松原一昼城 ~南川神楽~
南川神楽の前日の話
・・・・・・・・・・・に戻っちゃいます。
この日、休暇を取って御高屋(みこや)建ての作業に向かったんです。
御高屋は神楽奉納の舞台となる建物小屋で、諸塚村神楽の一つの特徴となっています。
南川のほとんどの地区では、地区のコミュニティセンターの建物につなげて建てられるそうですが、
松原地区の場合は、民家の甲斐さん宅に御高屋を建てたんですよ。
普段はのどかな雰囲気の松原ストリート。
この道の上で、まさにこれから国際宇宙ステーションばりのドッキングが始まろうとしていました。
金粉入りのお酒を神様に捧げた後、いよいよ作業開始です。
作業開始からあっという間に柱が建ち、基礎ができていきました。
基礎と柱の次は屋根つくりです。
笹竹で屋根を葺いていきました。
昼過ぎにはもう完成間近!
この段階の御高屋内部はこんな感じです。
はるか遠くに美郷町や日向方面の山々が見えて最高の眺めでしたよっ。
将来はこんな感じの建物を建てて中心に露天風呂みたいなものを作り、1日中の~んびり過ごすの
もありかな~・・・・・・・といつもの妄想。
神楽当日の朝に残りの飾り付けをし、しめ縄を張ってついに神聖な畳のリンクが完成!!
わずか1日でこのような立派な御高屋ができることには戸下神楽の時から感心しています。
・・・・・と書くとまるで自分は何もしてなかったようになっちゃいますが、屋根に上る以外のことはだい
たいさせていただきましたよ。
不器用ですから^^
完成した御高屋は、まさに豊臣秀吉の墨俣一夜城ならぬ松原一昼城って感じでしたね~。
もっとも今の時代攻めてくるような人はいませんので堂々と建てられるのですが・・・。
おそらく一番驚いたのは小学校・保育所から帰ってきた子供達ではないでしょうか^^
こんなに早く建てられるのは、南川の方々がこれまでに蓄積した築城もとい御高屋建てのノウハウ
と、神楽に向けた地域の団結力が成せるものなのだと感じました。
そうでなければ、平日にもかかわらずこんなに早く建てるのは大変です。。
さて、この木なんの木か覚えてらっしゃいますか?(↓)
神楽モードに突入したばかりの頃に、私が猪の罠におびえながら伐採を見学した時の「しいの木」
です。
神の木とされるこの木は、上記御高屋の四方の柱としてしっかりと支えていますよ。
されど切ったのは神の木。
神楽奉納の真夜中に登場する「三荒神(さんこうじん)」からしてみれば、勝手に伐採することは
「もっての外!」らしく、これを許していただかないことには自分の幸せは遠のくばかり!
ここは神楽界の交渉人・神主さんの巧みな説得に委ねるしかありませんでした。
青年団のうどん販売が一段落して常宿松村邸で飲んでいた私も、三荒神が登場したと聞くや否や御
高屋へダッシュ!
三荒神と神主さんとの問答の様子を、星飛雄馬のお姉さんのような気持ちで見守っていました。
↑ 神主さんが三荒神を説得中。
長時間に及ぶ問答の末、三荒神と神主は仲直り。
人間と同じで、時間をかけてゆっくり話し合えばいつかは解かり合える・・・・
神楽の中の話はそんなふうに日常の様々な出来事に通じるものがあるのではないか・・・とこの場面
を振り返りながら深読みしちゃいました。
とにもかくにも、今回はお許しいただけたものと思っております。
神の木伐採立会により同罪だった私もこれで心おきなく飲めると思った時、いつもの午前2時へのカ
ウントダウンが始まっていたのでした。。
神楽時差の調整のため、今宵はここまでに致しとうございまする。
