楽しみも少ないわけじゃ?
そうじゃから、俺らが動いて年寄りの作った野菜やら猪鍋に入れるとか売るとかして、この集落の
年寄りやらに生きがいちゅうか楽しみを作りてえと思ったとよ。それが仲組の活性化かなって。
岡田君もこうして来てくれるし、役場もしてくれるしよ。俺らも何もせんわけにはいかんわ。」
うぉぉぉぉぉぉ!なんと素晴らしい考えだぁぁぁぁぁ!仲組万歳っっっっ(泣っ)!
限界なんかじゃない。仲組にはこんな素晴らしいポテンシャルがある。
見せてやろう!人口・高齢化率の差がそのまま地域活力の差では無いという事を!
ますたろうさんやひでおさんのこの考えにいたく感銘を受けた私ですが、ふと思えば、ここに至るまでに
いろんな人たちが関わってきてるんですよね。
仲組の方々はもちろんのこと、見立の人、役場、天の古道を企画した会社の人々、中山間盛り上げ隊、
福祉保健大、集落支援員とか。
いろんな人が関わってきて、真剣に話し合い、実行して、こんな事してみよう!となってきて。
地域活性化って、そうやっていろんな人が関わってきたら、いつの間にかワクワク感とか高揚感みたいなのが
出てきて、それぞれの地域でそれぞれの形が形成されていくものかもなぁ...と思った夜でした。
しかし、1年も経っていないのに仲組の方々とこんな話ができるまでになった集落支援員岡田君。
君のコーディネート力はすごいぞ!
君と、1年間の日之影町での農作業体験ボランティアで出会った方々の真剣な想いがそうさせるのかな?