西米良ブログ

2009年9月の記事

作小屋

西米良村の96%が山林だということは、これまで度々お話ししてきました。

西米良村の特徴をもう一つ。

この山林の ほとんどが「民有林」 です。

 

時代は遡ること明治初期。

「版籍奉還」の折に、当時の領主「菊池則忠公」が、領地を国に返さず、そのすべてを均等に領民へ分け与えました。

(菊池氏については、いつか特集したいと思います。)

これにより、領民は広大な土地を所有することになったのです。

 

土地を得たとはいえ、地形は険しい山。山を切り開かなくては農林業を営むことはできません。

また、車のない時代に山にある田畑まで行くには相当な時間がかかります。

 

そこで生まれたのが作(作付け)をする小屋(休憩所) 「作小屋」 だったのです。

 

しかし、普通、私達が想像する作業小屋とは違います。

夏の農繁期には 「作小屋」 に宿泊し、この小屋を拠点に農作業を行い、

正月やお盆、祭りのときは、家畜を連れて山を下り 「本家」 に帰ります。

(何だか、別荘をもっているみたいですよね。)

半年近くも 「作小屋」 で生活するわけですから、囲炉裏もあり、れっきとした家なのです。

本家と違うところといえば、「かまど」がないことくらいでしょうか。

 

また、西米良では長男が嫁をもらうと作小屋に隠居するという風習がありました。

これは、子どもを自立した大人と認め、村づきあいなどを任せ、親は親で作小屋で農作業をし、自立した生活をするのです。

 

残念ながら、車社会になり、山への行き来が楽になったことから「作小屋文化」は無くなっていきました。

 

時代は、明治・大正・昭和・平成と流れ、このたび、菊池氏の城があった「小川地区」に「作小屋」が再現します。

 

茅葺屋根に薪の香りが漂い、そこだけタイムスリップ

 

この秋、10月1日に 「おがわ作小屋村」 オープンです。

地元婦人会による小川産にこだわった郷土料理も堪能できます。

是非、お尋ねください!

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日時:2009年9月29日 08:00  投稿者:西米良駐在員

結成式

西米良村の特徴を一つ。

それは、道を歩いている人がほとんどいない

 

原因は人口が少ないだけではありません。みんな、 「車で ドア TO ドア」だからです。

それもそのはず、村の96%が山林。激しいアップダウン。同じ歩くにも街中を歩くのとは訳が違います。

 

「田舎の人は山道で足腰が鍛えられている。」というのは昔の話。(中には、山仕事で鍛えられている方もいますよ。)

文明の利器が広くいきわたった現在、私の目計測ですが、都市と田舎(特に中山間地)の「歩く率」は逆転現象を起こしているように思います。

70歳代以上の方に話しを聞くと、「片道2時間かけて小学校に通った。」などと言う方も結構いらっしゃるのですが・・・。

 

そんな村ですから、ランニングでもしようものなら目立つ目立つ

サングラスにスパッツ姿で走ろうものなら、村の人はあんぐりしてしまうのです。

 

しかし、この度、この西米良村に即席の「駅伝部」が結成されました

 

メンバーは、役場職員、学校の先生、自営業など様々。

やっとかっとかき集めたメンバーです。もちろん普段からランニングをやっているのは、ほんの一部。(「今から体重を落として・・・」とつぶやく人もちらほら。そういう私も亀さんアスリートですので・・・)

 

お世辞にも速いとは言えないこのメンバーで、

12月20日(日)、児湯郡の駅伝大会に、西米良村から十数年ぶりに出場をする予定です。

 

結果がどうなろうと、やるからにはベストを尽くします

 

西米良村の皆さん、応援よろしくお願いします!

 

※ 写真は、駅伝部「結成式」の様子です。

 

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日時:2009年9月25日 17:45  投稿者:西米良駐在員

この瞬間が宝物

現在は、現住人口1,200人強の村ですが、ピーク時の昭和15年には8,000人弱いました。(小学校も、7校ありました。)

村の96%が山林で、そのほとんどが民有林です。林業で潤っていましたが、林業の衰退、ダム建設、経済社会の変化に伴い都市への移住が進み、人口が急激に減少していきました。

 

 

西米良村に高校はありません。

村の歴史の中で、高校と鉄道があったことはありません。

よって、西米良の子ども達のほとんどは、進学のために15歳で親元を離れ、村外で生活することになります

村には小中学校が1校ずつありますが、1学年が10名前後です。この子ども達のうち高校卒業後、西米良に戻ってくるのは1学年に1名いるかいないかです。

 

9月13日(日)、第14回 『メラリンピック』 が開催されました。オリンピックのような名前ですが、簡単にいうと西米良村の運動会です。

本年度のスローガンは、 『ねばり強くかけぬけろ! この瞬間が宝物』

 

小中学生の競技以外に、公民館対抗、親子対抗、職場・団体対抗と実にバラエティに富んだプログラムです。(全校生徒1,200人の小学校を卒業した私には、衝撃の連続でした。)

 

 

★ 親子対抗リレーは、各走ごと本当の親子対決で、 「追い抜き際に息子のお尻を叩いていくお父さん」「後ろから必死に走ってくるお母さんを何度も振り返る息子」

 

★ 公民館対抗団技「みんなラブラブ」では、恥ずかしがることなく、 「二人三脚・飴食い競争・ジュースの一気飲みをするご夫婦」

 

★ 「これ美味しちゃが」「あっちにこのビール回して」と飛び交うお弁当おかず

 

★ 「あれは、○さんとこの孫の△ちゃんじゃ」と、 よその孫も自分も孫も関係なく応援するおじいちゃん・おばあちゃん

 

 

村に生まれた赤ちゃんが、15年後、村を離れて行くことを誰もが知っています。

一端村を離れた子ども達が就職等の理由により、村に戻ってこない可能性が高いことも、誰もが知っています。

だからこそ、一緒にいられるこの瞬間が宝物なのです。

 

小さい小さい村だからこそ、赤ちゃんからお年寄りまで、 「1,200分の1の役割、1,200分の1の重み」があるのですね。

 

※ 写真は、メラリンピックの一幕です。

 私、リレーのメンバー表を見て絶句。小中学校時代体育2を幾度となくいただいたこの私が、なんと2種目もリレーの選手に。(体育の授業でちょこちょこっとした以外、バトンパスとかやったことないし~)

 「いっちゃがいっちゃが、西米良やっちゃから~」という同僚の言葉にだまされ出場。

 来賓席の目の前で、スライディングを披露。観客の「笑いを通りこして、悲鳴」を引き出し、名誉の負傷をしたのはこの私です。。。

 

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日時:2009年9月15日 08:00  投稿者:西米良駐在員

かりこぼうず

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  『カリコボーズの休暇村・西米良村』

 

言わずと知れた西米良村のキャッチフレーズです。

左は、平成8年度に村のイメージキャラクターとなった

「カリコボーズのホイホイ君」です。

カリコボーズって何? 何でホイホイ君?

という方のために、今回はカリコボーズ特集にしたいと思います。

 

 

「かりこぼうず」を一言で言うと、米良地方で昔から言い伝えられている精霊(妖怪)です。

春の彼岸から秋の彼岸までは川に住み「水神」に、秋の彼岸から春の彼岸までは山に住み「山の神」になると言われています。

 

尾根が淵に落ちるところは「かりこぼうずの通り道」と言われ、そこを通ると

「オレに黙って通るな」とでも言わんばかりに、山崩れの音を出したり、「ぎゃあああ」とか「ほいほい」という奇声をあげ村人を驚かせます。

この「ほいほい」という声が、 「狩子(かりこ)や勢子(せこ)・・・獣を追う人」が獣を追い詰める時の声ににているので「狩子坊主(かりこぼうず)」と呼ばれるようになりました。

また、米良地方では、山仕事をする前に、山の神に塩や米、焼酎などを供えて「山の仕事を成就させてください。」と祈る習慣がありますが、これを怠ると、家をガタガタと揺すって驚かせることがあるそうです。

 

「かりこぼうず」に会ったことがあるという人が沢山いますが、皆、声を聞いただけで見た人は誰もいません

 

西米良村には100以上の民話がありますが、「かりこぼうず」にまつわる民話も多数あります。

これらの民話は、「西米良村語り部の会」の皆さんによって語り継がれています。(「語り部フェスタ」等ありますので、是非聞きに来てくださいね。フェスタ等の情報は、西米良村HPでお知らせします。)

 

「自然を大事にしなさい」という古人の教えかもしれませんね。

 

※ 村ではいたるところで「カリコボーズのホイホイ君」に出会えます。ほんの一部をご紹介!!

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まだまだありますが、載せきれません。残りは、西米良まで会いにきてください。 

日時:2009年9月11日 14:20  投稿者:西米良駐在員

「焼きうどん」と「おにぎり」

「お昼にしませんか?」

忘れもしない、4月5日(日)正午ごろ。西米良へ引っ越した日。

手伝いに来てくれた役場職員が帰ってしばらくたった頃でした。

 

西米良村にコンビニはありません。パン屋さんもありません。ケーキ屋さんもありません。(和菓子屋さんが1軒あります。「那須春月堂」 柚子の姿羊羹 がおすすめです。)

 

カップラーメンでも食べようとお湯を沸かし始めた時でした。

西米良で最初のお客さん。それは、アパートお向かいにある○○酒店の奥様(西米良を語るのに欠かせない四姉妹の長女。現在取材中)

私一人分の「焼きうどん」と「おにぎり」を皿に盛って持ってきてくれたのです。

 

進学、就職、異動と何度か引っ越しをしましたが、こんなことは初めてでした。

実家の母にそのことを電話で伝えると、 「田舎の人の優しさは、桁が違うね」と。

役場の課長曰く 「西米良では、そういうことは普通やから」・・・・

 

西米良には、 「てごり」という言葉があります。もともとは、農作業や生活維持のための共同作業制度を意味するようですが、現在は「相互扶助・手助け・協力」の意味で使われています。

 

最近よく思うのですが、○○貢献だとか、協力とは、何か大きなことや特別なことをするのではなく、「自分の身近な人に対するちょっとした気配り」の集合体ではないかと。

隣の人に目を配り、その人が望んでいることは何かを考える。

「自分以外の人間のことを考える時間を作ること」が、 「てごり」につながる最高の思いやりではないかと。

そう思って自分を振り返ると、家族、友人、同僚などにたくさんの思いやりをもらっていることを感じ、感謝です。

四方を山々に囲まれた西米良の「てごり」が、各地に広まってほしいと思います。

 

そして今日も「たぶん菊川さんが疲れているはず」と甘いものが私の周りに集まり、言ったばかりのダイエット宣言が帳消しになりました。私が悪いんじゃありません。つい伸びてしまうこの手が悪いんです。

 

※ 写真は、天包山山頂から見た最近の風景です。右が石堂山、左が市房山です。登山好きの友人によると、西米良近辺の山は、「春は淡く、夏は濃く、秋はカラフル、冬はシンプル」だそうです。

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日時:2009年9月 8日 16:00  投稿者:西米良駐在員

悩ましい

基本的に、楽観主義で明るい西米良村民を悩ませるもの。

それは、 「シカ・猿・猪」

夜、西米良村内を運転すると、相当高い割合でシカに遭遇します。最近は昼間でも役場の近くに出てくることがあります。

村人曰く「こんなに人目につくところに出始めたのは、ここ10年くらい」だとか。

 

シカや猿など見るだけならかわいいのですが、村人が丹精込めて作った野菜や花、椎茸をあっという間に食いつぶしてしまうのです。これではやる気を失います。

農家の方々は、シカネットを張り巡らせ対策を講じているのですが、広大な山林ゆえ、管理にはコストと時間を要します。

駆除狩りも行われていますが、狩猟には当然免許や道具が必要ですのでコストがかかりますし、規制もあります。猟師の数は増えないのに、シカは増えていくためとても追いつきません。

加えて、最近は、村内全域で「山ビル」が大量発生。山ビルは、シカの爪の間に入っていることが多いらしく、シカが麓に下りてくるようになったことが原因ではないかと村人は言っています。

 

この悩みは、西米良村だけでなく、多くの中山間地域の悩みではないでしょうか?

 

ブログをお読みの皆さん。どなたか知恵を貸してください!

 

※ 写真は、小川城址公園・民話館前で撮影しました。「千日香(せんにちこう)」という花だそうです。ピンクや白い花もあるそうです。

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日時:2009年9月 4日 08:00  投稿者:西米良駐在員

キャンペーン実施中

私が村で所属する部署は、『総務企画課 企画交流グループ』です。

メンバーは、課長1名に、グループ員は、男性2名(○丸さん、ま△さん)、女性3名(T高さん、M紀さん、私)の計6名。

 

実は、最近グループ内で流行っていることがあるんです。それは・・・

『ほめちぎりキャンペーン』

 

聞くところによりますと、人間は、強く願ったり、言われ続けるとそのとおりになるのだそうです。

よって、我がグループはとにかく褒めます。

「今日も笑顔がいいですねえM紀さん」「今日は一段と男前ですねえ」「美少年のま△さん、それ取って」などなど・・・。

 

「ほめちぎり」を上手に行うには3つのポイントがあると思います。

①照れずに言う

②相手のいいところを探す

③相手の変化に気付く

 

①一回言ってしまえば何てことありません。 ②なんでもいいんです。「笑顔が素敵な人になって欲しいなあ」と思ったら「笑顔がいいねえ」と言えばいいのです。 ③相手を観察する。「寝不足かな? 何か困っているのかな?」など

 

初級者 「今日もお美しい○○さんに電話がありました。」(伝言メモ実話)

中級者 「M紀さんの笑顔があれば、疲れません。」(実話)

上級者 「出張は何時に出かけられるんですが?そんなに早く出発されたら村から花が一つ消えるじゃないですか!」(実話)

 

 

慣れてくると言う方も、言われる方も気分がよく、我がグループは時々「ほらっ、ほらっ」と褒め言葉を要求するまでに成長しました。じわりじわりと他の課にも広める予定です。

 

心がまっすぐな西米良人。このままほめられ続ければ、近い将来

『天使の笑顔と男前の村・カリコボーズの休暇村 西米良村』にキャッチフレーズが改名されるかもしれません。

 

「ほめちぎり」は世界を救う! この終わりのないキャンペーン、まだまだ続きます。

 

※ 写真は、8月31日現在の「天包山トレッキングコース」です。コケが緑のじゅうたんの様になっています。もうすぐカリコボーズが山に戻ってきます。カリコボーズについては、いつか特集しますね。 

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日時:2009年9月 1日 12:00  投稿者:西米良駐在員

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