事務局ブログ

電気で地域おこし?(日之影町大人)


遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
中山間界の新人、Doん子です。


先日、「日之影町大人(おおひと)地区が電気で地域おこしをしているらしい」と聞いて、居てもたっても居られずに、現場にお邪魔しました。

農村歌舞伎で有名な大人ですが、昨年11月、小水力発電が稼働し、ちまたではこちらでも有名になってきています。

大人発電.jpg
















現在80戸(うち53戸が農家)で構成される大人地区。
古くは大正初期から大人耕地整理組合が組織され、
長きに渡って、水源地から約10キロの山腹水路が整備されてきました。


その山腹水路から導水管を引き、最大落差85.2mの急傾斜を使って水を落とし、発電するのが、この「大日止昴小水力発電所」です。
ちなみに、「昴」とは農耕の星といわれ、農民のまとまりの象徴であることから、地区内の投票を経て名付けられたそうです。

大人発電 (3).jpg
  地区の方に中を見せていただくと、発電機が回る音が響きます。
タッチパネル式の真新しい制御盤に、ぐんぐんと発電されていることを示すデジタルメーターが表示されていました。
FIT(電力の固定価格買取制度)を利用して、安定した価格で売電することができます。


こちらが、水が送り込まれる取水口。
水源地から約5キロの地点にあり、山腹水路つたって流れてきた用水の一部を送水管に分岐させます。
落ち葉などが送水管に入り込まないよう、ネットをはってカバー。
この取水口にいかに水だけを流し込むかが小水力発電の大きなポイントなのだそうです。

大人発電 (83rd).jpg















こうして見ると、80戸の集落にとっては結構大がかりな施設です。約9千6百万円するこの発電所の建設資金を準備するのは並大抵のことではありません。個々の農家では対応が難しいと考えて大人の方々がとった方策が、法人として「大人発電農業協同組合」を立ち上げることでした。
組合として資金調達し、売電収益の一部で建設費の借り入れを返済しています。


  売電収益の一部は、発電施設の改良(下の写真は取水口に上がるための道の舗装)や地域行事に使う道具の購入にも充てられて、地元に還元されているそうです。

大人発電7.jpg
これだけの投資と事業をやるには、地区のみなさんがやる気になって同じ方向を向くだけでも相当なパワーが要りますね。
発電所を見せてくださった地区の方がおっしゃるには、歌舞伎や神楽などを通じて培われた、強固なつながりが土台にあってこそ取り組めた事業だということです。



稼働から1年を過ぎ、大人地区のうわさを聞きつけて、
最近では遠く関東・関西からも視察に来るのだとか。
外から人が来ることで、地域のにぎわいにもつながっていくのではないでしょうか。

大人発電 (1).jpg
















「日之影は立体的な町じゃから、うまく使わんと」と、
急傾斜が多い地形を強みに変えて、最大限生かそうという言葉がとても印象的でした。


以上、Doん子がお送りしました。


日時:2019年1月15日 08:21  投稿者:事務局

   ページの先頭に戻る

カレンダー

2019年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のブログ記事

月別アーカイブ

中山間地域で頑張る駐在員ブログ

ホーム |  中山間地域の概要 |  いきいき集落 |  おでかけスポット |  駐在員ブログ |  お問い合わせ |  プライバシーポリシー |  サイトマップ |  リンク集