鳥獣害対策~その3
鳥獣害対策~その2で紹介した、「これならできる鳥獣対策」の著者 井上雅央さんに会うために
島根県大田(オオダ゙)市に行ってきました。
井上先生は、現在、国の試験場で鳥獣被害研究をされている農学博士です。
正式には、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター
大田研究拠点鳥獣害研究チーム長です。(←なが~~ぃ)
井上先生からは、自らの現地実証の経験をもとに、
鳥獣被害対策に取り組むための姿勢や体制整備について話を伺うことができ、とても有意義な時間となりました。
"今後とも宮崎県を応援していきますよ"とありがたい言葉をいただきましたので、
その豊富な知識と経験を生かす手立てを考えなければなりません。
(右が井上先生)
翌日には井上先生が現地指導をしている様子も見せていただきました。
美郷町吾郷地区に地元婦人会が運営する畑「青空サロン」が舞台です。
猿の侵入を防ぐネット「猿落くん」が囲み、実践的に野菜や果樹を栽培しながら勉強する場です。
「猿落くん」でも猿の侵入を完全には防げない、目隠しを足したり、
ひさしを伸ばしたりと一度侵入された後の改良・手直しが大事。
イノシシ用の電柵もきっちり20㎝と40㎝のところになとい効果がない。
それでも侵入されたら、侵入されたところにトタンを足す。ネットを垂らす。
猿、鹿、イノシシとの知恵比べ。
出荷しない柿(←立派なエサ)をそのままにしない。
収穫が終わった白菜やキャベツの外葉(←立派にエサ)は耕起して鋤き込む。
猿が出たらロケット花火で追い返す。
畑に猿が出ても隣のおばあちゃんが教えてくれる。集落100人に100人の役割がある。
そうして守った畑では、柿やぶどう、スイカと全て腰の位置で作業できるように仕立てる。
「百歳まで楽しめる畑づくり」をしながら集落の活性化に繋げる。
野生鳥獣と戦う中山間地域の知恵が鈴なりに詰まっていました。
↑手づくり朝市 毎週水曜日に自慢の農産物を持ち寄ります。 大切な情報交換の場。
↑猿の手が届くような所まで作物を植えない。 目隠しが意外に有効。
↑ロケット花火の発射筒。 構造は至って簡単だが、しっかり狙える。
実際に撃ってもらったが、人間も驚くほど。これは効果が高そうだ。
↑井上先生は、話がうまい。 関西弁(奈良県出身)で楽しい講習会。
↑最近では、婦人会の方も講師役。
↑最後に、研究センターのイノシシ。 市販の鳥獣害防止グッズの効果があるか試験をする。
全く効果がないものも売られているとか。
