2010年3月の記事
米良のあさよむ
「むかし、日向の国の西米良に、 『あさよむ』 という、とんちのきく男がおったげな。・・・」
西米良村にコンサートホールはありません。
本屋さんはありません。
図書館はありません。(小さな図書室はあります)
しかし、 西米良村移動図書館『あさよむ号』 があります。
← 毎月23日は「あさよむの日」とし、村内を地区ごとに
巡回します。
← 高齢者の多い村。図書館や本屋さんのある町まで
なかなか行けない方も多いのです。
借りていく方の年齢・性別は様々
この日は、女性陣が多いようです。
←村の「ものづくり名人」浜砂N謙さんが、出し入れ自在の
折りたたみ式本棚を作ってくれました。
本屋さんや図書館のない村の中で、少しでも本に親しむ機会を作ろうと、村の教育委員会が中心となって本年度からはじめた、 「村のあさよむ村民運動」 の一つです。
あさよむ号以外にも、年に2回 「あさよむフェスタ」 を開催し、「読み聞かせ」や、村の小学生が脚本を書いた「紙芝居」の披露、本の販売等を行いました。フェスタの運営委員は、村の小中学生と役場職員です。
「ないならないで、 とんち を効かせる」
これが、中山間地・西米良村の図書館です。
米良フォトギャラリー⑥
3月19日、久しぶりの天包山
「カリコボーズの宝探し」クイズ設置のため、衣装ケースを担いで、坊主岩コースを登りました。
タイムは、前回(昨年秋)と同じ、18分。でも、体が重い!やせなきゃ!
最近の西米良は、昼夜の気温差が20度以上あることもしばしば。
麓は、春ですが、頂上はまだ霜柱が立ってました。
4月29日(昭和の日)は、 『米良三山やま開き』 ですよ
私は、市房山登山予定。「一緒に登る人この指と~まれ」
3月19日、村所ぶらり歩き
3月20日、毎月恒例、JA女性部村所地区の「ふれあい弁当」
「昔は、牛を飼ってたとよ。
牛が居なくなって(飼うのをやめて)1年くらい寂しかった。
でも、今養えって言われても、もうできんね。」
帰り道、両親の様子を見に来た息子さんに遭遇
車の中から立ち話
村ではよくある風景
いきいき集落「銀鏡地区」
3月13日、西都市銀鏡地区に行ってきました。
銀鏡地区は、かつて西米良村と同じく「菊池氏」が治められ、歴史文化生活の全てにおいて本村と濃密につながっており、今でも交流が続いています。
今回は、菊池氏の本家本元であり、西米良村の姉妹都市でもある「熊本県菊池市」交流訪問団の皆さんが、研修のため銀鏡地区まで足を延ばされるとのことで、私も同行させていただきました。
以前に、当ブログに掲載した「いわなが姫」の手鏡が突き刺さったという 『龍房(りゅうぶさ)山』
突き刺さった手鏡が、昼夜を問わず光輝き照らしたことから、
『銀鏡(しろみ)』 という地名になったという説があります。
米良領主5代目(重良公)、6代目(重隆公)、8代目(重季公)のお墓
菊池氏が米良に入られて最初の100年は銀鏡に、次の200年は小川に城を構えられたと言われています。
ここにも、小さい春が・・・
民宿「しろみ」でいただいた昼食は、もちろん山の幸料理。
同じ素材でも、西米良とはまた違う味付けでこちらも非常に美味しかったです。
お膳右下は「椎の実(白)と樫の実(茶)の豆腐」です。
殿様の前でした舞うことが許されなかったという舞
そして、 国指定重要無形民俗文化財 『銀鏡神楽』 のうち『神崇(かんし』を舞ってくださいました。
舞手は4人。五方五神を崇め、ますますのご守護を願うものだそうです。
神楽について無知な私が言うのも何ですが、そんな私が見ても、
一点に曇りもなく、迷いの無い、息を呑むような素晴らしい舞でした。
確固たる歴史と伝統を土台に、
小さいけれども、しっかりまとまった
いきいき集落「銀鏡地区」の底力を感じさせられました。
米寿になりました
3月4日、西米良村に住む2人のおばあちゃんが、 「米寿」 を迎えられました。
本村では、米寿を迎えられた方に社会福祉協議会からお祝いが贈られます。
特別養護老人ホーム「天包荘」では、ツルエさんの米寿祝いが、たくさんの友人に囲まれて行われました。
「天包荘」は村唯一の老人ホーム。
現在入所者は30名。そのほとんどが村出身者ですが、ご家族は仕事等の関係で村外にお住まいの方が多いそうです。
デイサービスも原則週6日行われており、希望者は送迎もしてもらえます。昼食付で1日400円です。
これらのサービスを約40名のスタッフで支えています。
こんなの見つけました。 →
ちなみに、ツルエさんは、前頭5枚目でした。
老人ホームとはいえ、「人が集まるところ、美味しいものがあるところ、何かが行われるところ」は全て娯楽にしてしまう西米良村民ですから、7月に行われる天包荘納涼祭は、特設ビアガーデンに皆が集まります。
※写真は、左「ビアガーデンの様子」、右「メラザイル」
話しは、米寿に戻りますが、米寿祝いの後、ミニ音楽会が開かれました。
「今日は、ツルエさんのお祝いだから、ツルエさんのリクエストした曲にするね。何がいい?」とのスタッフの問いかけに、
ツルエさんは迷わず、 「竹原(地区)の歌がいい」と。
ツルエさんが子どもの頃から、地区で歌われていた歌を2番までしっかり歌ってくださいました。
自分のお祝いの日に、歌いたい歌がある。
それだけでも素晴らしいことですが、それが他でもない自分の育った場所の歌であるなんて素敵ですね。
ミツマタ・キヨシの花だらけ村
2月28日(日) 前日の雨が嘘のような雲ひとつない晴天
熊本県球磨郡の県境に位置する『八重(はえ)地区』でミツマタの植栽が、地区民、中山間盛り上げ隊及び役場職員有志等の約40人で行われました。
ミツマタは、枝が必ず三つに分岐することが特徴で、上質の和紙の原料となり、日本では紙幣に使われています。
では、なぜ八重地区にミツマタなのか。
①鹿が嫌って食べないこと
②強い植物で、手入れが割と楽なこと
③八重地区を花でいっぱいにすることが清さん(78歳)と地区民の夢であること
遡ること1年前、宮崎大学の先生を招いて八重地区は「集落元気づくりワークショップ」をしました。
その時、集落元気づくりに向けた取組の一つとして挙げていたのが、
「ミツマタ・キヨシの花だらけ村」 だったのです。
その日以来、清さんは、ミツマタの苗集めに奮闘し、昨年は、国道沿いに500本植栽しました。
そしていよいよ今回、1000本です。場所は、「八重活性化センター(公民館)近くの急斜面。
作業開始!
地区民 「20㎝ばかり掘って、根っこが見えんごとなればよかです。
斜めになっても強か植物ですから大丈夫です。
間隔は1m以上ですな。後は適当です。」(この地区はほとんど熊本弁です)
地区民 「これは、昨日のじゃなあ。」
そこには、黒く小さい楕円形のコロコロした鹿のウンコ。(危ない危ない)
そうこうしている間に、 「鹿の角」発見!
お父さんと一緒に来村し、大人顔負けの活躍をした盛り上げ隊員の娘さんにプレゼント
想定より数倍の速さで作業は進み、あっという間に1000本の植栽終了
地区民お待ちかねの焼肉交流会がスタート
ポジション取りを誤ったA郎さん
「いい男の方に煙は流れる」と自分を慰めます。
「食べる、飲む、食べる、飲む」
毎年、花を咲かせる光男さんの植えた「光男桜」
3~4年後には、今回植えた「ミツマタ」が咲き
そして7~8年後には、昨年○美さんが植えた「○美桜」が・・・
地区民 「○田君(盛り上げ隊員)、花が咲いたら連絡するわ。ここでまた花見しながら焼肉しようや。」
疲れ果て、コンクリートの上で天日干しになりながら昼寝する清さんと共に、「花だらけ」の夢を見た2月とは思えない暖かい・温かい一日でした。
西米良村からの小包です。
「贈っているのは、まごころです。」
をモットーに、昭和58年から始まった 『ふるさと村民制度』
年間12000円の会員登録をしていただいた方に、年4回、ふるさとの味・香り・まごころをお届けする制度です。
1 小包発送前日
ふるさとの味と香りが集合!(営農グループのおばちゃん達が、品物の搬入を始めます。)
小包に入れる味と香りは、すべて西米良の特産品。
ゆず、米良糸巻大根、伊勢芋、しいたけ、干し竹の子、あられ、切干大根、梅干、こんにゃく、油味噌、釜入り茶、米良米、ゆず胡椒、ほおずき・・・などなど季節のものです。
そして、作っているのは、すべて地元の農家さんと7つの営農グループ。
昔からの、いつもの、そして自慢の味を運んできます。
2 小包発送日
朝7時半。営農グループのおばちゃん達が、生ものなど前日に運べなかった品物を持って集まります。
そして、まずはお約束の「お茶で乾杯」
漬物、団子等(もちろん手作り。冗談抜きにおいしい!小包発送日の朝食を控えてしまう・・・いやしい私・・・)を持ち寄り、お茶を飲みながら今日の手順を確認します。
3 箱入れ開始
箱入れはグループ関係なく皆で一斉に行います。
他の営農グループに品物も気になります。
4 箱入れ終了
開けた時、「うわあ」と思ってもらえるようにレイアウトを整え、村の近況、小包の材料を使ったお料理レシピ、広報カリコボーズ等を添えて、封をします。
5 コンテナ積み込み
6 お見送り
最後は必ず、小包を乗せたトラックが見えなくなるまで、お見送りです。
この制度を始めた当初は、皆慣れていなくて、箱入れ中に数が足りないことに気付き慌てて山に採りに行ったり、17時までに作業が終わらず、仕事後の役場職員が全員総出で加勢したりと、さまざまなハプニングがあったそうです。
作業が終わった後も、「来年はこうしよう」とおばちゃん達のアイデア合戦はつきません。
採算ギリギリ。でも、小包が届くのを待ちわびている人がいる限り、故郷を懐かしみ、同封されているお便りを穴があくほど読んでくれる人がいる限り、この制度は続きます。
« 2010年2月 | ブログのトップページへ | 月別記事一覧へ | 2010年4月 »
